12月17日
平成二十年の締めくくりは「夜咄の茶事」の稽古でした。稽古といっても、本当の茶事に用いるお道具全てが準備され、懐石も先生が全て手作りで用意して下さり、主客役をそれぞれが分担しますが私のようなお味噌(三客)には、緊張の中にも楽しい夕べでした。
前回は短檠しか覚えられませんでしたが、今回は他のお道具の名称も覚えて参りました。 その代わり他のお道具や懐石の献立の記憶が…
【露地行灯】 露地に置く大きな行灯
【足元行灯】 小型の露地行灯
【手燭*1(てしょく)】長い取っ手がついた手に持つ燭台
【小灯(ことぼし)】 主に亭主の点前の手元を照らす小型の燭台
【膳燭(ぜんしょく)】客の懐石膳を照らすやや大きめの燭台
【短檠(たんけい)】 正客の横に備えられた一番大きく明るい油灯台
【雀瓦】 短檠の上段に備える油容れの陶器
【灯心*2】 い草のズイ(芯)で出来た細長いもの。
掛物: 無事是貴人 大亀和尚
利休形丸卓(桐木地)*3
茶碗: 赤楽 「検校*4」写
香合: 織部 拍子木*5
茶杓: 埋火
水指: 瀬戸唐津
盆栽: 石菖*6
主菓子: 木菟(みみずく)*7
干菓子: 雪輪 落ち葉
*1 掛物の前に取っ手側を奥(掛物側)に蝋燭を手前にして置く。客は蝋燭の皿の縁を持ち火を掲げ、上から下へと掛物を拝見する。(掛物と火の距離を出来るだけあけて、燃え移りを防ぐ為)
*2 予め湿しておき雀瓦の油に通して用いる。湿し加減が肝心。
(湿らせすぎると火が点かず、乾くとポロポロ切れ易い)
*3 暗闇での点前がしやすいよう、柱が少なく白っぽい色の棚
*4 「検校」盲目僧侶の最上位 = 暗闇の茶事に因み
(樂家初代・長次郎の代表作「長次郎七種」の一つ。)
(その他は黒樂「大黒」「東陽坊」「鉢開」
赤樂「臨済」「木守」「早舟」 )
*5 夜回りの連想から?
*6 煤煙の臭いを消すと言われる小型の菖蒲(サトイモ科)
*7 夜の鳥
<懐石>
銀杏飯
三つ葉・生麩の汁 白味噌仕立て
梅干し茶碗蒸しの柚子釜
菊・海藻 三杯酢
鱈真子・京人参・ブロッコリー 煮物
銀鱈 柚子味噌漬 焼物
吸物
赤蕪、茄子菊花詰め 香物
箸洗い
お茶時の前: 甘酒
今年の稽古納め: お汁粉
去年の「夜伽の茶事」日誌
「石菖」の記事
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2008年12月22日
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優しい方と盃を傾けながら・・・夜は更けて・・・
なんて、、、ナイですね。
一般のお茶教室でそこまでキチンとしてくださる所は少ないようです。
そして、山桜さんもしっかり覚えて身に付けられていらっしゃる真面目なお弟子さん(*^^)v
私の先生も「夜咄の茶事」のお道具はお持ちで昔はちゃんとしていらした
ようですが、懐石が大変との事で、私は2回しかお稽古していません。
私は、「珍しくて面白いわ〜」で終わって、山桜さんのように細かく
覚えませんでした(ーー;)
燭台や行灯の事、参考にさせて頂きますね。
今年も後10日もなくなりました。
どうぞ良い新年をお迎えください。
特別な道具がたくさんいるので この夜咄の茶事だけはぜったいしないと 決めていたのですが やっぱり道具がほしくなりました。
江戸時代にタイムスリップしたようで 感動ものでした。
山桜様は良い先生につかれましたね。
まぁ…(*^^*) えっと、わたくしごときが誠に僭越ながら
女性はたった一言でとっても優しくなれちゃうのでゴザイマス♪
今日は贈物の日、奥様に甘く優しい台詞&プレゼントを是非!
