…ところが、有無を言わさず「鼻から挿入が標準」で段取りが着々と。
私:「あの、私、鼻の穴が小さいので無理かも…」
医師:「ダメかどうかはやってみればすぐ分かりますから、大丈夫」
「は〜い、モニター見ててくださ〜い。 気が紛れますよ〜」
私:『うわっ、これ誰? えっ、私? 下から見たの初めて…
ええ〜っ、すっごい変な顔〜やだっ!』
と、顔をそむける間も無く、内視鏡は鼻の穴めがけて突進。
そこからは、リアル「ミクロの決死隊」の世界。
胃の中は見たことありましたけど、自分の鼻の中を見たのは初めて。
私:『おおっ鼻毛って黒いツララみたい、これは刺さったら痛そう…』
などと油断していたその直後、鼻の一番奥を内視鏡通過!!
私:「い、痛いです!」『麻酔効いてないんじゃないですかっ!?』
ショックで気を失いそうに(嘘)なりつつ、涙をのんで耐える。
だって、鼻の中を上に向っていた管がそこでヘアピンカーブで
下降するんですよ! 今、思い出してもオソロシイ状況…
しかし、一難さってまた一難、次に内視鏡はズイっと喉方面へ向う。
私:『おお〜っこれは何?』
また複雑な身体構造に目が釘付け…。
医師:「これが気道ですよ〜」
私:『ほ〜っ、これが気道か〜声帯はどれだろう?』
などとボンヤリ見ていた私の虚をつき、
医師:「はい、そこでゴクンと飲んで!」
思わず素直に反応してゴクリと飲む。先生、かけ引き上手!
なるほど、口から飲み込む時に比べるとずっと楽だし、飲んだ後の
身悶えしそうな嘔吐感が殆ど無い。楽だった分、思う存分、自分の
体の中をじっくりと観察することができました。
鼻から水が入ってツーンとするのが苦手な方は、一層恐怖感がある
かもしれません。それでも、口から内視鏡を入れられて「オエッ」と
なるのを我慢して涙を流しつつ耐えるよりはずっとずっと楽ですし、
管も以前のものより細いので胃などの中を動く感じも穏やかです。
もし、機会がありましたら、是非「鼻から挿入」をお試しあれ。
やっとお昼です。 地図上の近郊レストランで使えるランチ券を
渡され、空腹の上に血を抜かれ、胃をかき回され、フラフラする
体とは対照的に、心は浮き浮き。 初めてのお店を選ぶのって
楽しいものです。 額面は¥1200、きっかり使うのは難しい
だろうし、少額使用でも払い戻しは無い。 こんなものがなければ、
迷わず「もり蕎麦」の美味しそうなお店へ向うのに…
結局無難なパスタランチを戴きました。 額面を使い切ろうと
頼んだ野菜スープの野菜が固くて塩辛くて、茹でてあった野菜を
コンソメスープに入れて温めただけ?…とガッカリ。胃に優しい
「じっくりコトコト煮こんだ」スープを戴きたかったのにな。
約束の時刻に受付に戻ると、上品な小柄の紳士が声を…脳MRI
は別の建物で行われるとのことで、車で送って下さるのだそうです。
車中、その紳士曰く…
「初めてですか? あれは騒音の中でジッとしているのがなかなか
大変で、頭を動かしてしまわれる方が結構いらっしゃる。
動いてしまうと、撮り直さなければいけないので、30分の予定が
1時間以上になることもあるんですよ。男性は眠れる方もおいで
ですが、あの音では女性は眠れないようですね〜」と、さりげなく
重要な注意をして下さいました。
「頭を動かしてはいけない。」
言われて見れば当たり前のことだが、考えたこともなかった。
『どうしよう…撮り直しだけは避けたいなぁ…』
(つづく)
2006年08月30日
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私は会社で集団検診とかやりにゆくのですが、
今回からシステムが変わって全員バリウム飲むことになり、それだけでもユーウツなのに、内視鏡ですってーーーっ
山桜さん、えらいです。
わたしは画像を見るだけでトラウマが生まれそうです。採血も目をそらさないといてられない。
でも脳のMRIは見てみたいです。
でも、私みたいに要再検査と、印籠をみせられてからでなくて、気が楽ではないでしょうか。
検査をすることによって、かえって具合が悪くなりそうです。
脳のMRI 検査してほしいけれど、認知症がはじまっています なんていわれたら、それ又怖くて、検査にいけません。
慢性的に胃潰瘍になる私は(自慢するな)
年に2回ほど胃カメラのお世話になるのですが、
(ピロリ菌駆除は5回失敗)
鼻からになってからは、正直言って辛いものがあります。
鼻がね・・・曲がっているらしいの。
MRIずっと、避けています。
閉所恐怖症なので、説明を聞いているだけで
具合が悪くなってくるのです。。。
もし、どうしても必要なら
眠っている間じゃないと無理だ。。。
胃カメラ一生飲まずにすませたい・・・
MRIは平気。というより病院がよかったのかな?
