2009年03月11日

「お水取り」で春到来!

 いよいよ3月12日深夜には、3月1日から始まった東大寺・二月堂・修二会(しゅにえ)」の中の「お水取り」が行われます。

 東京で生まれ育った私には、これまで「お水取り」について、奈良で行われる春の到来を知らせる行事、くらいの認識しかありませんでした。 良くは知らないけれど、関西のブログ友の皆さんが、毎年高揚感あふれる記事を書かれるのを拝見し、このように心躍る行事が綿々と続いてきていることを羨ましく思っておりました。

 そんな私にとって、ちょっと縁遠かった「お水取り」が一挙に身近なものに思われる嬉しい出来事がありました! その関西のブログ友の中のお一人、幽黙さんより素敵な品々を頂戴したのです。

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 竹の青みが残された櫂先と手元の鮮やかな朱の花押?の色合いが、心浮き立つような「春」を感じさせてくれるこの茶杓、添え書きを拝見しますと、

   二月堂 水取り 之以造

とありました。 「水取り升」とは、あの二月堂下の閼伽井屋(若狭井戸)から本尊にお供えする香水を汲み上げる時に用いられる升なのでしょうか? どのようにそれが行われるのかも知らず、想像を膨らませるばかりですけれど、一度はその香水に触れた竹が茶杓となって私の手元にあるなんて、ご縁を戴けたありがたさに感謝するばかりです。
<2015年6月10日追記>
多聞さんにご教示戴きました通り、当初「升」と読んでおりました文字は「竹」と思われます。 お水取りの時の映像で水をくみ上げている様子を見た印象が強く、升と思い込んでしまっていましたが、ご指摘の通り、「竹」の草書体で間違いないと思います。 多聞さんのお蔭で、「時の記念日」にタイムマシンに乗って、6年前の自分に対面したような気持になりました。 ありがとうございました^^


 そしてこれを機に、「修二会」「お水取り」についてもっと学びたいと思い、先ずは東大寺・二月堂・修二会のページを拝見しましたが、恥ずかしながら知らないことばかりで目から鱗がポロポロと… 

・東大寺二月堂のご本尊・十一面観音さまのお役目を受け、
 11名の練行衆が、世の中の人々の代わりに苦行を引き受け、
 国家安泰などを祈る祈願法要を積む。

・旧暦二月の一日〜14日に行われたので「修二会」と呼ばれる。
 現在は3月1日〜14日に行われている。

・有名な大松明は、毎日10本ずつ上げられ(12日は11本)、
 14日間、毎日続けられる。

・「お水取り」は、その一連の「修二会」の中の一つの行事

等など…詳しくは、「東大寺・二月堂・修二会」のWeb site
http://www.kcn.ne.jp/~narayama/omizutori/shunie.html
をご参照下さいませ。

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 そしてなおなお、こんなに可愛らしい林檎の香合まで一緒に送って戴いて、嬉しくて折々撫で回してばかりいるので、すっかり艶々になってしまいました。

 私が素敵な幸運に恵まれたのも、幽黙さんが生田神社さんでこのような雅やかな「桜」のお守・蒔絵シールを見つけて下さったお蔭です。

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 これをご覧になった時、なんとお優しいこと(゜―Å)に、HNに「桜」を用いている私やお友達にプレゼントしようと思い立たれたのだそうです。 そして一緒に上の品々まで送って下さったのでした。

 桜の蒔絵は、勿体無くてなかなか使う決心がつきません^^;
少しガタが来ている携帯に代わり新しい携帯を購入する時は、この桜が似合いそうな品を選びたいと思います。

 茶杓や香合は使ってこその品々ですので、末永く大切に大切に使わせて戴きます。 お茶道具は、来歴・物語があるとお話も弾んで嬉しいものですね。 いつかお水取りの頃、小さなお茶会が開けたらいいなと思います。 

 幽黙さん、
 我が家に沢山の春を届けて下さり、心より御礼申し上げます。
 ありがとうございました。<( _ _ )>

posted by 山桜 at 00:00| Comment(10) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
おめでとうございます。
あの竹毎年のこととて、茶杓となって茶会に春を届けている場に何回か居合わせました。
「春日」「若狭」などの銘をつけられていました。桜も。
本当に素敵な春の到来ですね。
二重、三重の春の到来、こちらまで気持ちがはずんでくるようです。
Posted by 蜆子 at 2009年03月11日 21:45
◆蜆子さん
 ありがとうございます^^
あの竹、元はどんな升?でどのように使われていたのか
ご存知でしょうか? そこをちゃんと踏まえていないと
お茶会でもお話し広げづらいかなぁ…と思うのです^^;
奈良の酒徒善人さんナラ、お詳しいかもしれませんが、
どなたでもご存知でしたら是非、教えて下さいませ〜

