2006年02月20日
ムニンカラスウリ
☆★ムニンカラスウリ★☆
『自然原理主義』by観察人Tさんhttp://homepage2.nifty.com/tnt-lab/index.htm 内「自然観察の部屋」TOP頁http://homepage2.nifty.com/tnt-lab/kansatsu.htmより
(注: 2006.02.20現在。TOP頁のお写真は適時更新されます。)
私のお気に入りリンク先、『自然原理主義』 内「自然観察の部屋」[カラスウリ掲示板]に、つい先日、小笠原から戻られた観察人Tさんより、幻のムニンカラスウリに見事遭遇されたとの嬉しい第一報が入りました!
是非、皆様にもムニンカラスウリに関心を持って戴きたく、ご紹介申し上げます。 Tさんは超ご多忙なので、追っての詳細レポートが非常に待ち遠しいのですが、忍耐強くお待ちしましょう(笑)
ムニンカラスウリの「ムニン」=「無人」で、小笠原諸島が「無人島」から転じてBonin(ボニン)諸島と呼ばれていたことから、小笠原の別称となっており、小笠原固有種の名前には、ムニン○○のように冠されています。
ムニンカラスウリがどの位「幻」なのかは、次の田中さんのコメントをご覧下さい。
* * *
[カラスウリ掲示板]
http://hpmboard2.nifty.com/cgi-bin/bbs_by_date.cgi?user_id=CXE02544
観察人田中さんのコメントより抜粋 2006/02/19 (日) 20:19
ムニンカラスウリは平成9年公表の「レッドリスト」ではDDでしたが、平成12年刊行の「レッドデータブック」では「絶滅危惧IA類(CR)」=「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」にランクアップされています (ToT)
『生物多様性情報システム』の「絶滅危惧種検索」で出てきます。(下記URL)
http://www.biodic.go.jp/rdb_fts/sy2000/sy_a259.html
「父島・母島でそれぞれ数個体が確認されているだけである。 レッドリストではDDとされたが、現状はCRに該当する。」となっています。
今回探し回ったところ母島では雄株が「数個体」より多くありそうでしたが、雌株は「数個体」以下かもしれません。
* * *
世界中には、注目もされず気付かれもせず静かに消えていく運命の種もある中、この「ムニンカラスウリ」は、植物でありながら、我等カラスウリを愛する仲間にSOSを発信して来たとしか思えない節もあります(すみません妄想入ってます)。
受信してしまったからには、出来ることからコツコツと…応援していきたいと思っています。
この記事へのトラックバック
いろんな離島へ行って島の人に聞き取り調査すると教えてくれた場所にあったのがカラスウリ。
小笠原には行ったことがないので、行ってみたい!
> 我等カラスウリを愛する仲間にSOSを発信して来たとしか思えない節もあります(すみません妄想入ってます)。
妄想入ってますね〜(笑)。
なんにしても、地球上から生物種が消えて無くなってしまうのは重大な損失です。カラスウリファンとしてもなんとかしたいですが、我々にできることは限られています。
最悪なのは、絶滅する前にと見に行って、採取したり傷つけたりして絶滅を早める人が出ることです。今回の私は我慢しましたが、もし私が20人もいたら、そのうちの1人ぐらいはツルを手繰って青いウリを採ったり、根元を掘り返したりしそうです (^^;
そんな人が出ないことを祈ります。そういう意味で、情報を流すのも慎重にならざるを得ません。
小笠原を世界自然遺産に登録しようという東京都の方針があり、そのためには壊れた固有の生態系を回復させる必要があるので、研究や活動がすでに始まっています。予算も付いているようです。ただし対象は一部の代表種に限られています。
ムニンカラスウリを助けるには、まず生息実態の正確な調査(特に、少ないといわれる雌株数の把握)、増殖実験場所の確保、増殖技術の確立、増殖後の他生物への影響のモニタリングなど多くの作業が必要です。通りすがりの素人にできる内容ではないので、やはり地元で保護増殖活動を実践している人と、その方法を研究している研究者にその気になってもらうしかないと思います。たとえば東京大学理学部付属植物園では、避難場所として、小笠原の固有種を収集しているそうですが、ムニンカラスウリは入っていないようです(未確認)。
我々にできることは、地元の人や研究機関にムニンカラスウリも忘れないでほしいと訴えることぐらいではないかと思います。
長文ですみません。
雄株と雌株があるんですね
それに種?
