2010年04月08日
いかり草
【碇(イカリ)草(メギ科)】
花の形が船の碇に似ているところから命名と云われますが、強壮薬草として有名なので、そちらからの命名ではないかと以前、椎親父さんが書いていらっしゃいました。 日本人は掛詞が好きなので、両方の意味を込められているのかもしれません。 こんな儚げで繊細な花に何とも無粋な名前をつけてしまったものと、ちょっと「怒り」も沸いて来そうな…
美しいけれど妖しい。 春風に心波立つような頃に咲く花です。
ピントずれ写真ですみません。 手の固定が甘かったかなぁ
<追記 2010-04-10>
玉井人さんにコメント頂戴し、「碇」草という名前についてあれこれ考えを広げている内に、この植物の性質の強さ、
『一度根(碇)を下ろしたら滅多に枯れない(動かない)』
このことも「碇」のイメージに一役買っているのでは、と思いあたりました。 そうしてみると、「イカリソウ」は、実によく色々な性質を盛り込んだ命名で、なかなかどうして名銘にさえ思えてきました。 (←いい加減)
う〜ん、やはり「名前」に秘められた謎は面白さ満載です
写真・上 「夕映」
写真・下 「品種名不明」 日本の黄花碇草とは違うので洋種かな?
戴きもので未だ調べていません。
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可哀相とまではいかないのですけれど、この軽やかな風情と
重たい碇が不釣合いな感じがしてしまって、つい…。
「三枝九葉草」と名づけた人は、よく観察してますけれど、漢名(漢方薬名)の
「淫羊霍」同様、カクカクしで堅苦しい?感じですよね。
それならまだ碇草の方が花形が印象的なので、覚えやすいかしら。
結局残る名前というのは「印象的で覚えやすい」ものなのでしょうね〜
玉井人さんとお話していたお蔭で、ちょっと思いついたことあったので、
後で本文に書き足しておきま〜す♪ ありがとうございました^^
初めてみたよo(⌒0⌒)o!!
色違いのお花、全然違う形に見えるネ。
見る方向からもかなり印象違うのかな??
イカリソウも古くから親しまれてきた神秘的な植物だけど、
そもそもメギ科植物全体が、私にはとても不思議で神秘的なの。
日本で一番知られているメギ科植物は、あの難を転ずる「南天」
だし、そもそも科の元となっている
「目木」http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/megi.html
も妖しげだし、
中国八角蓮http://kitola.hp.infoseek.co.jp/dokusou/hakaku.html
アメリカ八角蓮(ポドフィルム、果実はメイアップル)
http://stewartia.net/engei/mountain_plain_plant/Megi_ka/Podophyllum.htm
なんてもう、異界の植物?ってギョッとするような草姿で、勿論中国も
アメリカ先住民も使ってきた薬草、使いようによっては死に至ることも
現代では抗癌作用を示すことも判明してる…なんとも心波立つ植物群
なのよ。
禁止ワードに引っかかる文字を含むURLは貼れないので、もっと
わかりやすいサイトもあるので、興味があれば種名で検索してみてね。