2006年05月07日

野営指導者研修・戸隠

 が降ったので、冬季装備が必要との連絡は受けていた。 しかしまぁ、夏日もあったことだし所々雪が残っている位だろう・・・との予想は見事に裏切られ、戸隠のキャンプ場は雪に埋もれていた。

画像 156.jpg
キャンプ場手前の牧場より戸隠連峰を望む
(写真を1クリックすると原版に拡大します)

 何かあった時畳まずに移動可能とのことで、いつもの△テントではなく、慣れないドーム型テントを設営。簡単とのイメージとは裏腹に、訳の分からない構造に四苦八苦。 夕闇迫る中、何とか張り終えた。

画像 164.jpg

 (↑やや水場とトイレに遠いものの、雪の上を避け高めの乾いた地面に設置した我々のテントはここには写っていない。)

 水場(飲料水生活用水汲みと汚水捨て)本部までの雪上の往復は、最初のうちは足がとられて大変だったが、最後には雪ウサギのように軽やかに?駆け回れるようになった。 雪の上を駆けるのが何だかとても気持ちが良くて笑いたくなる。 疲れてきて、ちょっと危ない「スノー・ランナーズ・ハイ」かも?

 いよいよ雪の中での生まれて初めての就寝・・・
 「朝、目覚めなかったりしてね・・・。」
などと半分引きつったような冗談を言い合いつつ、ありったけの衣類を重ね着し、毛糸の帽子を被りシュラフで目以外の全身を覆いミイラ状態。 その上、正に鰯の缶詰状態のテント内では寝返りも不可能。

 「神様、どうか全員無事に朝を迎えられますように・・・。」
鵺ヌエの鳴き声の正体とも言われるトラツグミの、ヒーィキィー ヒィーキィー ヒィーキィー
(文字で表現するのも声で再現するのもとても難しい・・・)
という不気味な鳴き声が闇夜に響き渡る中、真摯に祈った。

 朝の光がテントを透かして見えた時、大袈裟ではなく、
「嗚呼、生きてて良かった! 神様ありがとうございます。」
と心の中で叫ぶ私がいた。土の上に張ったテントは思ったよりずっと暖かだった。後で聞くと雪上に張ったテントはかなり寒かったそうだ。 そして、人間は思ったよりずっと丈夫だった。(笑) 

 2日目は、様々な野営の技術講習(救急法・ネイチャーゲーム・ロープワーク・スカウツオウンサービス・雪ダルマ作り)をラリー形式で受け、野営に必要な調理台・棚・食卓・椅子・スノコ・物干し台などを竹と麻紐で組んで作った。(キャンプクラフト) 

 毎夕食後には、満腹・疲労・寒い戸外→暖房の室内、という睡魔地獄(苦笑)の中、野営指導者に必須の安全講習などの大切な講義を受けた。

 3日目は、それぞれの選択毎に分かれての活動。 私は奥社へのハイキングに参加。 少しキャンプサイトから下っただけでも、もう見られないかと諦めていた水芭蕉が、雪の合間の水の流れから健気に純白の仏包炎を開き始めていた。(これ以上は近寄れなかったので遠いぼやけた写真でお許しを。)

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 奥社も入り口から暫くまで以外は雪の中だったが、車で来た人の中にはサンダル履きの姿も見られた。 霜焼けになったかも?
画像 172.jpg 

 奥社、九頭竜社の奥から溢れる冷涼なご神気に触れ、全身に天手力男神(アメノタヂカラオノカミ)*、龍神様の力強さを授かったように思えた。 これまでの山桜とはちょっと違うかもしれませぬ、ふふふ・・・(←感化されやすい人・笑)

 参拝後、参道横のお店で「熊笹・黒ゴマ」のミックスソフトクリームを戴き小休止、森林植物園経由でみどりが池まで歩き、帰路についた。

 牧場入り口向って右の家族的雰囲気のお蕎麦屋さんでやっとお昼。 色彩々のお漬物や思いがけず山菜(コシアブラ)と茄子の天ぷらまでご馳走して戴いて、今までの疲れも吹き飛ぶ。 お蕎麦屋さんご一家の優しい気持ちに包まれて温かく幸せいっぱいになった。

