初めて一人で着付けをして出かけるとあって、前日から熟睡出来
ずに迎えた朝、歩くのも遅く倍ぐらいかかるかと早めに家を出たら、
いつもと変わらぬ時間で乗車駅に到着、予定より30分以上も早く
目的地の駅に…途中、神社にお参りして、出来る限りゆっくりと
歩いて…と、なんだか時間だけはあっても心は落ち着かないという
チグハグで可笑しな自分でした。
早めに着けたお蔭で大先輩に帯を直して戴けほっと一息の間も
無く、お詰めの任を拝命し、自信の無い和服姿で皆さんの前を行っ
たり来たりすることに…いろんな汗をかきました〜(><)
…と云うことで、今年はとりわけ記憶が曖昧です…(。。;)
思い出し次第追記する事にして、とりあえず覚えている事柄だけ
書き出しました。 今年は松も明けて長くの日となった為、三方
や枝垂れ柳とは別の趣の飾りにされたとのことです。
【本席】
掛物:三玄院*1・長谷川寛州和尚「松樹千年翠」(しょうじゅせんねんのみどり)
香合:京焼 ぶりぶり
炉縁:黒柿
棚:利休形 黒真塗 高麗卓(こうらいじょく)
水指:京焼 木瓜(もっこう)形 青海波宝尽し
茶杓:末広
蓋置:千切(ちきり・ちぎり)= 織機に付けられる糸巻
契りに通じておめでたい
花入:掛 青竹
花:梅蕾枝 紅白椿
床飾:赤べこ
茶入:備前(伊部)金重道明(みちあき) 布袋(ほてい)
仕服:紹智*2金襴(じょうちきんらん)
茶器:輪島 吉田華正(かしょう) 平棗 柳
香合:笠牛(後炭) 香:
茶碗:(濃茶)嶋台茶碗
(薄茶)萩 つぼつぼ 干支茶碗・丑
*1:三玄院
京都紫野 大徳寺塔頭 1589年石田三成・浅野幸長・森忠政
(蘭丸弟)が春屋宗園を開祖とし 建立。
石田三成・森忠政・古田織部・薮内剣仲(紹智)の墓がある。
*2:紹智=藪内剣仲(茶道藪内流初代家元、武野紹鴎の弟子)
【懐石】
飯:白飯
汁:白味噌仕立 餅 蕗の薹 小豆 梅花生麩 辛子
向付:鯛昆布〆 千切り胡瓜・甘酢
強肴:帆立貝紐雲丹和え
煮物:海老しんじょ 椎茸 蓬(よもぎ)生麩 へぎ柚子
焼物:鰤照焼
進鉢(預鉢):鱈真子 里芋 こごみ(薇) 柚子
酢物:独活(うど) 胡瓜 蟹
香物:赤蕪
箸洗:たたき梅干 松の実
(食事の箸を漱いで清め、このあと清酒と海山の幸で千鳥)
八寸:松葉に黒豆 帆立の辛子焼き
清酒:灘「福徳長」
湯桶:湯・湯の子
香物:奈良漬 山牛蒡
(一口ほど残しておいたご飯に湯を注ぎ湯漬けにしつつ、椀を
漱ぎ、香の物で更に表面を綺麗に清め、懐紙で水分を取る)
主菓子:常盤薯蕷(ときわじょうよ)
干菓子:松 鶴亀 有平糖(
昨年の初釜の日誌 ←1クリックで飛べます。
<2009.01.21 *1、*2 作者名など追記>
わぁ、早速のお越しをありがとうございます!
馴染みの無い漢字や何通りも読める漢字って迷いますよね、
ふりがなを入れておきま〜す^^ 私も憧れ続けてやっと入口に…
あかひとさんも始められるそうですし、ももりさんも是非!
お願いいたします。
今年も、いろいろと教えてください。
ところで、お香は梅ケ香ではないかしら。
私も詳しくは存じませぬが。
年末からインターネットができず困った
毎日ですが、その分読書や映像の鑑賞が
出来ていいような、悪いような.....
いい年で有りますように....
絶対いい年にしましょうね。
こちらこそどうぞ宜しくお願い申し上げます。<( _ _ )>
>お香は梅ケ香ではないかしら
ああ〜仰せの通りでございます〜お恥ずかしい(。。;)
こうしてさらりと教えて下さる多聞さんが大好きです−☆
インターネットが出来なくなると、最初は寂しいけれど、
他にこんなに色々できる時間が…とゾッともします(><)
楽しいからこそ浸り過ぎぬよう、上手く使っていきたいです。
はい! いい年にするのは自分ですものね、心掛けます^^
初釜らしいとても華やかな、そして心あらたまる雰囲気が感じられますね。
お詰めのお役は(特に初釜は)一番気働きのいる大切なところ、汗ほんとにかいてしまいますね。
でもさぞかしご立派に勤め上げられたことと思います。
毎年同じようにならないよう心を込めてお道具やお料理の
ことを考えるのことは、勿論亭主ならではのお楽しみとはいえ、
やはりどれ程大変なことかと想像されます。 それにしても、
いつもお料理がそれはもう素晴らしく美味しくて…ウットリ♪
私は先輩のご指示通りに動いただけのリモートコントロール
お詰めで、とても立派などと云う働きとはかけ離れたもの、
思い出すだけでまた変な汗が出てきてしまいます〜(><)
同じお社中の方々との温かい会話も聞こえてくる様で、やはり初釜は、
贅沢な時間であり、特別な楽しみがありますね。
>自信の無い和服姿で皆さんの前を行ったり来たりすることに…いろんな汗を
<こんな時に限って、大役を仰せつかる運命のいたずら・・・
もの凄〜くよく分かります^^; でも、お詰めの気配りは、お茶事の進行にも
影響しますので、本当にいい機会に恵まれたと思います^^¥ 今年もまた
ご一緒に精進して参りたいと思っております。宜しくお願い致します<(_ _)>
お嬢様 センターきっと 上手くいきますよ。
今年もよろしくお願いいたします。
梅が枝はん、叩いてお金が降るならば。。。
でしたっけ。
アラ、ヤアねえ、お疲れですか?
