2010年03月23日
BOB DYLAN LIVE!/ Zepp Tokyo
ボブ・ディランが来日し、東京ではお台場近くのライブハウスZepp Tokyoで演奏すると知ったのは1月。 何の会員でもない一般でチケットを取るのは無理だろうと思いつつ、発売日は朝から電話し続け、ようやく繋がった頃にはとうに売り切れ…。
ディランの「ファン」という言葉では片付けられない程、人生の大きな部分をディランの音楽と過ごして来た主人に、何とかもう一度ディランと会わせてあげたいとの私の思いは届きませんでした。
それがなんと…暫くしてケロロンがチケットを2枚入手出来ることになったと言うではありませんか! ライブ当日の都合が悪くなった方から、定価のままで譲って戴ける事になったのだそうです。 念ずれば通ず…いえいえ、念ずるだけでなくあの慎重派のケロロンの思い切った積極的行動が―父親への思いを綴った言葉が相手の方の心に届いたのです。 こんなことって実際に起こるものなのですね。 世の中、嫌な事ばかりではありません。
父を思う娘の気持ちの大きさに改めて気づかされ胸がいっぱいになりました。 また、その気持ちに応じて、チケットを譲る相手に選んで下さった優しいお方に感謝の気持ちでいっぱいです。
KK様、心より御礼申し上げます。 ありがとうございました。
* * *
さて、オール・スタンディングのライブなんて生まれて初めて。 勝手も分からぬまま待機の列に連なり、アナウンスに従いやっと会場内へ…。 お蔭様で本当に良いチケットでごく最初の頃に入場できたので、私の前には4人程の人垣しかなく、ディランまでは数メートル?の距離でした。
と、油断したのも束の間、ディランが登場するやラグビーの試合か?というような猛烈な体当たりで隙間に押し入ってくる人々に仰天! これがライブ・ハウスで生き残る?技なんでしょう…出遅れました^^; まぁ、隙間やら背伸びして頭越しやらで、なんとかディランはず〜っと見えていたので贅沢は言いますまい。
そんなこんなで、リスト1.Watching the river flow の記憶が飛び、Don't think twice, it's all right からガツンとスイッチ入りました!
真っ白い帽子が暗闇にボ〜っと浮かび上がり、オーラを放っていましたが、衣装のセンスは相変わらず。 黒地に白の水玉模様のシャツ、金色のラインが入った黒のズボン、これが好きなのかなぁ…前のコンサートの時と同じかも?? 恐らく御歳65歳ほどとなったディラン、省エネ発声でしぶとく生き延び、渋い味わいの歌声は健在でした。
私たちのような古参のファンは例によっての破壊的(笑)アレンジでもイントロからピンと来るけれど、聞きなれない人には殆ど同じ曲?って思えたかも。 自由気ままにその時の気分で演奏するディランに合わせるようにHIS BANDの面々は食い入るようにディランを見てたのが印象的。 後ろ向きに舌を出してたディラン、可愛かった。 それにしてもギターよりキーボード演奏多かったなぁ…
ケロロンも大好きな♪Hey, Mr. Tambourine Man〜が胸に沁み、続くHighway 61 Revisitedで涙腺が… 思い出に繋がる曲はキマスね…。 私などが幾ら語っても主人からすれば猪口才なだけなので、この辺で止めて起きましょう。
久しぶりの二人での外出がディランのコンサート。 そんな幸せをプレゼントしてくれた親孝行の可愛いケロロンとご縁を戴いたKK様に、感謝を込めて。
* * *
オフィシャル・ページによるライブ曲目と来日メンバーは次の通り
1. Watching The River Flow
2. Don't Think Twice, It's All Right
3. I'll Be Your Baby Tonight
4. Sugar Baby
5. Tweedle Dee & Tweedle Dum
6. Shelter From The Storm
7. Summer Days
8. Tryin' To Get To Heaven
9. Cold Irons Bound
10. Mr. Tambourine Man
11. Highway 61 Revisited
12. Not Dark Yet
13. Thunder On The Mountain
14. Ballad Of A Thin Man
(アンコール)
15. Like A Rolling Stone
16. Jolene
17. All Along The Watchtower
BOB DYLAN and HIS BAND Members:
BOB DYLAN
TONY GARNIER (bass)
DON HERRON (steel guitar / mandolin / violin / trumpet)
STUART KIMBALL (guitar)
GEORGE RECILE (drums / percussion)
CHARLIE SEXTON (guitar)
上のコンサート向け写真はちょっと白く飛ばし過ぎかな…
現在のディランの写真は下の公式ページをクリックし、
Mediaの中からPhotoやVideoを選ぶとご覧になれます。
BOB DYLAN Offical pages
http://www.bobdylan.com/
この記事へのトラックバック
ボブ・ディランは私も好きでした。
若い時、なけなしのお金で買ったLP1枚。
友人に貸してやったら、それは私の手元に戻って来る事はありませんでした(ーー;
ボブ・ディランと聞くとついついそれを思い出す(笑)
親バカの娘自慢日記、読んで戴きありがとうございます(。。;)>
私はボブ・ディランはガロの「学生街の喫茶店」の記憶が
先の口ですが、主人が家でも車でも聞いていたので自然に…^^
貸した方はず〜っと覚えているのに、借りたほうはすっかり
忘れてしまうのが世の常でしょうか…私も借りたままの本が…
(ひらりん、ちゃんと覚えているからね〜!)