 この写真は着いた日のお昼を戴いた向かって左のお店の山菜蕎麦。 揚げたての蕗の薹の天ぷらから立ち昇る春の香りに恍惚感・・・。
画像 154.jpg

夜はこれまた初めての雪上キャンプファイヤー
画像 186.jpg
火は焚けども流石に雪の上は寒く、昼間のソフトクリームがじわじわと効いて来て、なかなか辛いものが・・・((><)) しかし、それぞれに趣向をこらしたパトロール毎のスタンツが、その辛さも払い飛ばしてくれた。 しんしんと深まる寒さの中、満天の星空の下、私達の元気な声や姿を戸隠の神々さまにも喜んでご覧戴けたのではないだろうか。

 4日め別れの時が来た。 自然に抑えきれない涙が込み上げて来る。 全国から集まった、色々な才能を持つ意欲溢れる素晴らしいリーダー方に、大いに刺激され勉強させて戴いた。 苦しい時を共に過ごして乗り越えた仲間との別れは寂しいが、この活動を続けている限りきっと何処かで又会う事が出来るだろう。
  
             *     *     *

 暫しの別れ・・・皆さんの全国各地でのご活躍を心より祈っております! いつか又、必ずお会いしましょう。 その日を楽しみにしております。 どうか、益々お元気で素敵な笑顔を輝かせていて下さい。

いつもスカウトの傍で見守り共に成長し続ける
「蕎麦の花パトロール」のみなさんへ
                 山桜 拝
画像 191.jpg
私達の体温で目覚めた菊咲一華(キクザキイチゲ)



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posted by 山桜 at 00:00| Comment(26) | TrackBack(0) | 青少年活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
この連休素晴らしいところへ行ってこられたのですね。戸隠は昔、野鳥の会の夏の合宿地だった場所。
懐かしい!奥社もキャンプ場も蕎麦屋も(ソバガキばかり食べていた)・・・。昔は双眼鏡や図鑑をテントに置いて山ばかり登っていました。
Posted by 酒徒善人 at 2006年05月08日 18:40
☆酒徒善人さん
 戸隠は元は修験道の殺生禁断の地、野生動物の宝庫だったのですね。
トラツグミの声は初めて聞きましたが、本当に不気味でした。
他にも聞いたことのない鳴き声がいっぱいで、声から鳥種を判断
出来ない自分の不甲斐無さに凹みました。
 そうそう、このキャンプ場は一般の人は入れない神聖なる女の園なのですよ〜♪
Posted by 山桜 at 2006年05月08日 19:23
親戚の家がバードラインの入り口付近にあったので、子どもの頃はよく行きました。
天岩戸のお話も、崖にぶら下がっているお堂の話なども、その家のおばあちゃんから毎日聞いては色々と想像して楽しんでいました。

その家ももうなく、数年前に久しぶりに
戸隠へ行こうということになり、
通ってみたら・・・りんご畑だったところが
すっかり住宅街になっていました。

羨ましいです。。。
私は歩くのが好きなのですが、相方がいまひとつ
山道など歩いたことのない人なので(高尾山も日和田山も無理)本物の自然の中へは入れずにいます。
Posted by 夜来香 at 2006年05月08日 21:39
お土はありがたいですね。
我が家はドーム型のいたって簡単なテントですが
油断すると、あれれってなりますね(笑)
Posted by 水の宮 at 2006年05月09日 02:17
 いやー、雪の戸隠、いい雰囲気ですね。
その中でキャンプですか、山伏みたいですね。

 昔は山伏も晦日山伏といって冬に山ごもりをする修行がありました。
今はへなちょこになりましたので、ほとんどありませんけど。

 戸隠には戸隠修験の末裔がいて、一度、ご案内をいただいた
ことがあり、懐かしいですね。
Posted by 吉野山人 at 2006年05月09日 09:18
☆夜来香さん、おはようございます。
 ヘアピンカーブ続きのあの狭い道は、バードラインならぬハードラインですね。
私も山から降りてきて住宅街が増えた事に驚きました。新幹線の力でしょうか。