今宵は難しいお話は抜きですよ〜☆。.:*:・★。.:*:・☆
ネット交流がなければ、私の先生のお教室がとても恵まれた
環境だと言う事も何も知らずに通っていたと思います。
改めて、いつも事も無げに準備を整えて迎えて下さる先生に
大感謝です。
お仕度のお手伝いをさり気無くしたいと思っているの
ですが、
他の方々との兼ね合いもありますし、却ってお邪魔かと案じたり、
どうしたらいいのかと…目下それが悩みの種です。
(先生は申し出ても、「今は時代も違うし、主婦はお家の事が第一。
ここには楽しみにいらっしゃい」と仰るばかりで…)
ちゃ美さんに、先生のお立場でまたお話伺えると嬉しいです^^
良いお歳をお迎え下さい。 来る年もどうぞ宜しくお願い致します。
流石に先生も夜咄のお道具の出し入れは一苦労のご様子が、
『来年は年末ではなく、2月頃にしても良いかしら…』と
仰っっていたことから伺えました。 和蝋燭やら灯芯やら
油やら消耗品のお値段も張りますし、なかなかの決心が要り
ますよね… そこを押しても毎年催されるお気持、一度でも
出席された方は納得と思います! 今からもう次の夜咄が楽しみです♪
ぼんやりゆらゆらしたその空間は幻想的ですね。
夜咄の茶事、私の最終目標です^^
毎年料理屋さんで参加して、
帰り道では決意しますがなかなか実行出来ません><
自分の先生でお稽古出来る山桜さんが羨ましいですよ^^
はじめて投稿します。私の先生は年に4回季節の茶事を行っています。
春と秋は正午、夏は朝茶、そして冬は夜咄です。
道具は懐石分も含め全て先生がお持ちなので前日までに私どもで道具だしを行い、懐石料理も先生の指導で全て作ります。
社中の仲間内ですから気軽に教えあいながらの勉強会ですね。幽玄の世界にひたり楽しいかけがえのない仲間との一時は年末のご褒美です。
揺れる灯火を見続けると、アチラの世界に行ってしまいそうに
なりますね〜 それに明るい火を見てしまうと闇に目が利か
なくなって困りますね。 できるだけ灯火から目を逸らし、
闇に目を凝らすようにします。
先生のお人柄(優しくて可愛らしくて意欲的で勉強熱心で、
人を傷つけるような言い方を絶対になさらない…褒め出したら
もう、キリが無いくらい素敵な方!)に憧れて入門できて
本当に幸せです^^ 歳を重ねて先生みたいな女性になりた〜い!
折角コメント頂戴しながら、年末のバタバタで、すっかり
お返事遅くなりまして、大変失礼致しました。<( _ _ )>
私の先生は、春「初釜」夏「朝茶」秋「炉開」冬「夜咄」で、
初釜はお嫁さんが懐石を手伝って下さり、先生が亭主をつとめ
招待して下さいますが、その他は先生お一人が裏をされて、私たちが
主客役を分担での稽古茶事となっています。
九州男さんのご社中では、前日のお道具出し〜当日の懐石も
お弟子さん方が手伝われるのですね。 私も是非、そうしたい
と思っているのですが、何分、新参者ゆえ先輩方に提案すると
言うのもおこがましく…いつか折りをみて、相談してみたいと
思います。 ご様子を教えて下さり、ありがとうございました。
ちょっと声をあげてみる勇気が湧いて参りました^^
年越しの準備でお忙しいところ返事を頂き恐縮です。
来年は明るい一年であることを願うばかりです。
正客と二の正客には誰がなるのか年初め恒例の
大譲り合い大会があります(笑)紹鴎棚にぶりぶり香合、
床の間の端まで届く結柳に紅白椿、先生のお点前で
島台茶碗で頂く濃茶。
和やかに穏やかに新年を祝うのが社中の初釜です。
その後先生手作りの御節を頂きます。
お社中の初釜のご様子を拝見し、一足早くお正月気分に
浸らせて戴きました。 ありがとうございます♪
先生のお心づくしの数々を思いますと、何はともあれ、当日の
晴天を祈るばかりです。
自分的には二重太鼓が一人で上手く結べるかが心配の種で…(。。;)
九州男さんこそ、年の瀬のご多忙な中のご訪問、ありがとうございました。
どうぞ佳いお年をお迎え下さいませ^^