

山の辺の道を歩いた後、柳本の駅からJR桜井線(万葉まほろば線)で奈良駅へ戻り(駅の観光案内は17:00にシャッターが閉まります! 観光案内地図などは早めにゲットしておきましょう。 私たちに地図を渡し、ものすごい早口で説明して下さった直後にガラピシッと閉めはりました…。)
東大寺へ向かう循環バスに乗って門前でバスを降り、17:27やっと遅い昼食?「にしん蕎麦」をいただき元気を盛り返し、参道で出迎えてくれた鹿さんたちをろくに構いもせず(ちょっとだけ遊び…ケロロンに「ついて来るから構っちゃダメ!」と叱られました;;)
東大寺南大門をくぐり…

修二会最終日を迎える東大寺二月堂前へ足を早めました。 最終日はあまり観光客に知られていないので、有名な12日の「お水取り」よりは人出が少ないらしいとはいえ、混雑は避けられない(観光案内の方談)そうで、いい場所に立てるか不安でしたが、なんとか上手く拝めそうな位置に入ることが出来ました。 後から来て背の高い人〜、前に立たないで〜 お帽子脱いで〜(禿てて?)カメラの三脚上げないで〜(泣;;)
辺りは明るく、まだまだ時間があるなぁ…と思っている内に暮色が迫り明かりも点りだしました。 この明かりが消えるといよいよ始まるというサインだそうです(アナウンスでそう聞いたのですが、真ん中の街灯は最後まで消えませんでした…)









18:01 18:13 18:23
18:31 18:36 18:37
18:38 18:39 18:39
18:35 向かって左の階段を駆け上がってくる火の玉が見えました!
それがダ〜ッと目の前の欄干を左から右へ横切ってゆき、右の隅で止まったかと思うと、次の火の玉がまた現れて駆け上りダダ〜っと横切っていきます。 普通この火の玉は次々と現れては駆け抜け去っていくのだそうですが、最終日だけは最後まで10個の火の玉全てが欄干に留まって揃い踏みを見せてくれます。
火の勢いが落ちそうになるとぶんぶん回したり上下に揺すったりして勢いを上げています。 何だかものすごく元気いっぱいの火の玉もあれば、割りに穏やかに漂っているのもいて、なかなか個性的です。




欄干に横一列に勢揃いした火の玉は、まるで連獅子の如く激しくぶんぶんと回り踊り狂い辺りに火の粉を滝のように撒き散らしながら、炎の乱舞の最後を飾ります。 今こうして写真で振り返ってみれば、なんと始まりから終わりまで、たったの5分間! とてもそんな短いひと時だったとは思えません。 人の体感時間って本当に不思議です。
このありがたい火の粉を浴びることが出来る場所に入れるのは限られた東大寺の徽章を持つ会員、それも男性だけとのことで・・・私もケロロンも永遠に無理ということですね〜残念! そう遠くない所から素晴らしい行の修めを拝めただけでも何か良いことありそうな春の訪れの宵でした。
思えば東京生まれの私が「お水取り」を身近に感じられたのは、幽黙さんに、「お水取り」の竹から削り出した茶杓を頂戴した時からでした。 それが今年はとうとうその場に来ることが出来ました。 奇しきご縁とお導きに感謝致します。
去年の日記: 「お水取り」で春到来
http://yamasakuran.seesaa.net/article/115474161.html
* * *
【東大寺二月堂修二会(しゅにえ) <お水取り・お松明>】
*はじまり
天平勝宝4年(752)東大寺開山良弁(ろうべん)僧正の高弟、
実忠(じっちゅう)和尚によって始められたと伝えられる。
以来平成21年の1259回まで一度も途絶えることなく続けられる
「不退の行法」。
*「修二会」の名の由来
現在3月1日より2週間に渡り行われるこの法会は、元来旧暦2月1日
から行われていた為、二月に修する法会で「修二会」と呼ばれた。
二月堂の名も由来も同じ。
*「お水取り」の名の由来
行中3月12日深夜(13日午前1時半頃)、若狭井(わかさい)という
井戸から観音さまにお供えする「お香水(おこうずい)」を汲み上げる
「お水取り」の儀式が行われる為。
*「お松明(たいまつ)」の名の由来
この行を勤める練行衆(れんぎょうしゅう)の道明かりとして、
夜毎大松明に火が灯され、参集した人々を照らし出す為。
*法要の全体像
・12月16日(良弁僧正の命日)の朝、翌年の修二会を勤める
練行衆11名の僧侶が発表される。
・翌2月20日より、前行「別火(べっか)」が始まり、
3月1日からの本行に備える。
・3月1日から14日まで、二七ヶ日夜(二週間)の間、
二月堂に於て修二会の本行が勤められる。
「修二会」の正式名称は「十一面悔過(じゅういちめんけか)」といい、我々が日常に犯している様々な過ちを、二月堂の本尊である十一面観世音菩薩の宝前で練行衆が懺悔し、「天下泰平」「五穀豊穣」「万民快楽(けらく)」等を願い祈りを捧げる行を勤める。 前行、本行を合わせほぼ1ヶ月、準備期間を加え3ヶ月に及ぶ。
華厳宗大本山 東大寺公式HPより抜粋編集