今まで赤い実ばかりを眺めていて中を見たことが無かった。。。(じっくり観ていなかった)
籠の中に、カラスウリの実を入れていたのを思い出し、今、種を取り出して見ました。
うわ〜〜色はだいだい色になっていますが、あの花びらのようなフワフワしたベッドにくるまって不思議な形の種がありました!
大好きなんていいながら、こんなに注意して見ていなかった!
何だかワクワクしてきました
ムニンカラスウリとはあきらかに形が違うのですね
もうすこし、カラスウリのことを調べてみたくなりました。
今日ラジオを聞きかじっていたら、東京に生えていたもみの木が無くなってしまった話をされていました。
それは人間の生活による汚染が原因とのこと。
知らない間に絶滅していく植物に心が痛みます。。。
「雑草メロン」! ありがとうございます。初めて知りました。
国立歴史民俗博物館(千葉県佐倉市)のHPで写真を見ました。
http://www.rekihaku.ac.jp/koohoo/shoku/jyoohoo/0407.html
実はカラスウリに似ていますが、葉や蔓はやはりメロン系?
遺跡から出土した種はいわゆる「メロン型」で「カラスウリ型」では
なく、熟しても赤くはならないのでしょうね。
先ず確実に見られそうな博物館へ本物を見に行きたいです。
今年も展示されるかな?
こちらへ集う方たちにはそんな不心得者はいないと信じて
いますが、通りすがりで興味を持つ人もいるかもしれないのが
ネットの怖さですね。 そういう悪さをしようものなら
「瓜子姫」の祟りが…と脅しておきますか(苦笑)
現状ほどに個体数が減ってしまうと、保護収集も
慎重にならざるを得ないのかもしれません。
あれほど手厚くしても既に時を逸した朱鷺は…。
(洒落じゃないです^^;)
Tさんが出会ったあの実の中の種が救世主になりますように。
アンズさん、ますますカラスウリの虜になりましたね♪
カラスウリ党?の思う壺です。いらっしゃいませ〜ヽ(^◇^*)/
拙ブログにもカテゴリ「カラスウリ」がありますが、
観察人Tさんの[カラスウリ掲示板]や、ひらりんの[カラスウリの部屋]
には、以前からの情報の累積などが満載です。
ご興味をもたれましたら、是非、ご訪問下さいませ!
樅の木のニュースは知りませんでした。温暖化などの影響でしょうか?
りんごの産地がみかんの産地になり、りんごは北海道でしか出来なくなる
などという近未来のシミュレーションを見ましたが…。
よかったら覗いて下さい。
かわいいやつです。
あくまでメロンですので、全てのメロンと交雑可能です。
でも決して食べてはいけません!
味見も止めたほうがいいです。
ありがとうございます。早速覗きに行って参りました!
う〜ん、こういう探検話面白い!ワクワクします♪
私もやっぱりそっち方面に進めばよかったなぁ・・・と今更(笑)
それにしても「雑草メロン」という名は気の毒ですね〜^^;
何だか「むにむに」ってイメージで
ムーミン谷の植物の響きが。。。。
って、全然話題がそれたよね、ごめん(^^;)
絶滅してほしくないな。。。
ムーミンカラスウリって可愛い!
ムーミンのお顔みたいなカラスウリありそう♪
普通のカラスウリは貪欲な程の繁殖力があるのにね、
ムーミンが減ってしまった理由は何だろうなぁ・・・
私が居たら掘り返していたかも・・・なんて。
一つの種を元に戻すにも莫大な時間や費用がかかりますね・・・路傍の花も、外来種に侵食され消えていくばかりです。
外来種のヤサイカラスウリは霜に負けつつあり、腐り始めています。
日本固有のカラスウリはプランタの中で腐っても、プランタの底の隙間から根を伸ばし、土に潜って新たな芋を作っていました。
あるべきところに、あるものを・・・なんですね。
>雑草メロン
リンク先、見てきました。
画像を見た瞬間「からすうり('A`) ?」かと。
たぶん、いえ、絶対に私なら食べてしまいます。
カラスウリでさえ、あの手この手で食べようと。
キカラスウリの熟した実は甘くておいしかったです。
もしかしたら雑草メロンの味に近いかも知れませんね。
ところで、先に書きましたが
カラスウリは矢張り根っこの先に何個も芋を作っていきます。
あとでまた画像をブログに載せます。
環境の変化に適応できずむやみに増えない動植物は、お行儀良くて
扱いやすいけど、生命力は弱い・・・って、人間も同じような所あるね。
淘汰と交雑も自然の内なら、それを防ごうとするのは人間の傲慢?