 山道など歩いた事もないような人が、案外どっぷりと山に嵌ってしまう
ことも良くあります。 最高の日和を選んで軽〜い気分の良いハイク、
美味しい野外の食事、露天風呂などで、じわ〜りじわ〜りと計画的に
攻めて(笑)いかれては?
Posted by 山桜 at 2006年05月09日 09:44
☆水の宮さん、おはようございます。
 ふかふかの腐葉土の上でしたので、本当に幸いでした。
テントをどけた下からは、たちまち写真のような菊咲一華が咲き出して、
まるで童話の世界のような光景でした^^
Posted by 山桜 at 2006年05月09日 09:59
☆吉野山人さん、おはようございます。
 ようこそお越し下さいました。感激です(゜―Å)
十三谷三千坊、比叡山や高野山に並び栄えた修験の地だった戸隠。
修験繋がりで戸隠の神様が吉野山人さんをお招き下さったのでしょうか・・・

 吉野山人さんのブログも、別の一面を拝見できるのを楽しみにしております。
これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。
Posted by 山桜 at 2006年05月09日 10:11
写真見て、あのキャンプ場で火を囲み、佐渡からの人と朱鷺の保護と人口繁殖について朝まで語り合った昔を思い出してしまいました。でも女の園だったとは・・・それも神聖・・・?
Posted by 酒徒善人 at 2006年05月09日 18:42
戸隠はずいぶんと雪だったのね。思いで深い
素敵な連休をすごしたようでよかったね。
臨場感のある、写真とコメント。ちょっとだけ
追体験。ありがとう!
Posted by そら at 2006年05月09日 19:24
こんなすごい雪だったのですね〜。
びっくり。
でも、自然豊かで、菊咲一華、水芭蕉が春を告げていますねー。私も自然の中でリフレッシュしたくなった!!
Posted by m-tamago at 2006年05月09日 19:37
こんにちは 初めまして
キャンプを共にしたメンバーの一人です。
お疲れ取れましたか?
伊代はまだ〜 バテバテです。
それにしても
記録とは このように取るのですね。
花 鳥 山菜
忙しい中で メモを取らず 困っていました。
私たちのキャンプの公式記録ですね。
ありがとうございます。

Posted by 楼蘭 at 2006年05月09日 21:01
☆酒徒善人さん、こんばんは。
 神聖?なる女の園は、殿方の酒徒善人さんは入ることが出来ない、
戸隠の一番奥の方のキャンプ場なんですよ^^
火を囲んでの語らいって、いつまでも忘れられない思い出になりますね☆
Posted by 山桜 at 2006年05月09日 21:25
☆そらっち、こんばんは。
 そうだね〜素敵・・・うん、二度と出来ないような貴重な体験だったよ。
(二度と体験したくないとも言う・笑)
でも、「過ぎてしまえば皆美しい」思い出になるんだなぁ・・・
Posted by 山桜 at 2006年05月09日 21:30
☆m-tamagoさん
 水芭蕉も菊咲一華も、雪解け水の恵みから生まれたのですから、
春一番の花が白いのは、雪の精の生まれ変わりだからかも♪

 う〜ん、リフレッシュ、しました。確かに…。
でも、どちらかと言うと"re-born”かも(苦笑)
Posted by 山桜 at 2006年05月09日 21:38
☆楼蘭さん、こんばんは・・・って、
 わ〜ん、伊代ちゃん、ようこそお越し下さいました〜!
雪中キャンプ、大変だったよね〜・゚・(つД`)・゚・
今丁度CDから「名残の営火」が流れていて、また泣けてきちゃいました。

 ♪名残のかがり火は 我等のともがきを 
  永遠に結びて 心あたたむ〜 ・・・
  
 こちらはトレーナーには内緒?のヒソヒソ非公式記録の積もりだけど、
公式記録はいつ書けるか(書く気になるか)分からな〜い(笑)
また、遊びに来て下さいね〜! おやすみなさ〜い☆( ^ 0 ^ )/
Posted by 山桜 at 2006年05月09日 21:58
さくらん、こんばんは〜o(⌒▽⌒)o♪♪
素晴らしい体験を記事にしてくださって
お福わけ頂いたかも(^^*)

それにしても、やっぱり凄いね!!


