4月から始まった、NHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」(原作:漫画家・水木しげる夫人、武良布枝さん)[番組公式サイト]は、久しぶりに続きが楽しみで朝が来るのが待ち遠しい作品です。 なんと主人までが、見逃した回を土曜のBS2でのまとめ放送で見たいと言い出して、こんなこと「はっさい先生」?以来かも、ビックリでした。
「見えんでも、ある。」
「見えんでも、おる。」
ノッボで内気で自分の気持ちを表すことが苦手な主人公・布美枝の子供時代、いつもやさしく見守り励まし昔語りをしてくれていたお祖母ちゃんが、繰り返し伝えていた言葉です。
目に見えなくてもあるもの、おるもの、それは神仏とか霊魂とか妖怪とか妖精とか…存在の有無が証明されにくいものばかりではありません。 例えば、子を思う親の心。 それは目には見えませんけれど、確かに私の内にあります。
孫を思う祖母の心。 毎朝手を合わせる写真の笑顔を見る度に、優しい声を思い出す度に、好きだった花やものに触れる度に、確かに私の心を温め励ましてくれます。 たとえ私が思い出さない時でも、いつも私の内に住んでくれています。
布美枝さんのお祖母ちゃんも、今もずっと「見えんでも、ここにおるよ」と(ナレーターも勤めながら^^)見守っていてくれます。
金子みすず の詩「星とたんぽぽ」は、あまりにも有名です。
「星とたんぽぽ」 金子みすず
青いお空のそこふかく
海の小石のそのように
夜がくるまでしずんでる
昼のお星はめにみえぬ
見えぬけれどもあるんだよ
見えぬものでもあるんだよ
ちってすがれたたんぽぽの、
かわらのすきに、だァまって
春のくるまでかくれてる
つよいその根はめにみえぬ
見えぬけれどもあるんだよ
見えぬものでもあるんだよ
同じようにそこに存在する景色の中に居ても、見える人にはあるものが見え、見えない人にはあるものが見えない。 そんなことも日常よくあることです。 自分の目で見たことしか信じないという人もいらっしゃるでしょうけれど、私は、「見えんでも、ある」ことを感じ信じられることが嬉しいのです。
2010年05月08日
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(⌒0⌒)
いい詩だね〜
たんぽぽも星も、すごくわかりやすいよ♪♪
ほんとうにそうだよね〜(しみじみ)
目に見えないモノ
はい
ケロロンが生まれる前頃、長いこと忘れられていた原稿が発掘?され、
結構ブームみたいになっていて、小さい時には子守唄代わりに読んで
聞かせていたから覚えてたの…懐かしいナァ
「わたしと小鳥とすずと」も一度読んでみてね。 これは「みんなのうた」
にもなってたよ。 私はSMAPファンだけど、あの♪No.1にならなくてもいい〜
と歌う「世界に一つだけの花」は苦手。 似たようなことを表現して
いるのかもしれないけれど、みずずの言葉で紡いだ詩の方がずっと好き^^
おりますよね^^
ただ、いるいる見える見えると騒ぐのは違いますよね。
私も気をつけて、そっと感じ共に生きていきたいものと思います。
幽・黙・さんご自身も、ある種そちらの域のお名前ですね。
中国における外来語漢字表記です
字面が気に行って使っています
久延毘古の方は厚かましくも…ですが(笑)
わ〜そうでしたね〜以前HNの由来を伺っていたのに、
すっかり忘れておりました!
中国の外来語漢字表記って、音の再現が主であまり意味の方は
考慮されていないっぽいのですか?? 可口可楽(コカコーラ)なんて
意味もちょっといい感じですけど…
>久延毘古さん
足を怪我されて松葉杖…というお話を伺った時は、HNに
ひかれてしまったかと、ちょっと心配しましたよ(@@;)ノノ
そして同様に、うちの主人も!^^;ゞ 毎朝8:00に、出勤の為 家を出るのですが、ハイ
ビジョンで見逃した処があると、BS2でその部分を必ず見る徹底ぶり! 可笑しい位^^
想いは、計ることも見る事も出来ませんが、感じる事が出来、それは人それぞれ。
「とんとん昔が あったげな・・」おばば様の温かい声が、何時も何処かで聞こえます。
いわゆる貸本屋まっしぐらの世代なので^^あの場面は懐かしき郷愁をそそります(笑)
あの頃毎日のように行ってた近所の貸本屋のおばさんは、背中が丸くて、立ち読みの子供がいないかどうかをずり落ちたメガネ越しに見ていたのを思い出します(笑)
でも今思えばそんなにお婆さんではなかったのですね、きっと・・
いわゆる少女漫画ばかりを見ていましたが、水木しげる氏の妖怪漫画も何か不思議な魅力がありましたね〜。
主人は、水木しげるの漫画を読んで育った世代ですし、
私達の最初の住まいからも深大寺は割りに近く、季節ごとに
訪れもして、様々なた思い出のある場所なので、やはり興味が
引かれるのだと思います。 でも、つまらないものは絶対に見ない人
なのでやっぱりドラマ自体も面白いんですよね!
私はおばあちゃんっこだったので、どこのおばあちゃんでも
なにか懐かしくて好きになってしまいます^^
私も確か小学校の低学年の頃迄、近くに貸本屋さんがあって、
毎日、いえ漫画など直ぐに読んでしまうので日に何度も通って
いました♪ 古本屋さんはちょっと大人の雰囲気で敷居が高く、
憧れの存在でした…。
水木しげる御大の漫画は不思議とあまり怖くなくて、却って、
少女漫画の古賀新一、梅図かずお、わたなべまさこ辺りがトラウマに
なるほど怖かったです〜 うわ〜色々思い出してしまった〜(((@Д@;)))
取り上げられた場面の放映は見ていました。
私の子供の頃の日本が描かれていて、とても懐かしさを感じます。
洗濯物を干しながら、一反木綿というお化けを思い出したりして、こんなものにも気配を感じる想像力を持っていたのよねーと。
今回の番組を見ながら感じるのは、実際の人生の方が、頭の中の想像だけで物語として書かれたものよりも面白いのかなと思いました。
(脚本家が上手いというだけでなく)
人生経験の豊富な方だったら、想像にもリアリティが生まれる
でしょうけれど、最近の脚本は薄っぺらなものが多いですよね。
もうその存在自体が面白すぎる水木御大と今まで添い遂げて
こられた奥様の物語、面白くない筈がないですね〜
「のんのんばぁとオレ」は漫画も小説も読みました。
子供の頃に古くからの言い伝えを教えてくれる人が身近にいる
のは、都会では今はもう貴重な幸せとなってしまいました。
この頃の年寄り自体が伝えを知りませんもの…。
当時,NHKで「はっさい先生」が放映中でした。
あれは,大阪でNHK地球大紀行展が開かれる記念式典の会場でのことでした。
あの頃,「はっさい先生」お若くて美人でした・・・
先ほど、都庁前広場での行事から戻ってきたところです。
昨日も今日も暑かったぁ…(ぐったり〜)
はっさい先生、仲代さんの無名塾の塾生で当時からもう
大女優となる片鱗が見えてましたよね! あのまん丸で
大きな方と結婚された時は驚きました…。
我が家では未だに彼女を「はっさい先生」と呼ぶので、
今、名前が思い出せなくて…あぁ…(−−;)
あ、若村真由美? 麻の字があったような・・・
若村麻由美!?
ナニよりです。
五月は心静かに過ごしたいと思っております。
なかなかそうも参りませんが…。
伝えたき こと数多あれ そんな時 こそ時足らず (山桜)