でも、滅んでいくのを黙って見過ごす事が出来ないのも自然な心・・・。
雑草メロン、168種類もあるんだって。どこから流れて来たのかとか、
地道な研究をされている方々のお姿を垣間見られただけでも感激。
遺跡で発見された壺の中種とか栽培してみたいなぁ・・・
カラスウリもまた少しずつ動き出したね♪
やはり、現在栽培株はないそうです。
今後その可能性はありますかという質問に対しては、
----------引用始め----------
特にムニンカラスウリの増殖をする計画は現在ございません。
当園での小笠原植物に関する保全活動では、
一度に多くの植物を対象にすることはできませんので、
絶滅が危惧されていたとしてもムニンカラスウリのように
対応できていない植物はございます。
<中略>
また当園では増殖目的ではなくとも、研究・系統保存という目的で
世界中から様々な植物を集めておりますので、
入手する機会がありましたら栽培維持は致します。
----------引用終わり----------
との回答でした。
小石川植物園のHPは下記で、メールアドレスもそこに書かれています。
http://www.bg.s.u-tokyo.ac.jp/
皆さんもお願いしていただければ嬉しいです。
少なくともムニンカラスウリの避難先にはなってもらえそうですから、実を見つけた場所を教えてきた、母島で固有植物の増殖活動をしている人が動いてくれれば、希望が出てくる気がします。その人に再度お願いしてみようかと思っています。
私たちにも出来る支援の情報をありがとうございました。
早速、要望をメールしたいと思いますが、そういうことを
やったことがありませんので、Tさんの書かれた例文なりを
HPの方に提示して下さると、私も含め他の方も出しやすく
なるかと思います。
先ず、現地での保護増殖が進むといいですね。
そちらへのお願いはボニンブルシーマさん経由で良いのでしょうか?
父島のボニンブルーシマさんもムニンカラスウリを探してみると言っていただいてはいますが、たくさんのメールが届くと困惑されると思います。私が期待しているのは母島で保全活動の実績が豊富なHさんです。
いずれにしても、個人宛に皆でたくさんのメールを送るのは控えるべきと思います。
私がまとめてお願いしますので、皆さんの思いを、ここまたは私の「カラスウリ掲示板」に書き込むか、私にメールしていただければ十分です。
メールを送るなら公共機関でしょう。
小石川植物園の他に、新宿御苑と夢の島植物園も小笠原の植物の保全活動をしているらしいので、調べてみます。
小笠原の固有生態系回復に関わっている環境省や東京都や小笠原村の担当部署、森林総合研究所などに要望する手もあるかと思いますが、あちこちにお願いするほどムニンカラスウリが残っていません。
私以外にはHさんしか実があった場所を知らないので、Hさんに判断してもらうのがよいと今は考えています。
何か動きがあったらお知らせします。
でもカクレンボが上手なのか発見できません。
もし見つけたら種子を蒔いて、ひらりんさんに食べてもらいたいと思っています。
きっと未知なる体験が待っていることでしょう。
種子を発見出来ない場合は師匠に貰うか、あの島に行ってきたいと思っています。
いろいろありがとうございます。ボニンブルシーマさんには、
ブログの方にご挨拶申し上げて参りました。
お仕事(島内ガイド)に差し障るようなことになってはいけないので
それ以上のことは自重しますね。みなさんの思いのたけをどうか
Tさんよりお二人に宜しくお伝えください。
雑草メロンの種をお持ちとは!育種レポと雑草メロン鑑賞会、
否、賞味会(笑)が楽しみです♪
それほど未知なる味ならば、ひらりんと共に私メも是非挑戦したいです。
「あの島」ツアーもお供できたらなぁ・・・o(*^▽^*)oワクワク