2009年04月15日

稽古日誌・抱清棚

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             舞宝夢茶道具店HPより

  花散らしの雨を受け桜の花弁は川面を流れて連なり、藤の花の蕾は
ふっくらと膨らんで、春は一足飛びに深まったようです。

 抱清棚の稽古でした。

・地板が無いので、水指は運び。 蓋置は竹。
・飾り(置き)残す柄杓は湯返しをせず、竹釘に下げる。
・蓋置は下げた柄杓の柄の横、畳の上。
 (柄杓の柄が真っ直ぐ下がるように)
・茶器は中棚。


掛物: 一夜落花雨城流水香
花入: 束綿*(たばねわた) 矢筈花台
  花: 金魚葉椿(白花)・華鬘草
香合: 花筏
  釜: 釣釜
  棚: 抱清棚*(吸江斎好・桐木地)
水指: 瀬戸唐津 
茶入: 京・桶谷定一 文茄*   仕服: 雨龍間道
茶器: 山中・塗雪吹「早蕨」
茶碗: 志野・雅山釜 中島正雄
  替: 萩「枝垂桜」
茶杓: 花篝(はなかがり) 積應和尚
蓋置: 五徳(先生作)
食籠: 白漆「宝尽」
菓子: 藤重ね

  
*束綿 真綿の真中を束ねた様子の形(臼をずっと細長くした感じ)

*抱清棚 背面に香狭間*(こうざま)透かしが抜かれ、 
     左右の板の手前が半月形にえぐられている。
     可動式の中棚、柄杓を掛ける竹釘がある。
     桐木地(10代 吸江斎好)・杉生地(11代 碌々斎好)
     松擦漆(12代 惺斎好)

*香狭間 格狭間とも書く。
     壇・台などの側面や唐戸などに施される、
     上部は火灯形、下部は椀形の曲線から成る
     装飾的な刳(く)り形。
     古くは牙象(げじょう)・眼象(げんしょう/げじょう)。

*文茄 文りんと茄子の中間のような形



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ラベル:小棚
posted by 山桜 at 00:00| Comment(4) | TrackBack(0) | 茶の湯 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
お稽古、お疲れ様です。
抱清棚は、柄杓を竹釘に下げる時の返し方が、
以下に格好良く見せるか、というか、お客が
気付かない位ごく自然にしてしまうか、
私はそんな事を気にしながら扱っています。
Posted by 多聞 at 2009年04月22日 12:59
◆多聞さん
 わ、同じです! 私も全く同じ所に拘ってお稽古してました〜
言葉で表現するのは難しいので断念しましたけれど、画面の前で
何度もやってました。 

 蓋置から右手で取って合を手前にして持ってから、左手で
合を釘側になるように少し被り気味に取って、指先を綺麗に
伸ばし揃えてスッと掛けられると、ちょっと快感ですね♪
(やっぱり表現難しいですね…分かって戴けたかどうか^^;)
Posted by 山桜 at 2009年04月23日 21:36
抱清棚は何となくほっとする(その形からか名前からか^^)好きな棚の一つです。
台子や高麗卓などは何か緊張が走ります(笑)
柄杓の掛け方。。ほんとにそうですね^^
また道具組みがとても素晴しいお稽古でいらっしゃいますね。
Posted by きえ at 2009年04月27日 09:15
◆きえさん
 内緒ですが(もう下の方に沈んだので書いちゃいます^^;)
抱清棚を見ると、昔ダンボールで作った隠れ家をふと思い出して
しまいます。 自分で窓を繰り抜いて、ヒョイと顔を出せた時の
嬉さ、明るさが懐かしいです。

 ああ、きえさん! 道具組みのこと書いて下さって助かりました〜
気になって読み直してみたら、蓋置が先週の品になっていました〜
この棚では竹蓋置と本文に書きながらの失敗です。
気付かせて下さって、本当にありがとうございました。<( _ _ )>
Posted by 山桜 at 2009年04月27日 14:32
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