2006年01月28日

「加勢以多」

kaseita.bmp
    「古今伝授の間香梅」http://www.kobai.jp/ より

 先日「歌仙の饗宴」展をご一緒したやゆよさんが遥々持ってきて下さった熊本・細川家口伝のお菓子「加勢以多(かせいた)」

 代々茶事のお菓子として重用され、幕府や公家たちにも贈られており、約400年の歴史持つとのこと。 この不思議な名前は、ポルトガル語の Caixa da Marmeladaカイシャ ダ マルメラーダマルメロの砂糖漬けの箱)が訛ったものだろうと言うこと。

もち米の粉で出来たおぼろ種で薄いマルメロ羹を挟んである。 優しい口当たりのおぼろとしっとりとした果物風味の甘み控えめなゼリーの出会いは、まるで日本とポルトガルの文化の融合そのもののようで、どこか古くて新しい。

(マルメロとは、香りは良いが生食にはむかないカリンに似た果物で、喉に良い・砂糖漬けやジャムにするなど用い方も良く似ているが、違う植物。しかし箱裏の原材料名にはカリンになっている…長い歴史の中で変わっていったのだろうか。)

 このお菓子の製法は今では古今伝授の間香梅という菓子舗に受け継がれ、現在熊本では、水前寺成趣園(通称水前寺公園)内の古今伝授の間でのみ、お茶と共に戴くことが出来るそうだ。

 「水前寺成趣園 古今伝授の間」
http://www.kobai.jp/web/kokin.html ←風雅な佇まいと由来を見ることが出来ます。

 やゆよんことやゆよさんとは、実は「歌仙の饗宴」展を拝見する時に合わせて、このようなお菓子や纏わるお話をこっそり教えて下さる得難いお方なのであります。


<2017-09-04 追記>
 最近、この「加勢以多」のページを訪れてくださる方が毎日大勢いらして、不思議でなりません。 一体どこからどう辿ってこられるのか、どなたか教えてくださると謎が解けてスッキリするのですが…
 
 


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posted by 山桜 at 00:00| Comment(23) | TrackBack(0) | 和菓子・洋菓子 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
さくらん、わざわざ記事にしてくださって
ありがとうm(_ _)m
単なる話題づくりだったのだけれど。。。
お恥ずかしい(^^;)
あの後、ブログに書いたのだけれど、
そらさんからのプレゼントは。。。
なんと「すみのえ」というお名前のパンやさんの
パンだったの。。。
面白くも
何だかふしぎな展開だったよo(⌒▽⌒)o
Posted by やゆよ at 2006年01月30日 21:17
由緒のあるお菓子は、それだけで素敵ですね。
九州は特にキリシタン関係があるので、お菓子も上方や江戸とは全く発想の異なるものが生まれていますね。

ところで、京都の北野天満宮では『大福梅』オオフクウメというものを参拝者に授けます。
それとお茶をセットにしたものが鶴屋八幡などでも販売されています。撒餞は色々な形で現代にも残るものですね。

それからここで書いて申し訳ありませんが、リンクさせていただきました。これからもまた遊びに寄させていただきます。
Posted by 遊行七恵 at 2006年01月30日 21:25
はじめまして。やゆよさんのブログから伺わさせていただきました。
細川幽細と古今伝授の段がとても気になっていたので勉強になりました。京都御所にあったものを熊本に移築したということでしょうか。まだまだ知るべきことが沢山あるのですね。
ちなみに先のブログに書かれていた所沢に私の事務所があります。
また伺いますのでよろしくお願いいたします。
Posted by 金木犀 at 2006年01月30日 23:42
やゆよん、すっかり書くのが遅くなってしまってごめんなさい。
熊本は行った事があるんだけど、熊本城と加藤清正公・セイショコさんの像と
宮本武蔵とラーメンとくらいしか記憶が無い…
あ、あとYHですごい背の高いデンマーク人に会った(笑)
水前寺公園に行かなかったのは、多分岡山の後楽園がイマイチ
(岡山の人ごめんなさい!)だったせいかな…。
どうも街中が苦手なのですぐに阿蘇の方へ逃げちゃった^^;
まぁ、若かったってことですな(苦笑)

