
「時間貧乏」−産経新聞のコラム(勝間和代氏著)のタイトルです。コラムの主旨は、概ね何処かで耳にしたようなことなのですが、同じことでも表現の仕方、言葉の選択によって心に響く度合いが違ういい例で、私にはこの「時間貧乏」という言葉が心に楔となって打ち込まれました。
常々、時間を守れず集合時間に遅れる子等には、
「遅刻をして待たせることは人の大切な時間を盗む「時間泥棒」です」
と繰り返して来ましたが、省みれば自らが浪費している時間に対してはかなり無頓着だったと、もう取り戻せない流れ去った時間の膨大さに愕然とします。
時間はタダで湯水の如く溢れているようでいて、厳然と限られ必ず終焉がきます。 寿命は人それぞれで、その終わりはいつ来るか分かりません。 また時間の密度も人それぞれで、時計で刻まれる時間とは別の、生き方に応じた時間速度があると思います。
「いつ死んでも悔いは無い」嘗てはそう口に出来たことのあった私も、いつの間にかそんな生き方が出来ないようになっていました。 そのことに焦り、何度も時間を効率よく使おうと決心しては、いつの間にか日常に流されてきました。
ここで「時間貧乏」の警鐘を得たことを生かし、お金やエネルギーの無駄遣いをせぬように心掛けるのと同じに、自分自身の時間の使い方にあまりにも無駄が無いか目を光らせることにします。 所詮私には、無駄「ゼロ」等と云う高尚な(味気ない)目標は立て(られ)ませんけれど…^^;

【人生戦略の立て方】<日本人は「時間貧乏」>
経済評論家・勝間和代 2009.7.20 産経新聞
私たちが、よりよい人生を過ごすため、人生には戦略が必要です。戦略とは、目標達成のために総合的な施策を通じて、資源を効果的に配分・運用する技術です。ここでいう資源とは主に、ヒト・モノ・カネ、そして情報ですが、「ヒトの資源」とは具体的に何を指すのでしょうか? それは優れた人材やその人が持っているスキルを指し、その人たちがどれだけの時間を目標達成のために使う必要があるかという、人の労働力・時間配分を意味するのです。
常々、私が感じるのは、日本人が全体的に、自分に対しても他人に対しても、時間の使い方に対して無頓着な傾向があり、それが日本全体の「時間貧乏」を招いているということです。日本は金銭的には他の国に比べて貧乏ではないかもしれませんが、労働時間が長く、自由時間が短い、「時間貧乏」ではないでしょうか。
例えば、平成18年度版の国民生活白書によると、週当たりの労働時間が50時間以上の労働者割合が28・1%と、先進諸国の中で群を抜いて大きくなっています。他国ではアメリカ・20%、イギリス・15・5%が目立つ他は、ヨーロッパ諸国は軒並み7%未満です。なぜなら、EU諸国は、週48時間以内の労働に収めることに対し、イギリスを除く国の労使が同意しているためです。
その背景には、働き過ぎが家庭生活の崩壊や過労死を引き起こすという懸念があります。そして、短い労働時間の中で成果を出すことを価値観として持っているため、単位時間当たりに生むことができる付加価値(生産性)が日本よりも高いのです。一方、日本の労働生産性はOECD諸国の中でいつも最低水準です。
ふだんの私たちの生活で、お金をケチケチ使うことについては習慣化していても、時間をケチケチとすることについては、全く習慣化していません。仕事に使っている時間が給料に見合っているのか、評価する仕組みや考え方が日本人に根付いていないためです。
例えば、日本人の多くは会議や打ち合わせにやたらと出席をしますが、会議で実際に発言をする人の割合は、同規模・同業種の欧米企業に比べて、きわめて少ない。私が企業や自治体の講演を引き受けた場合でも、「とりあえず、ごあいさつにうかがいます」といわれることが多く、困惑してしまいます。すでに引き受けているのですから、打ち合わせであれば担当者レベルでメールまたは電話で行えば、十分だからです。
いま、エコロジーということで、地球上のさまざまな資源の浪費を戒め、なるべく節約をして使おうという考え方が主流になってきました。この考え方は、私たちの労働時間にもぜひ、適用すべきです。人間は生きている限りエネルギーや食料などの資源を使わざるを得ません。労働時間を無駄遣いすることは資源を無駄遣いしていることにもつながるのです。
戦略目標がしっかりと定まっていれば、そこに向けて最も少ない効率的な時間の使い方をする必要があるわけで、労働そのものが目的化しては本末転倒です。時間貧乏は、男女共同参画を妨げ、少子高齢化を招き、日本の閉塞(へいそく)感を招いています。時間貧乏を自覚し、解決に向けた努力をすることが、人生戦略の設計にまず必要なのです。(かつま かずよ)

