「明日の神話」プロジェクト・財団法人岡本太郎記念現代芸術振興財団」
http://www.taro-okamoto.or.jp/info/info_shinwa.html
「岡本太郎記念館」
http://www.taro-okamoto.or.jp/
大阪万博シンボル、天井を突き抜けて立つ「太陽の塔」
一番上にウルトラマンのような、無垢なヒヨコのような金色の顔
(スターウォーズのC3POの顔は絶対これがモデルだと思う)、
そして胴体にもう一つ、口を尖らし大きな目で睨む顔があった。
子供の頃には、ただの面白い塔だったが、今よくよく見てみると、
上の顔は洗練され無表情にさえ見える先端科学の顔、下の顔はそれを
支えてきた天地のほとばしる力、ややもすると軽んじられ忘れられ
かねない大自然の怒りのようにも思えてくる。
この岡本太郎の代表作「太陽の塔」とほぼ同時期に作成され、その
依頼主、メキシコの富豪の破産により長い間行方不明となっていた
幻の大壁画、「明日の神話」が、養女として長く太郎と共に歩んで
こられた岡本敏子氏の尽力により発見され日本に運ばれ修復され、
一昨日公開された。
「明日の神話」については、上記のサイトをご覧下さい。特に中ほどで
クリックして開ける岡本敏子氏の寄稿文を是非ご覧になって下さい。
一時は「芸術は爆発だ!」と、時代の寵児のように活躍していた
岡本太郎も、病に倒れてからはひっそりとなりを静めてしまった。
(実は倒れる直前まで筆を握り岡本太郎であろうとしていたと言う)
しかし、寧ろ太郎の死後、敏子氏の活躍により太郎の作品は続々と
世間の目に触れるようになっていった。
それは、「俺が俺らしく好きなことを好きなようにやって生き通す
ことが出来た時、俺に続くものがどっと湧き上がって来るに違いない」
(この言葉は記憶だけで書いているので正確ではありません^^;)
という太郎の遺志を受け継いだ敏子氏の愛と情熱の賜物だ。
そして「明日の神話」が日本に着くその日、敏子氏は太郎の元へ
旅立たれた。 ついに思いを遂げ、二人して「神話」になったのか。
それならば、その思い受けた私達は何をすべきか!
「芸術は爆発だ!」「芸術は挑発だ!」「芸術は呪術だ!」
太郎の作品、そして言葉に触れ、のほほんとしていた私もまんまと
太郎とそして敏子に挑発されてしまったようだ。
2006年07月09日
この記事へのトラックバック
へちま☆大長老こと馬渕公介さんが
山と渓谷社の「楽歳(がっさい)」という雑誌に
掲載された岡本太郎の話は師匠筋であるという点を
除外しても面白いのです、はい
あの方の芸術はよく分かりませんが
太陽の塔の思い出は やっぱり大阪万博!
塔の内部を見学したような・・・
してないような・・・凄い人と暑さでした。
たしかあの塔に立て篭もった人もいましたよね。
今もたまに太陽の塔の近くを車で通過します。
ぶつかり合って
それが割れて新しいものが出てくる。
今のような閉塞感を持つことがなく
「癒す」なんて言葉を必要じゃなかった。
ストレスフルなのが当たり前。
それが生きている証拠という雰囲気だった。
アンニュイなフリをしても
必ず明日は今日よりも良いはずだ・・・と
思っていたような気がします。
ぶつかり合って
割れて
そこから生まれてくるものが新しい
確か
そんな言葉を聞いたような記憶があります。
(ウロ覚えです)
その頃は
ストレスフルで当たり前
生きてる証拠じゃない!と。
「癒し」なんて言葉は誰も使わなかった。
元気で攻撃的だったなあ。
アンニュイなフリをしていても
明日は自分は何者かになろうという
気概がありました。
一体何を?
挑発に乗った山桜さんのその後を楽しみに(*^^*)
岡本太郎と瓢箪のことを書いた日に、太郎のことを書かれた
「ヘチマ☆大長老」さんをご紹介して戴けたとは奇しきご縁!
HNに☆が入っているということは・・・早速ご挨拶に伺います。
「楽歳」のBNなどはアマゾンでも購入可能ですか?
大阪では太陽の塔が保存され、東京では旧都庁の壁画が破壊された。
太郎のエネルギーは関西の人により愛されたのかもしれません。
太陽の塔に見学できる内部があるなんて知りませんでした。
今でも見られるのでしょうか?
二つの投稿、どちらも味わいがあってどちらかを消すことが
できませんでした。 二つとも残しておいても良いでしょうか?
あの頃の日本は上がり調子でストレスもバネとばかり元気一杯でした。
太郎の壁画が今の日本に甦ったことで、人生を変えるようなパワーを
多くの日本人に吹き込むことができたら、太郎も敏子さんも天国で
飛び跳ねて大喜びしょう!
若しかしたら雲を突き破って下界に二人して降りて来ちゃうかも^^
私って結構短気なんですけど、芯の方はいつも冷えていて、
赤々と燃える情熱に欠けてるんです。
それがあの日は、心の中のマグマが沸騰しそうでした^^;
根が冷めてるので、かなり収束しましたが・・・(早過ぎ!)
ヘチマ☆大長老さんは、あの『ぶらぶらばあさん』の・・・(@@:)
ビックリしました。名前載せちゃってていいんですか!?
くらいなのでかまわないとは思いますが…
楽歳は関西メインの雑誌なので関東では
よほど大きな書店かネットで購入可です
楽歳のNo.2初夏号に太郎の話が載っています
No.1は植村直己でした
No.3がこの7月14日に発売なのでNo.2は現在は
まだ最新刊ですね(笑)
へちま☆大長老が取材に出られるときに金魚の
糞みたいにくっついて勉強中です
No.3には小生もちょびっと書かせていただいてます(^ ^;センデン…
大丈夫そうですね、ホッと致しました!
最近は核家族が増え銭湯も減り、子供達もぶらぶらばあちゃんを目撃する
機会が少なくて可哀相?ですね。 沢山の子供を育て上げたという自信に
満ち溢れたある種神々しいお姿でありました・・・。
>No.3には小生もちょびっと書かせていただいてます(^ ^;センデン…
そのことも書いていいものかどうか、迷っておりましたが、
解禁ですね^^ みなさま、先ほど確認しましたら、「楽歳」は
右でもご紹介しておりますamazon.ci.jpで購入できますので、是非!
昨日、私のブログに「明日の神話」をご覧になられたとのコメントを頂きまして、ありがとうございました(^^)
「明日の神話」という表題、
・明日という未来は自分が築く
・その積み重ねが後世に神話となる
という氏の心の底が見えるような感じがします。
汐留に展示されているとのことなので、足を運んでみたいと思います。
「明日の神話」は、絵だけでなく、こうして題名でも人々の心を
刺激して挑発してくる所がまたスゴイと思います^^
是非、ご自分の目でご覧になり、太郎のエネルギーを体いっぱいに
受けて下さい。 例えその絵が嫌いでも分からなくてもいい、
ただその力に触れる(若しかしたら反発する)ことだけでも
大きな価値があると思います。