2006年03月09日

円覚寺・佛日庵など

butunitian.JPG ensokuken.JPG

 鎌倉へ行って来ました。 引率の下見なので足早な行程が多かった
のですが、最初に詣でた円覚寺の中の佛日庵では、ゆったりと臥竜梅
などを眺めながら、お抹茶と豆鳩の形のお菓子を戴くことが出来ました。
(写真は他の方が写っておりますので小さくしてあります。)

 こちらは、円覚寺を建立した北条時宗公・北条家廟所であり、
十一面観音菩薩(鎌倉観音霊場第三十三番)と時宗・貞時・高時の
木像が鎮座されています。

 お堂の右手を少し上がった所には、茶室・烟足軒(えんそくけん/写真右)
があり、時宗公の縁日のうち、4月4日と10月4日にお茶会が開かれると
言うことです。 折角だからゆかりの川端康成「千羽鶴」を読もうかな。

 佛日庵を出て少し上がった右手の岩穴は「白鹿洞」と呼ばれ、落慶式の折
無学祖元(仏光国師)がお経を唱えると法話を聞きにこの穴から一群の
白鹿が表れたとの奇瑞伝承を持ち、このことから円覚寺の山号を「瑞鹿山」と
定めたそうです。
(この日会った方からお経と伺ったように記憶していたのですが、法話が正しい
 ようなので訂正致します。申し訳ありません。)


 穴あらば覗かずにはいられない性分なので、早速穴の中へ・・・。
中の暗闇に段々と目が慣れてくると、何やらのものものの気配が! 
慌てて首を引っ込めて合掌した私でした・・・。(不躾なことで申し訳ありません。)

 境内は「ミツマタ」の花盛りでした。 蕾は綿毛の付いた細長いクリーム色
のものが沢山集まっているのですが、その先が咲き開くと中は鮮やかな黄色で、
まんまるの黄色いカンザシのようになって可愛らしく、すっかり見惚れてばかり
で写真を撮るのを忘れてしまいました。残念! 

 参拝を終え、山門を出て階段を降り線路を越えると白鷺池(びゃくろち)の上
に伸びた枝の上で、本当に一羽の白鷺が羽衣のような美しい羽の繕いを
していました。私にとっての奇瑞・眼福でありました。
ラベル:鎌倉 円覚寺
posted by 山桜 at 00:00| Comment(18) | TrackBack(1) | 神社・仏閣 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
鎌倉にいらしたのですね、いいですね。
私も春と秋には必ず行きます。
御蔭さまですっかり春の様相とわかったので、私も近いうちに出かけたいと思います。
Posted by m-tamago at 2006年03月12日 20:13
わあ〜o(⌒▽⌒)o鎌倉いいなあ♪
穴なんてあるの?何だか原始的だね〜(ごめんなさい)
でも、そういう何かカオスがあるのが
自然体だもんね〜
ミツマタの写真がないなんて、よっぽど
可愛くてステキなお花だったのね(^^*)
Posted by やゆよ at 2006年03月12日 20:37
すばらしい日本の風景ですね^^♪
これから桜の季節、益々美しい風景が展開することでしょう。

白鷺池で、白鷺を見るなんて絵のような景観!
山桜さんに仏が姿をあらわされたのかもしれません。
Posted by イチロー at 2006年03月12日 20:39

鎌倉はゆっくりと見て歩きたいところです。
ミツマタの花、ほんまいいですね。
土曜日に石峰寺で撮影しましたので
今度アップします。
Posted by 松風 at 2006年03月12日 20:54
久保田万太郎の俳句を思い出しました。

鎌倉の春 豊島屋のハトサブレ

わたしは鎌倉はいつも天気のよくない日ばかりで、古都の空気を満喫すると言うことがなかなかないのです。(おかげで明月院の紫陽花独占してもたけど)

写真を見ていて、ああこれが本当の鎌倉の春なんやわ、と羨ましく思いました。
啓蟄も過ぎたのでぞろぞろと鎌倉へ向かおうかな、という気持ちになれました。
Posted by 遊行七恵 at 2006年03月12日 21:43
ステキなページに迷い込めてシアワセです。わたしのページにコメントいただいたももりです。自己紹介のところで笑ってしまいました。私にはこんなのは作れませんが、男性のほうが勝った女性っていうことでしょうか。これって全くももりもおなじです。又、お会いしましょう
Posted by 山口ももり at 2006年03月13日 08:32
☆m-tamagoさん
 春秋に必ずご訪問とは、どこかのお茶会にもご出席なのでしょうか?
素敵ですね^^ 鎌倉は東京より少し春の訪れが早いように思いましたが、
今朝庭に出たら、我が家の春も急速に進んでいました〜♪
Posted by 山桜 at 2006年03月13日 09:59
☆やゆよん
 鎌倉はね、洞とか窟とか切通しとかいっぱいあるのよ〜
雪のカマクラも雪を積んでから掘るよね…何か関係あるのかな?
(また知りたい病が出てきそう・笑)

