わが所属団恒例、新年のお茶会(初釜)を催した。
いつもは元気一杯、お行儀?の少女達も、この時に限っては少々おしとやか。
畳の上の生活を知らない子も多く、きちんと正座を保つことも難しい。
それでも、襖の開け閉め、正座からの立ち上がり方、また反対に座り方、
敷居や畳の縁などの結界を踏まずに歩く所作等の練習も、その無駄の無い
洗練された動きが、結局安全への配慮にも繋がってもいることなどを納得
させると、とても伝統文化に興味を持ち且つ一生懸命お稽古に挑んでいた。
頭で分かっても皆が見ている前で一人ずつとなると、どうしても緊張する。
同じ方の手と足を一緒に動かしてしまったり、足がこんがらがってよろけたり、
どっちの手が先だったか分からなくなり両手が何度も交差しまったり、緊張の
中にも大笑いが絶えなかった。
お稽古後、皆揃ってお辞儀が上手に出来るようになったので、
お招きしたお母様方からは、
「まるで旅館に来たみたい!」
とのお言葉を頂戴した。(笑) これを生かして、お父様のお帰りを母娘揃って
美しいお辞儀でお迎えしたら喜ばれるのでは?
いや、何のおねだりか悪巧みかと怪しまれかねないか・・・。
1年生から何年も続けている子はお手前も上達し、それは美味しい一服を戴けた。
こうして小学1年生から高校生、そしてその子が又リーダーとなって共に
活躍してくれる姿まで、ずっと成長を楽しみに見守り続けられることが、
何といってもこの任の冥利である。
2006年01月08日
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そう言えば初釜ですね。
幼きころから厳しいオカン(母)に
作法を躾られて大変でした。
いまはもう忘れましたが(笑)
松風の名もじつは茶に因んでいるんですよ(笑)
幼き頃の厳しい躾は、過ぎてみると有難いものですね^^
辛かったことは忘れても「身」に付いた「美」しい所作(=躾)は一生の宝。
そういう方を拝見すると本当に羨ましいと思います。
「松風」は、常盤の松葉の間を渡りいにしえからの香りを運ぶ風、
茶の湯の沸く、音になるかならないような風情、大切に守られてきた伝統・・・
人々により深い意味のこめられてきた松風という言の葉は美しく、好きな言葉の一つです。
そんな松風さんがリンクに加わって下さり、本当に夢のようです。
あ、それから、私は芥子の実がまぶされた乾いた味噌味のカステラみたいなお菓子や
甘辛い挽肉を松の木肌のように焼き固めたお料理の松風も大好きです^^;