2006年03月19日

賀茂葵(双葉葵)

kamoaoi.JPG

 昨年、鎌倉とんぼさんに初めてお会いした時に戴いた双葉葵が、
私の庭で無事に冬を越し、元気な若葉を展開してくれました。
二枚の葉の間に、小さな花芽が出来ているのがお分かりでしょうか?

 双葉葵(賀茂葵): ウマノスズクサ科 フタバアオイ属

  茎は蔓のように地面を這い、春にその先端から艶やかな2枚の葉を
  開く。このことから双葉葵と呼ばれる。二枚の葉の間に一つ小さな
  薄紫の花を下向きに咲かせるが、花びらに見える部分は萼片で
  開いた後に外側にぴったりとくっつくため、お椀状に見える。
  花びらは無い。

  この葉を三枚に図案化したものが徳川家の紋所として有名だが、
  元々は京都の賀茂神社ご神紋であり、別名を賀茂葵という。

  

 本来賀茂神社のご神紋であり、二枚である筈の双葉葵より一枚余計に
つけ加え、「三葉葵」とした所に何か徳川家の意図が?

 蔓性で先端に光る葉が二つとくれば、どうしても吉野裕子先生の
「蛇」説を思い浮かべてしまう。子孫繁栄、蘇り、光を映す鏡…。

 葵祭では、この賀茂葵の他に桂の木の葉も飾る。
賀茂葵は貴重で限りがあるし、桂の葉の形は賀茂葵と同じハート型であり、
また鬘(かつら)つながり(頭に飾る)で、沢山採れることから代用された
のかと思われるが、詳しい理由は私には分からない。

 ご縁により私の庭に根付いてくれた双葉葵
 この桂の木も私には興味の尽きない題材である。
  


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posted by 山桜 at 17:30| Comment(14) | TrackBack(0) | 園芸・庭仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わあo(⌒▽⌒)o♪♪
これが双葉葵♪♪
いつも御紋しか見てないから。。←それはテレビの水戸黄門

色も元気にいきいきしているね!
これからどう育っていくのかな〜(わくわく)
Posted by やゆよ at 2006年03月19日 18:21
☆やゆよん
 そうそう、この葉っぱを三つ合わせたのが徳川家のご紋。
双葉より一枚多くした所が…

ツヤツヤしてすごく綺麗な葉っぱなの!
お花はね、あんまり期待しないで(笑)
あくまでも上品で控えめなのよ。
Posted by 山桜 at 2006年03月20日 09:24
まさに葵のご紋ですね〜。こんなにきれいな葉なのですね。あおいという響きがなんだか好きで、女の子が生まれたらあおいって名前がいいなと漠然と思っていた時期があります。
桂の木の葉もハート型なのですね!知らないことが多いなぁ。桂って茶杓にもあるので耳にはしますが、実際の植物はどうなのか、意識したことがありませんでした。今日もお勉強しちゃいました。ありがとう。
Posted by m-tamago at 2006年03月20日 23:26
☆m-tamagoさん
 葵ちゃんって、私も憧れましたけど、ちょっと畏れ多いかなって^^;

桂の木の葉っぱは、黄葉後はらはら降り積もると、
お醤油せんべいみたいな美味しそうな匂いがするんですよ♪
Posted by 山桜 at 2006年03月21日 14:19
芽が出ましたか・・・ヨカッタです。

これで根付いたわけですから、アオイは山桜さん
の愛情に支えられて、どんどん拡がっていくこと
でしょう。

はやく花が付くといいですね。楽しみたのしみ。
Posted by 鎌倉とんぼ at 2006年03月21日 19:01
☆鎌倉とんぼさん
 はい、お蔭様で日々すくすくと成長しております!(*^^*)
賀茂葵の新緑は比類ない美しさです! 葉脈の模様も気品があり、
先人が大切にしてきた気持ちがとても良く分かります。
可愛い蕾もちゃんと出来上がっています。楚々と花開く日が
待ち遠しいです♪
Posted by 山桜 at 2006年03月22日 19:55
山桜さん、こんにちは。
桂の葉はしょうゆせんべいみたいな匂い?!是非かいでみたい。自然ってすごいですね。
Posted by m-tamago at 2006年03月23日 12:18
初めて葵の花をみた時は驚きました。こんな小さな花だかなんだか分からない地味なものを好み、身に飾った平安人の美意識に。。。
Posted by アンズ at 2006年03月23日 13:13
☆m-tamagoさん
 桂の木は、水を欲しがる木なので、水源や水の近くで
大きく育ち、ご神木として祭られていることも多いです。
今から探しておいて、秋の黄葉の頃をお楽しみに!
Posted by 山桜 at 2006年03月23日 17:38
☆アンズさん
 お花は確かにとても地味ですね^^
しかし、この輝く美しい葉の下で清楚に俯かれると、
何かこう胸をきゅんとつかまれるものがあります。

 あやかり上手なご先祖様がたは、何か神秘な力を感じて自分のものと
しようと身に纏われたのかなと思われます。
Posted by 山桜 at 2006年03月23日 18:04
我が家のアオイの蕾は大きくなってきて、今にも
咲きそうなくらいです。今年も元気でうれしいで
す。
Posted by 鎌倉とんぼ at 2006年03月24日 12:03
☆鎌倉とんぼさん
 我が家の葵さんの蕾は未だ2〜3oほどですが、若葉は一層元気に
つやつやと広がって、可憐な蕾は、かき分けないと見えないくらいです^^
 賀茂葵を見ると、不思議と笑顔と元気が湧いてきます。
素敵な庭の仲間をありがとうございます!
Posted by 山桜 at 2006年03月27日 13:51
こんばんは。

実家に寒葵があったのですが、
いつのまにか消えてしまいました。
少し模様のある濃い緑の葉が綺麗だったような
記憶があります。

花は賀茂葵と似ているようです。^^

山桜さんも育てるのが上手だね♪
Posted by noriko at 2006年04月12日 20:59
★norikoさん
 こっちにコメント下さっていたのですね〜ちょっと探してしまいました^^;

 関東では賀茂葵ではなくて、冬咲き常緑の寒葵の方を良く見かけます。
賀茂葵よりぐっと逞しい感じで野武士のような風情に思います。
少し暑さを嫌うので、関西では定着しなかったのかも・・・。

 norikoさんと私は同じお誕生日の「緑の親指」姉妹ですね〜♪
Posted by 山桜 at 2006年04月12日 21:47
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