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荘厳な儀式と伺っているので一度は見てみたいです。
暗くなっていく様子を、つぶさに捉えた写真が撮れていますね!
ケロロンちゃんとの旅の思い出がゆっくりと回想され、確かな思い出となっていくことでしょうねー。
Mの方、すっかりご無沙汰してしまっていますのに、変わらず
こちらまでお越し下さり、ありがとうございます! 嬉しいです^^
12日の一番大きな松明が11本の「お水取り」は45分もかかり、
一般客は立ち止まって見ることが出来ないとも聞きます。
この日、周りの人々から「最終日が一番綺麗よね〜」との声が
聞こえてきましたし、14日は(コッソリ)お奨めの日かと…♪
もう2ヶ月近く前になってしまいそうですが、ケロロンとの
二人旅の記録、今度こそ最後まで書き残しておきたいなと…。
お水取りの初日はよくニュースで見るけれど
最終日はねらいめなんだね♪♪
一度は行ってみたいけれど
寒いのは苦手なので(××)
最終日をいつか。。。
ということになるのですが
是非ともお水取りは参籠して
声明を聞いていただきたいと思うのです
5、6、7日目と
12、13、14日目には
走りの行法
5日目と12日目は過去帳読み上げ
12、13、14日目にはダッタン
7日目には小観音出御
といった特殊な行法もあって
お松明が終わる時間あたりから
翌朝の3時頃までの真夜中の行は
もうたまらない魅力に溢れています
過去帳読み上げには
とても有名な「青衣の女人」伝説も
あったりしますし
途中一度休憩時間のようなものはありますが
トイレにも立てないような状況と
ものすごく寒いのでそれなりの対応は
必要にはなるんですが
これはもう是非是非なのです
私にとっておなじみの場所もいろんな角度から紹介していただいて、楽しみに拝見しています。
これからも楽しみにしています。
その年にもよると思うけど、この宵は寒さを感じなかったよ。
尤も私はしっかり着込んでいたからね。 ケロロンはちょっと
寒そうにしてたかな…。 やっぱり日が落ちると気温が下がるし
30分は外で待たないといい場所には立てないので、冬装備で
行くか、ホッカイロ系を用意した方がいいかもね。
遠くから垣間見ただけでも感動でしたのに、まだまだその
本来の姿は奥深く、魅力的なのですね〜 どうすればそのような
機会を得られるのかも分かりませんが、ご縁が続くようなら
いつかその日が来るかもしれませんね! ありがとうございます^^
初めまして、ようこそお越し下さいました^^♪
奈良市在住の方に楽しんで頂けたなんて、びっくりやら
嬉しいやらで、火の玉のように舞い上がってしまいます(@@;)ノノ
私はヘソマガリなので、「天地には音も香りもあるけどな〜」なんても
ついつい思ってしまうのですが、尊徳の言わんとするところに深く共鳴
しています^^ これからもどうぞお気楽に遊びにいらして下さいませ♪
ハハハッ いかにも奈良の人ですね。
>いかにも奈良の人ですね。
そうなのですか?? 私は今回の旅で奈良の人はなんて穏やかで
やんわり優しい方々なんだろうって感激することが多かったのですが…^^
この窓口の方も、私の前の外人さんにはとても丁寧に説明して
いらして、感じがいいな〜と思っていたのです。 閉まる直前に
駆け込んだ私が悪いんですよね(。。;)
モットモ、明石やさんまさんみたいな奈良人もいますし色々ですね〜
そうしたら,応接間にアレがあったんですよ!
東大寺二月堂で火の玉というか火の粉を撒き散らかしていたアレが。
私は火の粉しか拾えなかったのに・・・
おおおっ、アレの本体が、ですかっ!!?
あれは燃え尽きてしまうのでなく、何がしか形態が残る代物
なのですね。 写真はあるのですか? ひょっとしてもう
ブログに掲載されて?? 早速お邪魔いたします〜=3
自分のことは差し置いて、
更新がないので心配してます。
どうぞお健やかに。
多聞さんも更新をお休みされていらっしゃるご様子で
蔭ながら心配しておりました。 再開をお待ちしております。
昨日は五反田で一般講習会に参加して参りました。
吉水宗匠のお言葉に目が覚めたこと多数でございました。