大猷院は三大将軍家光公の法名(亡くなってから贈られる名前)。 家光公の祖父・家康公に対するこの上もない高い尊敬の念から、決して家康公を祀る東照宮を真似たり凌いだりしてはならぬとのご意向により、規模は小さく色合いも金・黒・赤を基調とした抑え目の色調となっています。
金・白を基調に五色に彩られた絢爛豪華な東照宮よりも、却ってこちらの重厚・厳かな雰囲気が好もしく思えました。 かといって決して質素でも地味な訳でもなく、品格の高い特上の装飾がしっかりと施されています。
あまりにも激しくなってきた雨と寒さの中、駆け足の参拝となってしまい、傘を差しながらの撮影ではピントも定まらず残念でした。 次回はこちらを重点的にゆっくりとお参りしたいと思います。
沢山の門を潜り、階段と折れ曲がった道を昇り行く過程で振り返り見下ろせば、眼下に広がる山に囲まれた庭園も美しく、まさに「さながら天界に昇りゆくような」気持ちを味わえます。
「二天門」 正面には「持国天」「広目天」、背面には「風神」「雷神」が。 ああ、この風神様の風袋の柔らか味がたまりません!

雷様〜雨止ませてくださいませんか…

「夜叉門」

牡丹の彫刻で飾られていることから別名「牡丹門」とも。

正面・背面では、四夜叉が警護にあたっています。
ごめんなさい! お名前が、分かりません。


「唐門」の白壁の装飾 彩色の無い真っ白な彫刻の清楚さに惹かれました。

「金閣殿」(拝殿・相の間・本殿)

「金閣殿」を囲む塀の出口を潜るとその先に・・・

「皇嘉門」この先は、奥の院・家光公墓所へと続きますが、通常非公開。

大猷院廟、今まで素通りばかりしていましたが、もう何十年も前に参拝した東照宮の奥の院・家康公の墓所と並んで、日光山でもう一度じっくり訪れたい場所になりました。
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四夜叉は正面に「毘陀羅(びだら)」と「阿跋摩羅(あばつまら)」、そして「烏摩勒伽(うまろきゃ)」と「鍵陀羅(けんだら)」が続くようですね。
日光は主だった所を周るだけでもかなり時間がかかるので、何度も訪れて隠れた良い所を探して歩きたいです。
四夜叉のお名前を調べてくださり、ありがとうございました。