ああ皐月 仏蘭西の野は火の色す
君も雛罌粟(コクリコ) われも雛罌粟(コクリコ)
与謝野晶子
「コクリコ」はフランス語でヒナゲシを指す「coquelicot」。
コメディアンの名前でお馴染みの「ココリコ(cocorico)」はフランス語の
「コケコッコー」、雄鶏の鳴き声のこと。コクリコは真っ赤なヒナゲシの
花びらを雄鶏の鶏冠(とさか)にみたてての命名のようだ。
言うなれば、「暁鶏花」もしくは可愛らしく「コケコッコ花」か。
フランスの旧名ゴール(Gaule)も、ラテン語の雄鶏を表す言葉からの
命名で、時を告げる勇ましい雄鶏は今でもフランスの象徴の一つと
されている。良く見るスキーの板で有名なロシニョールのマークも
雄鶏型の三色旗だ。
中国名は有名な虞美人草。劉邦の軍に囲まれて四面楚歌となった
項羽が愛する虞姫を残して戦死、後を追って胸を突き刺した
虞姫の流した血から生まれたとされるのが虞美人草。
英名はポピー(poppy)。イギリスでは第一次世界大戦後、赤いヒナゲシ
(corn poppy)は、戦没者慰霊のシンボルとなっている。これは激戦地と
なったフランダース地方の草原に戦後、この赤いヒナゲシしか生えなく
なったことから、戦没者の化身と見なさてとのことだという。
最近良く耳にする、アマポーラ(amapola)もスペイン語のヒナゲシ。
アマポーラの物語は未だ知らない。
雛罌粟の罌粟の字は、「罌(もたい)=瓶・壺」の意で、ケシの実莢を
「粟のような細かい種が入った壺型の入れ物」とみなしてのこと。
風にそよぐヒナゲシの花は、世界中の様々な物語を秘めながら、
今でも新しい伝説を生み出そうと、魔法の粉のような芥子粒種を
首を振り振り蒔き飛ばしている。。
ラベル:コクリコ
今回、ポピーが咲いているねって仲間から
喜んでいただいたんですが、ヒナゲシを
同じものを指しているとは、思わなかった。
もの知らずです(^^;
今夜にでも、日記の分からない木の画像を
載せますので、判定ください。
花が咲いていて綺麗でした。
ミツバチの光を供給するなんとかと
似ていますが、確証が無いのです。
よろしくお願い致します。
どの国でも注目され大事にされた花だったのですね。赤という色もまた象徴的なのかなぁ。。。。
たしか虞美人草も発掘したような・・・
日に焼けて茶色くなった本に昔を偲んでいました。
彼はその本を読んでいるのでしょうか?
正確に言うと、ポピー=ヒナゲシ、ではなく、ポピー=ケシの総称です。
野生のヒナゲシは、コーンポピー、
ヒナゲシの園芸種(上の写真のもの)はシャレーポピー、
花屋さんで良く見かける、黄・橙・朱色・白などの一重の花で
柄が長く、葉はタンポポのように下の方にだけしかないものは、
アイスランド(シベリアン)ポピーと言います。
その他にも許可無しで栽培出来ない、実からアヘンが採れるものなど
世界中に色々な種類があります。
うわっ、木の種類ですか・・・あんまり得意じゃないけど^^;
ミツバチの光? 蜜かな^^? 後で拝見しに参りますね☆
ケシというとついアヘンを思い浮かべてしまうので、
少女の頃は、コクリコという名はコックリ寝て(死んで)しまうと
いうような恐ろしげな意味だと勝手に想像していました^^;
ヒナゲシは問題ないのに、「罌粟を植えているのはイケナイこと」
のような後ろめたさ、強迫観念を未だに少〜し引きずっています。
特に赤い罌粟には一種の畏れのようなものを抱いてしまいます。
すみません!書き込み中に投稿戴いていたのを見逃していました。
離れていても本を通じて心が繋がっているのは素敵ですね。
私も古い全集を読み直していると、それを読んで聞かせてくれた
母の声が聞こえてきますし、文庫を読むとそれを抱えて歩いていた
頃の私や友達や学校が浮かんできます^^
なるほど勉強になります。
余談ですが、
ココリコのケーキ久しぶりに
食いたくなりました。
さくらん、とっても綺麗だね(*^^*)
一番左のピンクお庭にないタイプかも〜!!
しばらくしげしげと眺めちゃった(^^;)
だってかわいいんだもん♪
漱石の虞美人草、読んでるはずなのに今更ながら
ちっとも思い出せないよ。
過去、一番好きな作家は漱石だったのに。。。
でも、虞美人草を小説に使ったのだから
彼とはきっと気があうのかもね♪←なにそれ
みつあきって方の略が光なもので
普段よく使っているものが思わず出てしまった(^^;
失礼しました。
画像分かり辛いと思いますが、
よろしくです。
無理をなさらないでください。
色々と勉強になりました。
ポピー=ケシの総称だとは。
知らないことばかりです(^^;
松風さんのお写真の横に紹介されているスイーツにいつも
誘惑されています。 ココリコは京都の有名なケーキ屋さん?
松風さんの所で検索すれば見つかるのですか〜♪
私は薔薇でもそうなんだけど、どうも真っ赤が苦手^^;
それなのに赤は私のラッキーカラーなんだよね・・・不思議だなぁ
自分には無い熱い心と華やかさの色だから、身につけて
その力にあやかった方がいいのかもね。
でも、やはり一番左端の桜色のが好き☆
木の名前のお返事が遅れ、ご心配お掛けしてゴメンナサイ。
チラっと見た時は、ナンジャモンジャの木?と思いましたが、
アップで薄紫の花と葉の形を見たら「栴檀(センダン)」と分かりました^^
蜜を集める木というのはニセアカシアのことだったのかな?
そう言えば、羽状の葉の形と細かい花がいっぱいつく所が似ていますね。
大ぶりで花粉を散らす姿は王者の風格がありました。
与謝野晶子さんの歌は古びない新しい感覚ですね(表現が陳腐で、すみません)
本家?のケシを見ると、こちらが「ヒナ」ゲシと
呼ばれるのも納得ですよね。
この歌は、きっと皆さん色々な思い出がおありでしょうね。
私は、春うららお昼過ぎの授業中にみ〜んな眠くなって
コックリコックリしてきた様子を思い出してしまいます(*^^*)