お元気でしたか〜! お帰りなさいませ〜♪(^O^)/
初釜だけは稽古茶事ではなく、先生がお招きして下さる
正式なお茶事ですので、一層気が引き締まり楽しい中にも
緊張のお詰め役でした〜(><) 未だにアチコチ筋肉痛が
残っています。 でも仰るとおり、とてもありがたい勉強の
機会となりました。
こちらこそ、今年もどうぞ宜しくお願い致します<( _ _ )>
は〜い、緊張でちっとも口に入れられず…嘘で〜す^^;
少し急いでは戴きましたが、しっかり味わいましたし、お酒
まで…(後でお酒は控えるべきだったと反省しました。
回りが速くて胸がトキトキして困りました)
いよいよセンターも明日・明後日となりました。
長いようでアッと言う間のような受験勉強期間もあと少しですね。
こちらこそ、今年もどうぞ宜しくお願い致します。<( _ _ )>
細かい所が気になってきますよね。
お詰の大役、ご苦労様でした。
お道具も懐石も一流で御座いますね^^
ありがとうございます〜×2 & 大好き×2 !!
あらら〜ホント、疲れてるのかしら…( ̄口 ̄;)!
鳩居堂のHPも見て確認してから訂正した積りでしたのに、
間違ってますねぇ 段々自分に自身が持てないお年頃に
突入の模様です… p(。。;)
早速、今度こそ正しく訂正しておきますね〜=3
自分の着付けに納得だなんて、ト、トンデモナイ!
充分時間をみていた積りでしたのに、二重太鼓が上手く行かず
やり直している内に、間に合わないのでは〜と焦ってしまい、
もう兎に角巻き付けてコートで誤魔化して、先輩のご好意に
甘えたのでございます(大汗;;;;)
お詰め役は、いつも足が痺れやすい私の為に、先生が
選んで下さったのでは…と思います。 お蔭様で何とか
足が攣って立てなくなるということはありませんでした(^^;)
さかもっちゃんさんの初釜ももう直ぐでしたね^^
楽しみにしております〜♪
道具も初釜らしく整えられていますね!
懐石も美味しそうです!!
私の所は先生が喪中のため見合わせることになり
即稽古始めとなりました。やはり初釜がないと寂しいものですね。
去年は喪中欠席の方が三人もいらして、ちょっと寂しい初釜、
今年は全員出席で、お詰めは出入りも肩幅の範囲だけで、
まるで車庫入れのようでした〜(冷汗)
毎年開かれるとも出られるとも限らない大切な一期一会
ですね。 心に刻み付けたいと思います。
先週、旅先の宮島の土産物店で“赤べこ”を見ました。
それまでは、“赤べこ”は、会津のものだと信じていました。
私どもは雪がちらつく正月3日に和気藹々の中済みました。今年も正客でした。ところで干菓子の有平糖のあわびとはどのような形なのでしょうか。後学のために教えて下さいませ。本年もよろしくお願いします。
ご旅行に行かれ、段々と元気回復されたご様子ですね^^
私も赤べこは会津が発祥だと思っていました。大体牛のことを
「べこ」と呼ぶのは東北の方言ではないかと。 他でもそう呼ぶ
地方があるのでしょうか?
丑年なので特別だったのかしらん?
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。<( _ _ )>
雪の中の初釜、和服に慣れぬ私には困りものですけれど、
風情があって素敵だったことでしょうね。しかもお正客様とは!
有平糖のこと、あやふやな記憶で書いてしまって…先程調べて
みましたら、もう戴いてしまったので定かではないのですが、
どうやら「千代結び」だった気がして参りました。
昨年の初釜の有平糖の結び方が所謂「あわび結び」又は「あわじ結び」
と言われる形でしたので、そう書いてしまいました。
写真が載っておりますので、去年の日誌をご覧戴けますでしょうか?
若し、正しい名称をご存知でしたら教えて下さいませ。
タグからも飛べますが、後で上の日誌の最後にリンクを貼って置きます。
千代結びは少し違うようです。あわじ結びは祝儀袋の水引でお馴染みでどちらの紐を引こうとも解けないので一度きりのお祝いに使われていますね。
山桜さんの先生はきっとお社中皆さんの一年間の平安を寿ぐお気持ちで選ばれたのだと感服しました。
又お邪魔します。お子様に桜きっと咲きます事を心より
祈念しています。
縄結びは野外活動でも用いますので、千代結びとあわび結び
の違いは分かるのですが、なにせ今年分は写真に撮れず、既に
お腹の中に入ってしまったので定かでないのです…ただ真中に
結び目があって小さくする時に固かった覚えがあるので、
千代結びの方かなぁ…と^^;
今年のお題は「生」ですし、「松樹千年翠」に蓋置は「千切(契り)」、
やはり「千代結び」の方がしっくりしますね。
九州男さんのお問いかけのお蔭で、色々と考える機会を
得られて嬉しいです^^ また娘にまでお心寄せて戴きまして、
誠にありがとうございます。<( _ _ )>