↑カテゴリー「生活・文化」の『ライフスタイル』へお引越し

213位から再スタートです


以前出逢った言葉にも、愕然とした覚えがあります。
「貴女が無駄に過ごした今日は、昨日亡くなった誰かが生きたかった明日である...」
自分のありかたを見直すことそのものは
時間貧乏な人はできないかも^^
納得します。。。
人の時間に無頓着と言うより鈍感だと言うことは
よく判ります。
その事は他人の好意や思いやりに気づきがないこ
とであり、何かを聞くこと尋ねるコトに意識が薄
いことです。その人は、その知識を持って生まれ
てきたわけではなく、時間をかけて知識を得てき
たわけですが、その事に対する敬意をはらうこと
は少ないです。
躾ですね。
必要な電話の続きで(または必要性もなく)の一方的な長電話、突然の訪問セールスまたはそれに近いもの、が即座に浮かびます。
インターホーンでの断りは「今仕事中なので」と言いますが、相手は何となく「はっ?}という雰囲気が。。
「あなたも仕事かもしれないけど、私もそうなのよ」と言いたい。家にいる人は遊んでいると思うのかしら?
自分の都合だけを考える人は多いですね。
もっとも気がついていないところでのそういうこと、自分もあるのだろうな。。><
>「貴女が無駄に過ごした今日は、昨日亡くなった誰かが生きたかった明日である...」
ああ、また一つ頭から滝水を浴びせられるような言葉を戴き、
背筋が伸びました。 『貴方の分まで生きていきます』なんて
誓ったこともありましたのに、ダメな私です。(−−;)
「人生に無駄な経験は無い」そう、勿体無いような時間を
過ごてしまったからこそ気付くこともありますよね、きっと…
私の中では、やゆよんは時間を無駄なく使う達人なのよ〜!
やはり目標がきちんと定まっている人は違うよね。
私はそれが定まっていないから、漫然と日常に流されて
しまうんだわ…。
勿論家族の幸せの為に働くことも私の幸せに間違いない
のだけれど、それ以外の自分の時間も充実させたいし、
その両立の為にも時間は有効に使わなくっちゃね−☆
>有効な浪費は人生に幅をもたらします。
それはもう仰せの通りと思います。 私の場合「無効な浪費?」を
切り詰める必要が大アリと反省しております。(。。;)
>他人の好意や思いやりに気づきがないことであり、
>何かを聞くこと尋ねるコトに意識が薄いことです…
ドキドキ…私も失礼を重ねてしまっているような〜(><)
この歳になってお恥ずかしいですが、どうか叱って躾けて
下さいませ。 宜しくお願い申し上げます〜<( _ _ )>
勧誘電話や訪問って、人を不機嫌にさせるばかりなのに、
何か成果があがるのかしら?と思うのですが、懲りずに人を
雇ってまで続けるからには、やはりあの手口に負けてしまう
心優しい方々がいらっしゃるのでしょうね…。
最近特に腹立たしいのは、
「説明したいので玄関先までお願いします」
という、言葉は丁寧ながら失礼にも命令調のセールス!
冗談じゃない、今このピンポンに出た時間も返して欲しい位よ!
と思います。
我が身を振り返ると冷汗が背中をタラ〜リと…。
自分の時間と同じように相手の時間も大切にしたいと思います。
きえさんも何かお気づきの点がありましたら、どうか叱って
下さいませね。 叱られなくなったらお終いです(T−T)
素敵な時間の使い方されてるように思いますョ。
ご無沙汰してます。
みなさまお変わりないですか?
お嬢さんははや大学生なのですね。
うちは上が大学院で、下は就活に失敗のようで、
どうやら下も院に行きそうです。
私は先が見えなくて時には苦痛な介護生活(対象は母と犬ね)
をなんとか「いま出来ることしよう」でやっています。
自分の時間がなかなか取れません。
けれど、人生は短いですもんね、
時間大切に計画的に使おうって思いました。
ワ〜ン、norikoさ〜ん、お元気でしたか〜??
お声を聞かせて下さりありがとうございます♪♪♪
それだけでも、この日記を書いた甲斐がありました・゚・(つД`)・゚・
お蔭様で娘も何とか進学が叶い、昨日は徹夜で試験勉強…
なにやら難しそうなことばかりで、私はとうに置いてけぼりデス。
norikoさんのように何は置いてもしなくてはならない優先事が
おありの方こそ、限られた時間というものを実感されて有効に
使われているに違いないと思います。
何でも自分なりに締め切りや区切りを設け、ついつい甘えて
伸ばし伸ばしにしてしまう自分を変えたい!と思っています。
でも、無駄なく毎日過ごしています〜と言える人、
なかなか いらっしゃらないのでは?
そうやって悔いながら反省しながら
時間を使うのが人間らしくて良い気がします。
そして、今回のようにブログなどで
改めて時間に対して気を引き締めることを学ばせていただけると嬉しいですわ^^
我が家の主人も病を抱えながら朝から深夜近くまで土日もなきような
勢いで働いており、何もそんなにまでしなくても…と思うのですが、
彼こそ「ダラダラ長働き」を何より嫌う人(私も以前同じ職場で
働いていましたので分かります)なので、よくよくやらねばならぬ
ことがあるのだと思います。 それだけ打ち込める仕事があるという
ことが羨ましく思えます。
末端の従事者の労働密度に較べ、天下り役人等の時間つぶし?
とも思える働きぶりは、今に天罰を喰らうことでしょう。
いや、そうやって無為な時間を費やしていることが最早天罰と
云えるのかも…。
いつも家を隅ずみまできちんと整理整頓し立派なお子様を
育て上げ、お茶の先生をなさりながらもお友達とのお出掛けや
ランチも楽しまれ…さかもっちゃんさんの時間の使い方はまさに
完璧なのではと思われ尊敬しております☆ 爪の垢分けて下さ〜い!
少〜し勘違いされていらっしゃる?方がおみえのようなので
この場を借りて付け加えますと、私は隅ずみまで時間を無駄なく
使おうとしているのではなくて、やらなくてはならないことに
かける時間を効率的に最短化し、モヤモヤを抱えずに過ごせる
自由な遊び時間を長〜く得ようとしているだけなのです〜^^;