2009年04月04日

湖堤防橋の開通

 未だケロロンが小学生だった頃に始まった堤防の耐震補強工事が
終わり、4月3日、ずっと閉鎖されていた堤防橋とその周辺の公園域
が解放されました。

 閉鎖されていた階段は苔や草が生えてモアモアに。 人類がいなく
なってしまった後の空間にワープしてしまったような気分です。
      DVC10056_M.JPG

 昔の地元の子供はこの段々の滝で水遊びをしたのだそうです。
そう語りながら懐かしそうに目を細めていらしたご夫婦の姿が
印象的でした。
      DVC10054_M.JPG

 さて、いよいよ開通したばかりの真新しい橋を渡ります。
    090403_155907_Ed_M.JPG

 橋巾が広くなり休憩ベンチや東屋等も増え、工事前には入れな
かった、この湖のシンボルである取水塔の近くまでも行けるように
なりました。 下の写真は、これまでには関係者か許可を得た人
以外には撮れなかったアングルです。
    DVC10063_M.JPG

   こちらが懐かしのアングル。1クリックで原寸になります。
         DVC10060_M.JPG

    少し前(今年1月)まではこんな状況でしたが…
    09-01 033.jpg
工事中の風景は、1月の記事「湖畔めぐり」をご覧下さい。
(取水塔の下部赤レンガ部分の長さで水量の差が分かります。)

        今は満々と水を湛えています。
       DVC10036_M.JPG

 湖の反対側の公園を見下ろすと、桜の咲いている側はほぼ昔の
景観を留めていますが、工事で掘り起こした側はひょろっとした
苗木が植えられていて、赤茶けた地肌が寂しく広がっています。
    DVC10058_M.JPG
 この公園の桜が元のような姿で見事に咲き揃うには、未だ相当な
年月がかかることでしょう。 

 その掘り起こした部分から出てきたのが、下の古い水道管で、
輪切りのモニュメントにされていました。 ダム湖を作る際に
水を抜くための管だったそうです。
      DVC10035_M.JPG

 下の細く黒っぽい管の縁には大正十二年の文字が見えました。
         DVC10034_M.JPG

 つい先日、「黒部の太陽」のリメイクドラマを見ましたが、今は
ノンビリした観光地のようになった風景の中にも、先人のご苦労が、
流した汗が偲ばれます。

 水道から汲んだ水をペットボトルに詰めて売れるほど水質の良い
東京の水を飲む度に、水道を守ってこられた、今も守っておいでの
皆さま方のお蔭と感謝致します。 ありがとうございますぴかぴか(新しい)
posted by 山桜 at 00:00| Comment(12) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ものすごく時間がかかったんだね〜o(⌒0⌒)o
あんまり周囲の様子を気にしたことなかったけれど
少しずつ変わっていく景観。。。
もう少し気をつけてみようっと思ったよ☆
Posted by やゆよ at 2009年04月10日 18:48
◆やゆよん

>ものすごく時間がかかったんだね〜o(⌒0⌒)o

 そうなのよ〜 丁度色々あった頃工事が始まって、
 「完成の時にも家族揃って元気で渡りたい」
と願っていたことがその通りに叶って、とても嬉しかったよ〜♪

 景観って変わってしまうと、不思議にもう前の姿を思い出す
のが難しくなってしまうね。 新しいビルが建った時、以前は
そこに何があったのか思い出せないってことが良くある…。

 あっ、今思い出した! この橋の両側には丸い大き目の石が
沢山埋め込まれていて、その上を歩くと足裏マッサージになって
痛気持良かったんだった〜 綺麗サッパリ無くなっちゃって
ちょっと寂しいなぁ
Posted by 山桜 at 2009年04月10日 22:06
私の所は空港開港に向けて
変わりゆく風景を惜しみつつ
急激な変化を見ています



