「のの字」の項で話題に出たキツネノボタンが、私の散歩道の湧き水の流れの縁で、黄色の花と可愛い実を沢山つけていた。
輝く黄緑色の実は、まるでメロン味の金平糖のようだが、norikoさんも仰っていたように、キツネノボタンには毒があるので、むやみに触れてはいけない。
昔の人が、そうしてきちんと子供達に危険なものは
「キツネノボタンには触ってはいけない」
「青梅は食べてはいけない」
などと教え伝えて来たのに、家族一緒の時間の不足・実体験の不足等から途絶えてつつある。 機会をとらえて自分の周りの数人の子供にでもいいので、伝えてやって欲しいと思う。
「のの字」のコメント欄にも書いたが、キツネノボタンと同じ毒プロトアネモニンを持つ園芸種に、今大流行のクリスマス・ローズ、クレマチス、ラナンキュラスなどがあるので、かぶれやすい人は手袋をするなど要注意。
それにしても、「狐野牡丹」と分かっていても、どうしてもこの凝った細工のくるみボタンのような実を見ると、「狐の釦(ボタン)」と言いたくなってしまう。
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可愛い花ですね。
わたしは狐牡丹と聞くと、西条八十の詩を思い出します。
『トミノの地獄』
・・・啼けよ、鶯、林の雨に妹恋しと声かぎり。
啼けば反響(こだま)が地獄にひびき、
狐牡丹の花がさく。・・・
この音読してはいけない呪いの詩と噂される詩の中の狐牡丹は、
このキツネノボタンと同じ花なのでしょうか?
だとすれば、妹の化身の花の愛らしさに、この恐ろしげな詩も少し
救われるような・・・。
何かこの呪を破るような爽やかな画像をと思い、
ヤマボウシを貼っておきました^^