花一輪。。。。

光ってみえたよo(⌒▽⌒)o
Posted by やゆよ at 2006年05月10日 01:14
凄いです。
こんなところで研修を
されてこられたのですね。
想像を越えた環境です。
それと、たくさんの画像がまた
素敵で、臨場感が最高です。
山桜さん、ありがとうございます。
清々しさが伝わってきました♪
Posted by じゅんぺい at 2006年05月10日 02:02
☆やゆよん、おはよう♪
 留守にしてたので、ご無沙汰しちゃってごめんね。

 戸隠の山は、いきなり切り立った山肌が目の前にど〜んと聳え、マサに
空から落ちてきて地面に突き刺さったって感じで圧倒されたよ!

 この花は紫や薄いピンクもあるの。今頃キャンプ場中一面で
風に揺れて咲いているだろうな〜(*´▽`*)
Posted by 山桜 at 2006年05月10日 08:45
☆じゅんぺいさん、おはようございます。
 ありがとうございます! そんな風に言って戴けて嬉しいです♪
 私にとっても初めての経験で、想像を超えた世界でした〜(苦笑)
でも今は、確かに辛かった筈のことも何だか楽しい思い出になって・・・。

 清々しい! う〜ん、ホント、それにつきます!
 
Posted by 山桜 at 2006年05月10日 08:51
mixiからこんにちは
テレビの旅行番組で宇土神宮を見た瞬間から頭がガーンと来て、神社好きになってしまいました。

今月は戸隠神社に行こうと思っています。グットタイミングで参考にさせていただきます。ついでに皆神山も行ってみようと思っています。


Posted by akino at 2006年05月10日 15:37
☆akinoさん、おはようございます。
 ようこそお越し下さいました。
 鵜戸神宮、鵜葺草葺不合命ウガヤフキアエズノミコトご生誕の地ですね。
昔九州を徘徊した頃は、神代の説話の予備知識もロクに無く、
今にして思えば、勿体無い程の見過ごしを幾つも・・・。

 拙レポが少しでも戸隠詣のお役に立てば幸いです。
皆神山って地震のツボとかピラミッドとか言われているあの・・・?
何か分かったら教えて下さいね〜充分お気をつけて!( ^ 0 ^ )/
Posted by 山桜 at 2006年05月11日 10:06
ご返事ありがとうございます。
もう3年前ですが、テレビでタレントさんが鵜戸神宮(もしかしたら宇佐神宮かも知れないのですが)の鳥居をくぐるシーンがあって、別に意味のある場面でなかったのですが、ものすごく感動してしまい、あまりにも感動している自分にびっくりして神社めぐりをスタートさせました。

でも、神話の世界って難しくて困っています。
日本の神々の全体のイメージがつかめなくて悩んでいます。
もし、オススメの本とかありましたら教えていただけるとうれしいです。
Posted by akino at 2006年05月11日 14:32
☆akinoさん、おはようございます。
 そのような情景だと、・幡本宮の宇佐神宮だったのかもしれませんね^^
鵜戸神宮は海岸の岩場という立地なので、少し雰囲気が違うような・・・。

 先ず、記紀だと思いますが、神々のお名前だけでも何・りも出てきて、
とてもすらすらとは読めませんものね〜^^;
私は子供の頃読んだ少年少女文学全集の古事記が下敷きにあったので、
少し理解しやすかったかもしれません。

 長くなりそうなので、お薦め本は新しい記事を立ててご紹介します。
Posted by 山桜 at 2006年05月12日 08:35
伊代は 予想以上のUPに やっぱついていけず
金曜日にダウンし 1錠のお世話になりました。

さて ジーコ「巻」オゥ〜 の 声の中で

伊代は 玉三郎&鼓童の「アマテラス」を
生まれて初めて 予約しました。

京都南座は 6月。

どんなものか? 一ヶ月後を楽しみにしてます。
Posted by 伊代 at 2006年05月16日 00:05
☆伊代ちゃん、おはようございます。
 私も同じ金曜日に喉の痛み、関節痛が出て風邪薬を飲みました。
向こうで感染して、丁度1週間の潜伏期間があったのかな?
それとも、段々疲労が現れるのが遅く。。。( ̄口 ̄;)ガーン!

 玉三郎の「アマテラス」どんなでしょうね〜
ご覧になったら、是非レポを宜しくお願いしますね♪
Posted by 山桜 at 2006年05月16日 08:01
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