Posted by 多楽 at 2009年04月11日 07:30
◆多楽さん
 あの工事もまた随分長いことかかっていますね。
新しい道路に迷い込んで荒涼とした風景を目にしたことが
あります。
仕方が無いことですけれど、そこにあった筈の原風景を
惜しまずにはおれませんでした。 

 マンガ「ファントム無頼」の舞台となった百里基地の辺り
に出来るのでしょうか?
Posted by 山桜 at 2009年04月11日 10:21
民間機用の滑走路は基地の滑走路から西200mに平行して完成し、
自衛隊使用の滑走路の改修中に限り民間機用(新滑走路)を今正に
ファントムが離着陸しています。
アクセス道路、ターミナル等、工事中です。
余談ですが、アクセス道路のお陰?で、見通しが良くなり
滑走路から直線で約2kmの蕎麦部屋の屋根からは
ホンの一瞬、離着陸の飛行機が見えます。
Posted by 多楽 at 2009年04月12日 08:09
今日,私も中央構造線の断層面を見ながら,家族と「黒部の太陽」の話をしていました!
Posted by 酒徒善人 at 2009年04月12日 21:36
◆多楽さん
 やはりそうでしたか、情報ありがとうございます。
毎日の騒音は御免ですけれど、あのジェット音には心湧き立つ
ものがあるのです。 ここらでもお祭の時にはブルーインパルス
の飛行音が聞こえます。 慌てて空を眺めても間に合うような
半端なスピードで無いので、勇姿にはお目にかかれませんが…
Posted by 山桜 at 2009年04月13日 01:35
◆酒徒善人さん
 黒部ダムには、扇沢からのルートでしか行った事がなく、
トロッコ電車で欅平まで行き、その先の祖母谷温泉だったか
までは登ったのですが、その先の登山ルートが未踏破です。
十字谷渓谷に行ってみたい!
Posted by 山桜 at 2009年04月13日 01:40
こんにちは
橋の形も素敵ですし、取水塔がやはりとてもいい感じです。
水辺の土木には魅力があります。
これはいいものを見せてもらいました。
ありがとうございます。
Posted by 遊行七恵 at 2009年04月13日 12:23
こんにちは
ああ、完成ですか。
私の行動範囲だったのですが、昨年車を廃車にしたのでなかなか行けません。
これから新緑が最高でしょうねえ。
久しぶりに行きたくなりました。
Posted by 多聞 at 2009年04月13日 12:25
◆七恵さん
 美の遊び人七恵さんにお褒め戴き、工事関係者も誉れでしょう!

 ちなみに誰が言い出したか分かりませんが、
 「日本一美しい取水塔」
なのだとか…以下コピぺです。

【日本一美しい?取水塔】
 第一取水塔(手前)は、日本で一番美しい取水塔とも言われる。大正14年の建設。ネオ・ルネッサンス様式。煉瓦造りの円筒形。丸いドーム状の屋根。土木学会の「日本の近代土木遺産〜現存する重要な土木構造物2000選 」に選定されている。後に、類似デザインで第二取水塔が建設されている。

 しかし、水だけ張っても水鳥は容易に戻らないもので、寂しいです。
冬鳥は渡って行ってしまったとしても、カルガモ位戻ってこないものかと…
来年の冬には水鳥達の群れと富士山を眺めたいものです。
Posted by 山桜 at 2009年04月13日 14:27
◆多聞さん
 自転車では如何でしょうか? ジョギングと言う手も〜♪
車での行動範囲というと、ちょっと遠すぎかしら?

 新緑の季節は短くて、あっという間に息苦しい程の深緑の季節に
移ってしまいます。 ここ1週間程が新緑の芽吹き色の見頃かと。

 でもでも、その後の白い花の季節がまた素敵です!
朴の木や山法師の花が咲く頃がお薦めです♪
是非いらして下さいませ〜( ^ 0 ^ )/
Posted by 山桜 at 2009年04月13日 14:38
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