 茶杓の銘「若狭」で井戸茶碗を用いたりして…なんていうことも、
趣向としての良し悪しは不明ですが、「お水取り」のことを
知らなければ何の事やら分かりませんし、思いつきもしません。
知れば知るほど世界も楽しみも広がって、止められません♪

 桜はやはり春爛漫を届けてくれる花ですね。
Posted by 山桜 at 2009年03月12日 01:24
>>あの竹毎年のこととて、茶杓となって

素晴らしいことですね。
関東では、なかなかお目に掛かれません。

眼福を戴きました。
Posted by 鎌倉とんぼ at 2009年03月12日 08:16
◆鎌倉とんぼさん
 幽黙さんも「数の出ている品ですから…」などと仰って
下さいましたが、関東ではやはり滅多にお目に掛かれない
お茶杓なのですね… なおなお大切に致します♪
ありがとうございました。
Posted by 山桜 at 2009年03月17日 10:51
お水取りは、4、5回伺いました。有難いものです。
凄い列にビックリした年があるので、日の明るいうちから
並びましたよ。
勇壮に落ちて来る火の子を浴びると、無病息災といいます。
立派なショールを羽織った貴婦人達が、私と一緒に
早くから来て陣取ったのは良かったけど、火の子で
高級衣料が溶けちゃうって逃げまどっていました。

この時だったか、その燃えた墨のかけらを拾って帰りました。
お茶の先生にお断りして、先生の家の炉へ入れました。
ですから、私の稽古場の炉は、奈良のお水取りや二月堂と
つながっているのです。
社中の誰も知らないことなのですけどね。
Posted by 多門 at 2009年03月17日 12:35
◆多門(聞?)さん
 多門さんがそのように何度もお水取りに参列されるという
ことは、やはりそれ程に心に響く行なのですね。 益々憧れが…
私もいつか大いに火の粉を浴び、清めて戴きに参上したいです。

 絹は案外火に強く化繊が溶けたり燃えたり危ないのですよね。
溶けちゃう!と心配されていたということは…^^;
キャンプで火を扱う時にも、必ず木綿か革製品か難燃素材着用です。

>社中の誰も知らないことなのですけどね。

 上手く表現できませんけれど、こういうことは感じる人が
感じる世界ですものね…。 
Posted by 山桜 at 2009年03月18日 16:44
山桜さんの日記を読みますます、お水取りが近しく感じられました!
というのも今年はひょんな事からお水取りにご縁があり、先日お供え餅を賜りました。
まだ飾ってあるのですが、かびが…(汗;)
さて、どのようにして頂きましょう。。。
Posted by キミ at 2009年03月20日 14:09
◆キミさん
 私も引き続きお水取りとのご縁が続いていて、何に導かれて
いるのか、突き止めたいような気持になってしまいます。
昨晩も、ふと手に取った本の開いた頁に、いきなり

 『東大寺二月堂の十一面観音像は…』

とあって、ビックリでした。 しかも『見るなの禁忌』の項で…。

 春のお餅はタチマチ黴てしまいますね〜黴臭い時は揚げ餅が
美味しいかしら。 お出汁でもオロシ大根でも砂糖醤油でも♪
Posted by 山桜 at 2009年03月22日 16:21
おはようございます。
先日読み返して、フト、気が付いたのですが、
「升」と読まれた字は、「竹」ではないかしら。
文字の読み方から離れて、具体的に考えても、
升の素材は、杉やヒノキと思われますし・・・・・・
とすると、お松明の竹ですかねえ、と想像を
逞しくしております。
とりあえず、私の勝手な読みなので、本当の処は
専門家にお願いしたいです。
メールにしようか迷いましたが、本文や過去の
コメントでも色々と言及されているので、コメント
とさせていただきました。
今日は、東京は暑くなりそうです、ご自愛ください。
では
Posted by 多聞 at 2015年06月10日 09:19
◆多聞さんへ

 昔むかしの拙文を読み返して下さった上に、謎を解明して下さり、本当にありがとうございます!

 ももりさんについて、少し書を学んだ今なら分かります…この文字は「竹」の草書体ですね^^; 意味からしても仰る通り!と納得です。

 お蔭様で、時の記念日の今日、タイムマシンに乗って、6年前の自分に対面したような不思議な気持ちになれました。 
 
 此の所、山歩きや山仕事ばかりウェイトが大きくなっていたので、何だか多聞さんのお茶を戴きながらゆるりとお話したようなホッとした気分です。 ありがとうございました。
Posted by 山桜 at 2015年06月10日 19:20
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