去年からの約束を覚えていて下さったありがたいお方より、都に春を訪れを告げる東大寺・修二会を飾る椿の造花を模し、その時期だけ供される、東京では得がたい和菓子「糊こぼし」が届きました〜 ありがとうございます
梱包を開けると、奈良市餅飯殿(もちいどの)通り・御菓子司「萬々堂」さんの包装紙の意匠も素晴らしく…
お箱には、また可愛らしい椿の花々が咲いていて…
早く「糊こぼし」を見せて〜って、ごめんなさい、もったいぶってて…
だって勿体無いんですもの(笑) ではでは、箱を開けますよ〜
きゃ〜っ、もう綺麗でしょ〜〜 可愛いでしょ〜〜〜
とってもとっても柔らか〜なお菓子なのに、遠路大切に運ばれてきたようでご覧の通り、しゃんとしてます。
乱暴にトンと置いたら潰れてしまいそうなほど柔らかな仕上がり、花びらの部分は餅と白餡で出来ていて、真っ赤な椿に白い糊がこぼれた…そんな風情に彩られています。 蕊の部分はまた一層とろけるように柔らかでカスタードクリームに近い程のまろやかな黄味餡です。 上品な甘味の中にそれぞれの材料の風味の素晴らしさが生きていて、今まで戴いた数々の和菓子の中でもピカイチの美味しさに、ケロロンと二人、奈良のお水取りの思い出に浸りながら、お抹茶たっぷり点ててうっとりと頂戴いたしました。
そうそう、昔はこの2倍程の大きさだったとか…
いいなぁ! 私、このお菓子だったらもう、幾らでも戴けます♪
今は殆どの生菓子が、あのプラケースに入る大きさになってしまいましたね。
それにしても世の中には美味しい物がなんと沢山あるのでしょ〜
ああ、和菓子の栄える日の本の国に生まれてよかった…
御菓子司「萬々堂通則」さんHPより
【糊こぼし】春をよぶ東大寺二月堂のお水取りの間中須弥壇の
四隅を飾る造花。それを形どったこの時期だけ
作る鮮やかな姿の生菓子「糊こぼし」。
口中でさっと溶けてゆく絶品を味わいください。
販売時期:2月〜3月中旬
昨年の拙ブログ「東大寺・二月堂・修二会最終日」←クリックで飛べます。
椿の品種「糊こぼし」の画像はこちら↓
椿専門店・椿華園さんHP: http://www.chinkaen.jp/ より
椿の方が本当に糊がこぼれてしまった感じで、和菓子はずっと洗練された意匠になってますね。
2011年03月03日
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椿とは!!それも糊をこぼした風情・・なんと可愛らしくおいしそうな姿形、初めて知りました。
ありがとうございます。他のお菓子もおいしそうですね。機会があればいただいてみたいです。
東大寺二月堂修二会(お水取り)法要
今この瞬間も二月堂内陣には
練行衆の「ナムカンジーザイーボーサー」の
読経が響いていることでしょうね
内陣の中の蠟燭の揺らめきの中の
造花の糊こぼしの美しさったらないです
此方こそ、北海道のステキなお菓子。楽しくいただいています。有難うございました。明日はお客様・・・みんなで賑やかにお披露目しましょう。
むかし・・・・そう・・・いつだったか小豆がスッゴクお高くなった年がありました。6〜7年ほども前???その時から小さくなったのよ。昔はもう少しスラーッと格好の良い長い花ビラでした。想像力で補って食べてください。でも・・・早々、ダイエットにはいいですね。おうすがおいしくなりますね。
我が家の雛祭はひと月遅れですけれど、折角の3月3日を
彩るのにぴったりのお菓子をご紹介できて嬉しいです♪
関西のブログ友の皆さんに「糊こぼし」のことは色々教えて
戴いておりましたが、実際に味わってみるとそれはもう想像を
越えた…なんてあんまり期待を盛り上げすぎてはいけませんね^^;
是非、機会がめぐりましたら逃さずご賞味下さいませ〜
幽黙さんは実際にこちらへ籠もられた?ことがおありでしたね。
炎の揺れる中に仰ぐ奉納された造花の「糊こぼし」…
どこかの映像で見た記憶があるだけですが、幽黙さんが絶賛
されるほどの美しさ、いつかこの目で拝見する機会があれば…
外に見える彩りの美しさの影で、十一面観音菩薩様の許、私たちの分まで一ヶ月に
渡り懺悔して下さっている連行衆の方々の存在を忘れないようにしたいです。(−人−)
嬉しいお約束を覚えていて下さり、本当にありがとうございます。
いつか…そのうち…と言いながら、先延ばしばかりの我が身が
恥ずかしいです。
古都の伝統の和菓子と北の開拓民が工夫の中から生み出した
洋菓子、対照的ですけれど、作り手の真心がこもった美味しさは
通じるところがあるでしょうか…。 笑顔に囲まれたお菓子たちは
幸せものです^^
和菓子はまっとうな材料を用いてきちんと作ろうとすれば、
なかなかお代も手間も嵩みますもの、仕方がありませんね。
そうそう、それに今は何でもダイエットですから、あんまり
大きいのは売れないのかもしれません。
私は美味しい物に目が無いので、スリム化の道は遠いです。。。
頑張ろう・・・・何を???