まあ♪♪すっごくラッキ〜♪
やっぱり気持ちって通じるんだね☆
ボブディラン。。。多分聞いたことある曲が
一曲くらはあると思うんだけれど。。。
一般売り出し日でチケット取れなかったとケロロンに言った時、
「そっか〜、何とか行かせてあげたかったね…。」
とケロロンがポツンと呟いた言葉が心に残っていたんだけど、
それからずっと諦めずに探していてくれたと思うと…(ToT)
「風に吹かれて」とか「時代は変わる」なんて日本語タイトルが
ついてる曲は、多分聴いたことあると思うよ〜♪
私が好きなのは〜う〜ん、いっぱいあって選ぶの難しいけど…
New morning 、I shall be released、 Forever young とか
意味が分かりやすい曲かな〜 天国の扉、If not for you、北国の少女、
Lay lady lay、Like a rolling stone … キリがないや〜
そうそう、一時、ディランとジョン・レノンは同一人物っていう噂も
流れたことあるんだってさ…伝説には事欠かない人だなぁ
Requiem for Kazuhiko Kato
世代(心)を受継ぎ、
時代(平和)をつくる。
From 昭楽同級生ギタリスト加藤雅夫
ボブ・ディラン懐かしい〜ですね。Like A Rolling StoneやMr. Tambourine Man、大好きな曲でした。65歳。。まだそんなに若かったのですね(笑)そんなに間近に見れて、聴けてよかったですね、羨ましいです^^
加藤和彦さんもディラン世代…時代は変わる…に飲み込まれず
生き残った人、おいて行かれたように感じてしまった人、
それぞれの人生ですね。 どちらも時代を超えて残る音楽
を作った人ですのに。
遥々と枠を超えてお越し下さり、とても嬉しいです〜^^
きえさんもディランお好きでしたか〜 事故の後、一時的に
美声になったことがありましたが、概ねあのしわがれ声で
メロディも気ままにアレンジしながら歌って、一所に定まらぬ
不思議な魅力がありますね。 Real Rolling stoneなんですね♪
そんな機会をつくったお嬢様に拍手です。
Blowing in the wind ヂィランや PPM で聞いていて懐かしいです。
慎重で(臆病とも言えるほど…^^;)自分から積極的に
行動を起こす方ではなかったケロロンが、やっと旅行を企画
したり、今回のようにチケット探しをしてくれたり、遅咲きの
力を発揮してきてくれたようで嬉しいです。
ディランは意味深な歌詞が注目されがちですけれど、PPMや
ジョーン・バエズ等の美しい声・素直なアレンジのカバーを聴くと、
メロディ・メーカーでもあること分かりますね♪
でもディランは、「きれいな声できれいなメロディを歌うことは
僕には何の魅力も無い。」と言うようなこと、言ってました…。
自分の信じる通りに生きて、大勢の人々に支持される力を持った
稀有な人、なんですね。
偏向採点に擦り寄ること無く自分を曲げず、演技で気持ちを伝えるべく
頑張り通した真央ちゃんも、同じですね!