ミツマタは、一見地味なんだけど近づいて良く見ると、
とっても素敵なの! 松風さんがお写真をアップアップして下さるのを
楽しみにしててね〜^^
Posted by 山桜 at 2006年03月13日 10:10
☆イチローさん
 ありがとうございます。白鷺池に白鷺だなんて夢のようで、
神か仏か、はたまた天女が舞い降りたかと思うほどでした。

 伝説では鶴岡八幡大神が白鷺に姿を変えてこの地に導いたと
されているので、この後早速鶴岡八幡宮へ…すると!
Posted by 山桜 at 2006年03月13日 10:15
☆松風さん
 >鎌倉はゆっくりと…
そうですね〜、この日は仕事で駆け足で回らなくてはならず、
後ろ髪を引かれっ放しでした。
 石峰寺のミツマタのお写真!わ〜っ嬉しいな^^

 
Posted by 山桜 at 2006年03月13日 10:29
☆遊行七恵さん
 はい、鎌倉へ行ったら「鳩サブレ」と「力餅」は欠かさずゲトです^^v

 私も雨降りの鎌倉を歩いたことがあります。
細い路地の軒端から落ちる雨だれが美しく、雨に洗われた
瓦屋根などが清々しく、花びらに露光り、こんな日もいいな…と。

 でも、遊行さんの次回訪問日は晴れるといいですね^^
Posted by 山桜 at 2006年03月13日 10:37
☆山口ももりさん
 ようこそお越し下さいました!
ももりさんの色彩のパラダイスのような頁の数々…
未だ一部しか拝見できていないので、ゆっくり少しずつ
楽しみに探索させて戴きますね。

 私は、性別不詳??ということで…(笑)
また遊びにいらして下さいませ〜
Posted by 山桜 at 2006年03月13日 10:44
いつでも行けるはずなのに、なかなか行くことの出来ない場所が鎌倉です。
「千羽鶴」懐かしいですね。
私も読み返してみようかしら。

「瑞鹿山」のお話、初めて聞きました。
でも、閉所恐怖症の私はアナに入るのは
無理だわ。。。
Posted by 夜来香 at 2006年03月13日 10:44
☆夜来香さん
 あ、こちらは正に同時投稿だったのですね、気付かなかった!
鎌倉は、以前はなかなか出掛けるのが億劫でしたが、
「湘南新宿ライン」のお蔭でとても身近になりましたよ。

 入り口は上半身しか入らないような小さな穴ですが、
奥が深いような、確かめてはいけないような…
閉所恐怖症…コワイもの無しかと思われた夜来香さんにも
弱点があったのですね^^

Posted by 山桜 at 2006年03月13日 11:18
山桜さんと、鎌倉。。。

鎌倉に山桜さんが溶け込んでいるのか、鎌倉が山桜さんの感性そのものなのか・・・見事ですね。
Posted by 鎌倉とんぼ at 2006年03月13日 20:46
早春の鎌倉、、いいねぇ、、
案外近いのに遠いのが鎌倉って印象ありました。
私も何故か昨年から何度か鎌倉を訪れる機会があり、急に身近になってきました。湘南ラインだとすぐだね。でも鎌倉は桜より梅が似合う感じかなぁ。
なんだか急に古都散策に出かけたくなりました。
Posted by そら at 2006年03月13日 22:42
☆鎌倉とんぼさん
 鎌倉とんぼさんにそのように言って戴けるなんて、
こんな私でも生きてて良かった…(T-T)
(処で、あの白鷺、池で飼ってるなんてことありませんよね…)
Posted by 山桜 at 2006年03月14日 14:23
☆そらっち
 仕事で他の方も同行だったので、そらっちを誘えなくてゴメンね。
残念ながら、曇り空で富士山に沈む夕日は見られなかったよ〜
本番の一泊の時は見られるといいけれど…時期が遅いかなぁ。
Posted by 山桜 at 2006年03月14日 14:27
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Excerpt: 3月25日、土曜日は、友常先生の講演会です。 名古屋にて。 演題は「桜に感ずる大和人」 詳細は大和しうるわし東海本部WEB にてご覧ください。 友常貴仁先生の著作はいろいろと出版さ..
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