見た目とは少し違う?繊細な和菓子「糊こぼし」は、到着後2日間で
戴かなくてはならないのですね? 自分が取り寄せて人に贈る事が
無理なんですね・・。 でも先ず一度は、機会がありましたら是非に♪
余所者には春の鎌倉も憧れですけれど、やはりどこか遠くへ
行きたくなりますね〜♪ 春の大和路、何度と無く訪れたい
日本人の心の故郷だと思います。 私も頑張ろう…何を??(笑)
実際に手に取れば、見た目も実に繊細な「糊こぼし」です。
練りきりのようにしっかりとした感触ではなくて、柔らに
とろけるような…う〜ん、うまく表現できなくてすみません!
お水取りの時期に奈良で戴くのが最高なのでしょうけれど、
こうしてお心籠もり届けられたことで、別の美味しさが
加味されたようで、忘れられない特別な和菓子となりました。
私には、お茶のお道具に秘められた物語にも劣らない思い出です。
なんとも言えない
可愛い和菓子ですね。
想像を駆使しながら文章を味わっています。
いつか本物の糊こぼしを味わってみますね。
これが「糊こぼし」っていうの??
初めて知ったよ(@@)
やわらかさがお写真からも充分に伝わってきます♪♪
春が一気に楽しくなりましたo(⌒▽⌒)o
それに,喉が渇いてビールを飲んだのとで・・・
今日は夕方から雨が降ってきて・・・
19時から10本,約20分間。
日本の食べ物は特に素材の味次第で大きく異なりますね。
若し私が想像しうる範囲で材料を揃え、再現を試みたとしても、
決して同じお味にはならないと思います。 上手く描写できず
申し訳ない(><) ケロロンの添加物・化学調味料などに殆ど
汚染されていないピュアな舌をときめせたお菓子です^^
是非是非、この季節に奈良へお寄りの際はお忘れなく〜♪
奈良の人は何も美味しいものなくて…なんて仰ること多いけど、
お土産物でない、こういう生活の中に溶け込んだ昔からのものが
きちんと美味しいというのが豊かな歴史の財産だよね〜^^
春を呼ぶお菓子といえば、今まで桜餅・草餅・鶯餅だったけど、
これからは「糊こぼし」を思い出せるなんて、幸せだわ〜♪
あ…若しかして、今日お出掛けになられているのでしょうか?
雨天決行ですか? 雨が降ったからって懺悔はお休みなし?
却って人が少なくて、よく見られるかもしれませんね。
でも、傘が邪魔かなぁ 去年も帽子被ったオジサンが直前に
横入りして来て、背の低いおばさま方と憤慨したのでした(−−;)
雪でも決行です
戦争中も続行されましたし
二月堂がダッタンの火で炎上した後も
再建されるまで三月堂で継続しました
今年が1260回目の
お水取りです
ありがとうございます。 二月堂が燃えた時も止めることなく
続けられた不断の行…そう、去年、学んだのでした!
1260年続けて来られた…これからは、何代にも渡る人々の
願いを込めた不屈の精神に思いをはせる春としたいです。
雨天決行は瓜亀仙人さんの参詣のことを尋ねた積りでしたけど、
主語無くて、分かり難い書き方でした(汗)気をつけます〜(><;)
いつか奈良に行っていただきたいものです。
京都の花びらもちのお試しバージョンとか 一生のうちに食べたい和菓子いっぱいあるので 長生きしなくちゃ。
>京都の花びらもちのお試しバージョン
何やら美味しいお話のご様子♪ ももりさんならご存知かしら?
そのお時候に縁の土地で味わうのがいつでも日本一の和菓子
なのかもしれませんね〜 そうなると、日本中に日本一が!
貧乏旅行でいいので、色んな土地を歩き回りたいです☆
「はなびら餅」は宮中でのお雑煮に相当するという、餅に様々な具を
包んで供される品を模して作られたお菓子で、確か最初に作ったのは
川端道喜の「御菱葩」と以前、幽黙さん?に教えて頂いたような…
たねやさんのも美味しそうですね。(たねやさんといえば、
椎の木窯の椎親父様ですが^^)
ももりさんの仰るようにお正月の、裏千家さんの初釜のお菓子
なのですが、その「お試しバージョン」というのが何かな?と思って…
調べてみましたら、お正月には一般に供されず、年末にだけ、
同じお菓子を「御菱葩」と呼ばず「試餅」と名付けて販売しているようです。
京都ならではの、ご遠慮があるのでしょうね〜勉強になりました。
愚生だったかな?(^ ^?;ワスレマシタ
確かに川端道喜の「御菱葩(おんひしはなびら)」が
その元祖ということになるかと思いますし
表千家の初釜に使われるようになってからは
日本中の和菓子屋さんが作るようになりました
「たねや」さんもそうですね
もうすっかり「桜餅」の季節ですし
奈良は「糊こぼし」なんですけど
関西の「桜餅」=「道明寺」の系統で
桜色に染めない「椿餅」がいいですね
白い道明寺糒で餡子を包んで
塩漬け桜葉ではなく
艶やかな濃緑の椿の葉2枚で挟んであります
歴史的には桜餅より古いんだろうと思います
関西系のお菓子の話題はどうも幽黙さんだったような気がして^^;
表千家の初釜のお菓子は「常盤薯蕷」で、白い薯蕷饅頭皮に緑色の餡が、
お菓子を割った時に鮮やかに映えてはっとする美しさです。
裏千家さんが宮中からお許しを得て初釜のお菓子とされているのが
「御菱葩」ですね。 チャチャ先生も未だお召し上がりでない
川端道喜の御菱葩もしくは試餅、幽黙さんはもうご経験済みですか?
源氏物語の頃の椿餅はどんな風だったのでしょう…今のように
砂糖の甘さはない筈ですし、とても素朴なお菓子ながら、
それこそ艶やかな緑の葉に白いお餅に春が来た!感がいっぱいですね♪