2006年06月03日

雛罌粟(コクリコ/ヒナゲシ)

 今日は、未だ旧暦の皐月の八日なので・・・ 

   ああ皐月 仏蘭西の野は火の色す

       君も雛罌粟(コクリコ) われも雛罌粟(コクリコ)

                                 与謝野晶子

画像 514.jpg画像 518.jpg画像 516.jpg画像 515.jpg

 「コクリコ」フランス語でヒナゲシを指す「coquelicot」
コメディアンの名前でお馴染みの「ココリコ(cocorico)」はフランス語の
「コケコッコー」、雄鶏の鳴き声のこと。コクリコは真っ赤なヒナゲシの
花びらを雄鶏の鶏冠(とさか)にみたてての命名のようだ。 
言うなれば、「暁鶏花」もしくは可愛らしく「コケコッコ花」か。

 フランスの旧名ゴール(Gaule)も、ラテン語の雄鶏を表す言葉からの
命名で、時を告げる勇ましい雄鶏は今でもフランスの象徴の一つと
されている。良く見るスキーの板で有名なロシニョールのマークも
雄鶏型の三色旗だ。

 中国名は有名な虞美人草。劉邦の軍に囲まれて四面楚歌となった
項羽が愛する虞姫を残して戦死、後を追って胸を突き刺した
虞姫の流した血から生まれたとされるのが虞美人草。

 英名ポピー(poppy)。イギリスでは第一次世界大戦後、赤いヒナゲシ
(corn poppy)
は、戦没者慰霊のシンボルとなっている。これは激戦地と
なったフランダース地方の草原に戦後、この赤いヒナゲシしか生えなく
なったことから、戦没者の化身と見なさてとのことだという。

 最近良く耳にする、アマポーラ(amapola)スペイン語のヒナゲシ。
アマポーラの物語は未だ知らない。

 雛罌粟の罌粟の字は、「(もたい)=瓶・壺」の意で、ケシの実莢を
「粟のような細かい種が入った壺型の入れ物」とみなしてのこと。

 風にそよぐヒナゲシの花は、世界中の様々な物語を秘めながら、
今でも新しい伝説を生み出そうと、魔法の粉のような芥子粒種を
首を振り振り蒔き飛ばしている。


ラベル:コクリコ
posted by 山桜 at 00:00| Comment(15) | TrackBack(0) | 園芸・庭仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ヒナゲシとポピーは、同じものなんですね(^^;
今回、ポピーが咲いているねって仲間から
喜んでいただいたんですが、ヒナゲシを
同じものを指しているとは、思わなかった。
もの知らずです(^^;

今夜にでも、日記の分からない木の画像を
載せますので、判定ください。
花が咲いていて綺麗でした。
ミツバチの光を供給するなんとかと
似ていますが、確証が無いのです。
よろしくお願い致します。
Posted by じゅんぺい at 2006年06月05日 18:17
ほおお、名前は知っていたけど、こういう由来だったんだ。。。。。。お勉強させて頂きました。
どの国でも注目され大事にされた花だったのですね。赤という色もまた象徴的なのかなぁ。。。。
Posted by m-tamago at 2006年06月05日 18:22
先日、次男が帰ってきたとき夏目漱石の本を読みたいと言うので、私と文庫本の山から漱石の発掘をしました。
たしか虞美人草も発掘したような・・・
日に焼けて茶色くなった本に昔を偲んでいました。
彼はその本を読んでいるのでしょうか?
Posted by 酒徒善人 at 2006年06月05日 19:07
☆じゅんぺいさん、ごめんなさい!
 正確に言うと、ポピー=ヒナゲシ、ではなく、ポピー=ケシの総称です。

 野生のヒナゲシは、コーンポピー、
 ヒナゲシの園芸種(上の写真のもの)はシャレーポピー、
 花屋さんで良く見かける、黄・橙・朱色・白などの一重の花で
柄が長く、葉はタンポポのように下の方にだけしかないものは、
アイスランド(シベリアン)ポピーと言います。