墨絵〜住之江〜住吉〜歌聖〜加勢〜ご縁のある人が寄ってくると、
どんどんリンクするよね〜! 
お蔭さまで、私も今、丁度そんな感じの流れみたいだよ♪
 
Posted by 山桜 at 2006年01月31日 09:19
ええっ!遊行七恵さんがリンクして下さるなんて夢のようです。
ありがとうございます。感激です!・゚・(つД`)・゚・
こちらからも大変不釣合いでお恥ずかしいのですが、
お言葉に甘え早速リンクさせて戴きたく存じます。

いろいろなものごとの由緒探しは面白いですね。
「加勢以多」という名も、単に当て字だけではなく、
「多を以て加勢する」とか、何か古伝がありはしないかと…。

これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。
Posted by 山桜 at 2006年01月31日 09:42
金木犀さん、ようこそお越し下さいました!
やゆよさんの所で度々お名前を拝見し、「金木犀」という木には
特別な興味もあり大好きなものでいつも気になるご存在でした^^

この度「歌仙の饗宴」展にいらしたということで、丁度ブログを拝見
したいなぁと思っていた矢先のご訪問で以心伝心に驚いております。

所沢でお仕事されているのですね!まさかそんなに近くにおいでとは…
2度ビックリです(笑)
きっと近いうちにお目にかかれますね〜☆⌒(*^∇゜)v
Posted by 山桜 at 2006年01月31日 10:04
「加勢以多(かせいた)」・・・ありがとうございます。
大変に勉強になりました。

私事ですが、私メのご先祖は熊本の細川家に深い縁が
ありまして、明治維新の廃藩置県の時に細川家を離れ
ることになり、その時に、細川家からいろいろと家宝
を頂戴したようです。その中には秀吉の書状などがあ
ったようですが、本家が売り払ってしまい、今では、
私メの手許にある幽斎の書(歌)のみです。
Posted by 鎌倉とんぼ at 2006年01月31日 19:50
飛びました・・・何時か「加勢以多」をあのお席で頂いて
みたいモノです。その時に、私メの幽斎の軸を掛けてあ
げたら、細川幽斎さんもお喜びなるでしょうか・・・
叶わぬコトですが。。。(苦笑)
Posted by 鎌倉とんぼ at 2006年01月31日 19:56
鎌倉とんぼさん、まぁ、なんと!!
またも素晴らしいリンクが繋がってしまいました。
鎌倉とんぼさんさえ、その気になられれば実現可能ではありませんか?
その時は、是非わたくしめもお供させて戴きたく…
あぁ、思い描くだけでも素敵です。ありがとうございました。
Posted by 山桜 at 2006年01月31日 21:05
わぁ、お茶でいただきたいです。
さくらんのコメントを読んでいるとまたまた
いろんな方が思わずお近くにいらしたりと、不思議
な縁を感ぜずにはいられません。
上手く表現できず歯がゆい思いですが、、
さくらんのおかげで「何だろう?」の楽しみが
いっぱい増えました。ありがとう^^

Posted by そら at 2006年01月31日 23:14
お邪魔しに来ました。おいしそうなお菓子ですね。私も鎌倉トンボさんの処に御呼ばれして、お茶とお菓子を頂戴したいデス。(今回で2度目の書き込みでした)
Posted by 武蔵野閑人 at 2006年01月31日 23:36
そらっち、おはよう♪
ネットのいい所は、同じ思いの人と繋がる機会が多いことだよね。
「何でだろう?」と思って調べている内に色んな人とご縁ができて☆
週末は鎌倉?逗子だっけ?何か見つけたら教えてね^^
Posted by 山桜 at 2006年02月01日 09:04
武蔵野閑人さん、おはようございます。
PCは無事復帰しましたでしょうか?
そういう素敵な日が実現すると嬉しいですね〜^^
Posted by 山桜 at 2006年02月01日 09:11
山桜さん、こんばんは。
加勢以多というお菓子知りませんでした。熊本で一箇所でしか購入できないというのはまた素敵ですね。是非食べてみたい。もちろん、あとはお抹茶で。

