
ニワトコの赤い実

岡虎の尾(オカトラノオ)の白い花穂
しとしと雨の散歩道。 誰も近づかないような暗い森の中、
ニワトコの真っ赤な実がフサフサと、雨に打たれ実っていた。
下の道から見上げ、「あの花は何だろう?」と思って近づいた
公園の柵の向こうは、斜面一面オカトラノオの白い花穂が揺れていた。
雨の中、家の中ばかりにいたら見過ごしてしまったであろう、
眩しいばかりの「紅白フサフサ競演」。
後日晴れた日に、もう少しいい写真を撮ろうと思って出掛けたが、
ニワトコの実は鳥に食べられてしまい、オカトラノオの花は純白さを
失っていた。 一期一会、季節の移ろいはとどまってはくれない。