2009年04月12日

落下巣箱の中

 花散らしの強い春風が行過ぎた後、野鳥の営巣用に軒に下げて
あった巣箱が落下していました。 去年、アシナガバチがこの巣箱の
中に巣を作ってしまい、シジュウカラもスズメも近寄らなくなって
いたので、雛が居る心配はなかったものの一体中がどうなっているか
確かめるには、ちょっと勇気が必要でした…ドキドキ…

 幸い、巣箱の前の板が落下のショックで外れていて助かりました!
       090412_165236_Ed_M.JPG

 本当は毎年雛が巣立った後に巣箱を開けて掃除しておかなくては
いけないのですが、ついホッタラカシのまま何年も経過しており、
中には恐らく3年分の鳥が紡いだベッドが積み重なっていました。

 柔らかな苔や草や木の葉、鳥の羽毛、犬などの毛、ビニール紐等が
巣の素材になっていました。 どうもその年に入居したツガイの個性
というか好みで差があるようで、3層になっているのが面白いです。
 未確認ですが、シジュウカラの番(つがい)の年とスズメの番の年
があったのかもしれません。
  090412_165351_Ed_M.JPG

 しかし、下から見上げていた時に見えていたアシナガバチの巣は
一体どこに…? 恐る恐る上の穴から覗いて見ると、やはり落下の
ショックで天井から取れてしまったのか、蜂の巣は穴が上向きになっ
て横たわっていました。
  090412_165338_Ed_M.JPG

 何羽もの雛と何匹もの蜂の子が巣立っていった空っぽの巣。
何だか私の心の中を写しているようで、切ないような…(゜―Å)

       *       *       *

 今、もう一つの満開の林檎の花に囲まれた巣箱の中からは、可愛い
四十雀(シジュウカラ)の雛の鳴き声が聞こえています。 庭仕事を
していて巣箱に近づくと、親鳥が必死に頭上で、
 『ツツピーツツピーツツピー!』
と鳴き立てます。 これは私の気を巣から逸らそうとしているのか、
巣の中の雛達に、
 『人が近づいているから静かにしなさ〜い!』
と教えているのか、どちらにしても余り一生懸命に声を限りに鳴き
続けるので気の毒になり、しゃがんだままそっと巣箱から離れて
静かに見守るようにしています。

 子育て中の様子は過去ログ「四十雀の子育て」をご覧下さい。
posted by 山桜 at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
巣箱ってなかなか野鳥が住みつかない気がするんですが、いい場所なんでしょうね
Posted by 玉井人 at 2009年04月20日 21:49
我が家もひよの巣も一杯ハンガーを使っていました。烏なんかも同じだとか・・・面白いですねえ。
Posted by 山口ももり at 2009年04月21日 08:37
◆玉井人さん
 野鳥は用心深く、新しい巣箱にはなかなか入ってくれないので、
遅くとも前年の秋ごろから設置すると良いようです。 秋〜冬、
何度も何度も偵察に来て、その内予約済みとばかり日参して、
他の鳥が近づくと追い払うようになります。

 シジュウカラはツバメ同様、人間の傍でちゃっかり外敵から
守って貰う戦略も上手なので、庭に巣を掛けても平気で入ります。
もっとも、小さな野っ原みたいな庭だからかも…^^;
Posted by 山桜 at 2009年04月21日 09:56
◆ももりさん
 鳥の世界も新建材ブームのようですね^^;
入手しやすく丈夫であれば、覚えてしまうのでしょうね〜
小枝→ハンガー、 蜘蛛の糸→ビニール紐、味気なく、土にも帰らず
厄介な巣の固まりです(><)

 カラスは自分が真っ黒な反動なのか、キラキラ光る物好き
なんだそうです。 そういえば、日の大神のお遣いでしたね。
Posted by 山桜 at 2009年04月21日 10:02
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