九州にはまだ行ったことがなく、ゆっくり旅してみたいと思っています。
HPを拝見してお菓子もキリシタンや梅に関するものなど珍しいものが多いなと感じました。また独特な文化があるのでしょうね。
Posted by m-tamago at 2006年02月01日 22:46
わあ。。。o(⌒▽⌒)oなんだかドキドキします♪
鎌倉とんぼさまのご先祖さまは熊本に
ご縁がある方だったなんて・・・(^^*)
それも古今伝授で有名な細川家。。。凄いです!
今古今伝授の間を管理なさっていらっしゃるのは
出水神社さんかもしれません。
ttp://www.suizenji.or.jp/
古今伝授の間で、お軸を拝見しながらお茶会。。。
さくらん、想像するだけで私もうっとりしちゃうよ♪
Posted by やゆよ at 2006年02月02日 00:10
m-tamagoさん、おはようございます。

私も今度熊本へ伺う時は、必ず古今伝授の間で加勢以多とお抹茶を
戴き、間から望む眺めを拝見したいと思います。

九州人ではない私が言うのも何ですが、九州には京都とは違う
もっと根源的な古き日本の良さや歴史があるように思います。
私は今、もっと九州や出雲を知りたい気持ちが高まっています^^
Posted by 山桜 at 2006年02月02日 09:57
やゆよん、教えてくれてありがとう!
そのURL先のリスト中の下記がそれだね♪
↓出水神社宮司さまによる「水前寺成趣園 ご案内」
http://www.suizenji.or.jp/guji-annai.htm

知らないこと山ほどあるけれど、こうしてご縁が繋がりながら
少しずつ学んでいけ、とても幸せに思います。
いつもありがとね☆
Posted by 山桜 at 2006年02月02日 10:10
山桜さん、こんにちは。
昨晩、コメント何度書き込んでも画面から消えてしまい、諦めたのですが会社から覗いてみたらアップされていて安心。ほっ。
出雲は行ったことがありますが、すばらしいところでしたよ。是非!ブログにも書いていますが、日本で唯一神無月がないところ(島根では神様が集まるので10月は神在月なのです)、神様がいる、を実感できる場所です。
Posted by m-tamago at 2006年02月02日 12:35
m-tamagoさん、Seesaaブログは機能が多い分、
どうも反応が重くて申し訳ありません。
おまけに昨日はメンテナンスがあったようで、
私も種々の更新を諦める程の遅さでした( T T )

私も出雲は大好きです。産土様も建速須佐之男命(古事記表記)、
大国主命のご先祖様ですから。
心の御柱が発掘された時は舞い上がりました!
いつか再建が叶ったらどんなに素晴らしいことでしょう…。

Posted by 山桜 at 2006年02月02日 13:40
山桜さま
初めて書き込みさせて頂きます
どいぞ宜しくお願い致します
九州には行ったことが無いので一度旅してみたくなりました もちろん加勢以多を食しに(^^)

それから 即日実現可能なところで 近日中に出光美術館に歌仙の饗宴を観に行ってきますね
情報をありがとうございます!
Posted by アンズ at 2006年02月03日 01:23
アンズさん、ようこそお越し下さいました。
私の拙文でも読んで興味を持って下さる方がいらっしゃるのは、
とても嬉しいです^^

出光は今は幻の斎宮女御の出番ですね。
ロビーのムンクと奥の焼物の破片も是非!
Posted by 山桜 at 2006年02月03日 10:07
興味のあるお話が満載のHPです
写真もいいですね

奥の土器破片・・・そういえば展示してましたね
ひとつ欲しいな〜〜なんて思いながら眺めた事があります
ムンクの絵を見るのは久しぶりだなぁ
これも楽しみにしながらいってきまあーす
Posted by アンズ at 2006年02月03日 19:44
アンズさん、こんばんは。

そんな風に言って戴けてとても嬉しいです。
ありがとうございます。<( _ _ )>

私もあの破片、一つでいいから欲しいなぁと思いました♪
出光は丁度いい広さで見学疲れせずにいいですよね。
どうぞ素敵なひと時を…行ってらっしゃいませ〜!
Posted by 山桜 at 2006年02月03日 20:59
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