2010年04月23日

山の辺の道をゆく@ 〜檜原神社

10-03 043.jpg
   「シロバナタンポポ」 以前、関西以西では、タンポポ=白い花、が常識と聞いて、タンポポ=黄色が万国共通と思っていた私は、かなりのカルチャーショックを受けました。 今でもまだ信じられない気持ちです。 但し、このタンポポも真っ白ではなく薄黄色という感じ。 もっと真っ白な花もあるのでしょうか?

 最近、東京でも白花蒲公英が時折見られるようになりましたが、東京で見るよりも山の辺の道のタンポポはどこか可愛らしくおしとやかな雰囲気がします。 土や水が違うせいかもしれませんね。

10-03 044.jpg
 大和路はどこも水が豊かにきらめいていて…水が笑っています。

10-03 045.jpg
常緑樹/花期の長い椿と落葉樹/儚い花の実桜?の共演を見守る鳩
(「玄賓庵(げんぴあん)」の白塀の上)

10-03 047.jpg
「玄賓庵」の祈祷所? その先に見える小さなお社。 
玄賓は伊勢神宮と大神神社は表裏一体という考えを持っていたようです。
10-03 048.jpg

 玄賓は、山階寺(興福寺の前身)の僧で、桓武・嵯峨天皇に厚い信任を得ていながら、俗事を嫌って三輪の地に隠棲してしまいました。 謡曲「三輪」の中では、仏の教えを聞きに庵に通って来ていた女人が寒さに震え所望したために与えた自らの衣が、三輪明神の杉の枝に掛けてあるのを見て、女人が三輪明神の化身であったことを知ります。 この「衣掛杉」は今は大きな切り株だけが境内に残っていて屋根がかけてありました。

10-03 049.jpg
「檜原(ひばら)神社」の三つ鳥居。 檜原神社は、日本書紀によれば、崇神天皇が、国内に疫病が広まり民が死に絶えていくのを見かね、まず天照大御神を宮中にお祭りしたが、大いなる神の勢いを畏れ娘の豊鍬入姫命を斎宮に任じ、宮中の外(笠縫邑がこの地とされる)で祀ることを始めた為に「元伊勢」とも呼ばれる。 後に伊勢にお鎮まりになるまでに祀られた他の神社にも元伊勢と呼ばれる所が幾つかある。

 大神神社の三つ鳥居は非公開なので、同型の檜原神社の三つ鳥居を通して三輪山を拝してみてはいかがでしょう。


何かお役に立てましたら、1クリック応援、よろしくお願いいたします 



posted by 山桜 at 23:57| Comment(8) | TrackBack(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
     
 >白花蒲公英・・・東京で見るよりも山の辺の道のタンポポは・・・
<そうかも知れませんね? お借りしている畑の傍の山道の白花蒲公英も、
丁度 お写真の様に中心が黄色っぽく、なんとな〜く楚々とした風情です♪
そう言えば、その昔蒲公英は「鼓草」と呼んでいたそうで、そこからタンポポと
名付けられたとか?。^;ゞ 真意の程はよく判りませんが、いち早く春野に ぽぽん
ぽぽん と 楽しげに開いてゆくたんぽぽの花を連想して どこかリズミカルですね♪

 幾つもの神話を教えて頂き有難うございます。 
 これから先 更に興味津々-☆です^^¥
Posted by メダカの目 at 2010年04月24日 22:10
関西など西日本や九州に多く見られるのは確かに「シロバナタンポポ」なんですが、フォトのは東日本や北日本にある「オクウスギタンポポ」というものだそうです。同じ仲間なのでよく似ていますが別種だそうです。
http://iwasironokuni.cocolog-nifty.com/photos/nonisakuhana/img_1254.html
わたしのフォトギャラリーにも「オクウスギタンポポ」が写っていますよ
Posted by 玉井人ひろた at 2010年04月24日 22:59
◆メダカの目さんへ
 可愛らしい「たんぽぽ」と言う、ちょっと不思議な名前の
由来は、みな興味津々とあって諸説いろいろありますね〜

 鼓の幼児語=タンポポが語源である説は柳田国男氏ですが、
私には「たんぽぽ」と言う名前が先にあって、それにちなみ
後に「鼓草」の名が生まれたと考える方が自然に思えます。

 茎を切って、両側を裂いて水につけてクルンを丸まらせた形、
あれが鼓に似ていると言えば言えるでしょうか…でもタンポポの
一番の特徴を表しているは言いがたいですよね〜