ヘッドホンでヒーリングミュージックを
聞かせてもらえてさ。
なんか前世の映像を見たような気に・・・(笑)
拝見するのはドキドキしていて楽しいけれど(ごめ〜ん)
やっぱりちょっとこわいかな☆
私はまぁどういう訳か、高校生のころから胃潰瘍持ちで、何度バリウム
飲んでグルグル回ったか数知れず…あの窓の向こうから偉そうに、やれ
右向け、左向け、ちょっと斜めに手前を上げろ、などと指図されて、
幼少のみぎり、右左の名称を誤って脳にインプットされているので、
指示にしたがって間違わぬように動かねばと緊張する自分が悲しく、
内視鏡の方がマシだとさえ思えるのです。
私もかつては、針を刺し自分の指から出てる血を見ても貧血おこして
倒れていましたが、主人から摘出された部位をじっくりと見たり、目の前
で色んな切除縫合手術を見たり、その他モロモロの体験を経て、いつの
まにかすっかり血への耐性が出来てしまいました…orz
大変そう…実はそれがそうでもなかった、ということを
お伝えしたかったのですが、未熟者の筆及ばず…ゴメンナサイ^^;
脳MRIは都合のいい日に予約を取るのが困難な程の人気で、
私も6月に申し込んでとれたのは8月末でした。
色々なショックが重なったせいかもしれないのですが、
うまく呂律が回らないことや言いたいことがすんなり口から
出ないことが多くなったり、手元が狂ってお茶碗などを落とす
ことが多くなったりして、なにか原因が分かって対処できるのなら、
早い方がいいと思い、思い切って受けてみました。
(あ! 今これを書いていて脳MRI受診で一つ書き漏らしたことを
思い出しました! ああ認知症か…後で追記しておきますね〜^^;)
慢性胃潰瘍…日記を拝見していると無理もないと思います(><)
私が潰瘍作るなんて甘いな、と励まされます。
ピロリって失敗するんですか! そうか〜じゃぁ、私も失敗
なのかなぁ…大好きな日本酒の冷がしみるんです(;;)
鼻から入っていいのは「空気だけ!」と言いたいですよね。
経鼻と経口は好き嫌いじゃ選べないのでしょうか…
爽子さん、きっとMRIで眠れると思いますよ。
面倒なことは何も考えずにただ横たわっているだけでいいんです。
♪It's so paradise!! 天国ですよ〜♪
そうだよね〜出来ればこんなもの飲まずに過ごしたいよ〜!
MRIは経験済みなのね^^ 今は静音型も出来ているらしいし、
音楽聴かせて貰えるのもいいかもね〜
私は今回が初めてだったので、MRIから聞こえてくる色んな音にも
興味津々だったんだ〜♪
「ああ〜今輪切りにされて見られてるんだなぁ」
って感慨深かったよ。