 その他にも許可無しで栽培出来ない、実からアヘンが採れるものなど
世界中に色々な種類があります。

 うわっ、木の種類ですか・・・あんまり得意じゃないけど^^;
ミツバチの光? 蜜かな^^? 後で拝見しに参りますね☆ 
Posted by 山桜 at 2006年06月05日 19:17
☆m-tamagoさん、こんばんは♪
 ケシというとついアヘンを思い浮かべてしまうので、
少女の頃は、コクリコという名はコックリ寝て(死んで)しまうと
いうような恐ろしげな意味だと勝手に想像していました^^;

 ヒナゲシは問題ないのに、「罌粟を植えているのはイケナイこと」
のような後ろめたさ、強迫観念を未だに少〜し引きずっています。
特に赤い罌粟には一種の畏れのようなものを抱いてしまいます。
Posted by 山桜 at 2006年06月05日 19:26
☆酒徒善人さん、こんばんは♪
 すみません!書き込み中に投稿戴いていたのを見逃していました。

 離れていても本を通じて心が繋がっているのは素敵ですね。
私も古い全集を読み直していると、それを読んで聞かせてくれた
母の声が聞こえてきますし、文庫を読むとそれを抱えて歩いていた
頃の私や友達や学校が浮かんできます^^
Posted by 山桜 at 2006年06月05日 19:50

なるほど勉強になります。
余談ですが、
ココリコのケーキ久しぶりに
食いたくなりました。
Posted by 松風 at 2006年06月05日 23:12
わあいo(⌒▽⌒)ノ♪♪ひなげしだ〜♪♪
さくらん、とっても綺麗だね(*^^*)

一番左のピンクお庭にないタイプかも〜!!
しばらくしげしげと眺めちゃった(^^;)
だってかわいいんだもん♪

漱石の虞美人草、読んでるはずなのに今更ながら
ちっとも思い出せないよ。
過去、一番好きな作家は漱石だったのに。。。
でも、虞美人草を小説に使ったのだから
彼とはきっと気があうのかもね♪←なにそれ

Posted by やゆよ at 2006年06月05日 23:49
光って職場からでしたから、
みつあきって方の略が光なもので
普段よく使っているものが思わず出てしまった(^^;
失礼しました。
画像分かり辛いと思いますが、
よろしくです。
無理をなさらないでください。
Posted by じゅんぺい at 2006年06月06日 00:03
P.S
色々と勉強になりました。
ポピー=ケシの総称だとは。
知らないことばかりです(^^;
Posted by じゅんぺい at 2006年06月06日 00:06
☆松風さん、おはようございます♪
 松風さんのお写真の横に紹介されているスイーツにいつも
誘惑されています。 ココリコは京都の有名なケーキ屋さん?
松風さんの所で検索すれば見つかるのですか〜♪
Posted by 山桜 at 2006年06月06日 08:04
☆やゆよん、おはよう♪
 私は薔薇でもそうなんだけど、どうも真っ赤が苦手^^;
それなのに赤は私のラッキーカラーなんだよね・・・不思議だなぁ
自分には無い熱い心と華やかさの色だから、身につけて
その力にあやかった方がいいのかもね。

 でも、やはり一番左端の桜色のが好き☆
Posted by 山桜 at 2006年06月06日 08:12
☆じゅんぺいさん、おはようございます♪
 木の名前のお返事が遅れ、ご心配お掛けしてゴメンナサイ。
チラっと見た時は、ナンジャモンジャの木?と思いましたが、
アップで薄紫の花と葉の形を見たら「栴檀(センダン)」と分かりました^^

 蜜を集める木というのはニセアカシアのことだったのかな?
そう言えば、羽状の葉の形と細かい花がいっぱいつく所が似ていますね。
Posted by 山桜 at 2006年06月06日 08:21
田舎の近くに薬用植物園があって、何年か前に芥子の花を見に行きました。
大ぶりで花粉を散らす姿は王者の風格がありました。

与謝野晶子さんの歌は古びない新しい感覚ですね(表現が陳腐で、すみません)
Posted by アンズ at 2006年06月06日 15:47
☆アンズさん、こんばんは♪
 本家?のケシを見ると、こちらが「ヒナ」ゲシと
呼ばれるのも納得ですよね。

 この歌は、きっと皆さん色々な思い出がおありでしょうね。
私は、春うららお昼過ぎの授業中にみ〜んな眠くなって
コックリコックリしてきた様子を思い出してしまいます(*^^*)
Posted by 山桜 at 2006年06月06日 18:34
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