 田んぼに生えるふわふわの穂のでる可愛い菜で「田菜穂っ子」、
こんな由来が無理ないかな〜なんて想像しています。

 ギリシア・ローマ・エジプト・北欧…そんな神話は良く知って
いるのに、自分の国の神話はいつの間にか知らされないように
なってしまったことに気づかないでいる日本人が多過ぎますね。
今からでも遅くない、ぜひ次代への語り継ぎを始めましょう♪
Posted by 山桜 at 2010年04月25日 00:16
◆玉井人ひろたさんへ
 オクウスギタンポポ、全く知りませんでした!
さすが玉井人さん、教えて下さりありがとうございます。

 お写真も拝見しましたが、ちょっと奈良で見た風情に比べ
逞し過ぎる気がします。 分布も関東以東で東北が主ですから、
奈良に分布しているでしょうか… 類似種を検索してみた内では、
「キビシロタンポポ」
http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/sympetalae/compositae/kibisirotanpopo/kibisirotanpopo.htm
という種類が一番似て見えました。 タンポポ好き仲間の中でもなかなか
本物を見ていないと同定が難しいようですね。 ガクの様子もはっきり
分かるように写真に撮っておけばよかったですね〜不覚でした…(。。;)
Posted by 山桜 at 2010年04月25日 00:30
下記の愚生ブログの記事の3/4あたりにシロバナタンポポを掲載しています
http://blog.goo.ne.jp/kue-biko/e/07f15fedf07bc493cf0a64b2e97bebc2
ちょっとした群落になっていてほのぼのと綺麗でした
でもこれもオクウスギタンポポなのかな?(^ ^;
Posted by 幽黙 at 2010年04月25日 11:42
西に住んでるんだけど、タンポポは黄色かなあ?
でも、最近はなぜか白い色が多い気がする。


檜原神社、あまり知らないの(^^;)

神話もね、日本も海外も、聞いたり調べたりするじゃない?
全然頭に入らないんだ(××)

脳の回路にスムーズに入らないっていうの?
なんだかね、一から本気で取り組まないと
すぐに右から左。。。怖いくらいだよ〜
Posted by やゆよ at 2010年04月25日 17:55
◆幽黙さんへ
 西の植物に馴染みがないので、この写真しか見れない今は、
なんとも言えませず…(。。;) ただ、上のコメントにも
書きましたように、
「奥薄黄タンポポ」http://www.plantsindex.com/plantsindex/demo_html/demo_db/result60230.htm
は分布域が違いますし、草姿も異なるように思えます。
群生しない、ガク片の外も反り返らない、という特徴も異なります。

「吉備白タンポポ」http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/sympetalae/compositae/kibisirotanpopo/kibisirotanpopo.htm
の方が草姿の優しさは似ている気がします。 しかし、ガク片が反り返らない
という特徴が異なります。 

「白花タンポポ」http://had0.big.ous.ac.jp/plantsdic/angiospermae/dicotyledoneae/sympetalae/compositae/sirobanatanpopo/sirobanatanpopo.htm
山の辺の道で見た個体は、ガク片の外側がやや反り返っていることが、
つぼみと種の部分で見えるので白花タンポポの黄色味が強い固体か、
薄黄系の種との交雑種かもしれません。
専門の酒徒善人さんがおでましになられたら同定して戴けるかも…^^
Posted by 山桜 at 2010年04月26日 10:03
◆やゆよんへ
 熊本ではタンポポは黄色なの? 関西以西はみんな白花が
優勢という訳ではないのね〜 やはり、実際に聞いてみないと
分からないね、ありがとう!

 檜(桧)原神社は、知る人ぞ知る…の神社さんだから、普通は
知らない人の方が多いと思うよ。 最近はパワースポットとか
いってブーム(特に恋愛系?)になってるけど…。

 神話って、元々口から耳へ口から耳へと伝わってきたものだから、
文章で読むのは、本来の姿とは違うと思うのよ。
同じ話を何度も何度も繰り返し聞いているうちに、自然と体に
沁み込んでいくものだから、サラリと読んだだけだと素通りして
しまうのは無理ないことじゃないかな〜 というか、きっと、
和歌と同じで一度でスッキリと分かるようにはなってないんだよ。
なんといっても言霊に気持ちを込める国だからさ^^;
Posted by 山桜 at 2010年04月26日 10:55
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック