2006年09月21日

彼岸花の篝火

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 今年も秋彼岸の入りを知らせるように、真っ赤な篝火が灯りました。
ここは先日、狐の子らの内緒の集いのような蕾を見つけたお地蔵様の
裏ですが、他にもこんなにも多くの彼岸花が植えられていたのかと
驚くほど、あちらこちらに真っ赤な篝火花が灯っています。 

 この頃は白い彼岸花も増えて、紅白めでたい雰囲気の寄せ植えも・・・
嘗ての不吉で不気味なイメージも随分と軽くなって来たようです。

 それが良いのか悪いのか・・・因習を除外して見れば、非常に美しい
愛でるべき花であるという思いも分かります。 しかし、その備わる
毒素で祖先のお墓を動物などから守ってきた「忌み花」としての畏れ
敬いを失わずにいたいとも思うのです。

 手折ってはいけない、家に持って来てはいけない、庭に植えては
いけない・・・などの祖先から伝わる禁忌は、やはり冒してはいけない、
私は今もそう思っています。


<<過去の関連記事>> 左下の「タグ」からも飛べます。

  「曼珠沙華(彼岸花)の名前の由来」
   http://yamasakuran.seesaa.net/article/7302611.html

  「彼岸花・秒読み」
   http://yamasakuran.seesaa.net/article/23848287.html

posted by 山桜 at 00:00| Comment(13) | TrackBack(0) | 祖先からの伝え | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
彼岸花と言い 金木犀と言い 秋が静かに深まって
いく雰囲気ですね。
先日は上田市から巨峰を沢山いただき、今日は大
分からカボスをこれまた沢山いただきました。
カレンダーの残りの枚数も無くなり・・・。

季節はめぐり、、、年も過ぎつつあります。

あああッ
Posted by 鎌倉とんぼ at 2006年09月23日 16:42
こんばんは。

おっ、やっぱり山桜さんもこの花に何かを感じてましたかっ。
僕も以前色々調べました。
http://blog.livedoor.jp/ikimonodaisuki/archives/12747886.html
カラスウリと並ぶ妖しさを感じますね〜
Posted by 006 at 2006年09月23日 19:14
秋だねぇ、今日はお墓参りにいったら
彼岸花が見事に咲いていました。
Posted by そら at 2006年09月23日 19:27
彼岸花と米のアレロパシーは稲の害虫の
線虫を取り除くという稲作文化の智慧ですが
彼岸花がその毒性ゆえに己をも枯れさせてしまう
その悲しさが彼岸花の美しさのようです
日本に伝わった彼岸花は球根でしか増えない型
原産中国では雄花と雌花が受粉結実して種で
増えるという型もあります
彼岸花の球根は非常にでんぷんが豊富なので
土地が痩せているところではそのでんぷんで
餅などを作っていたところもあるようです
でも毒素が抜けるまで数日水に晒すという
手間のかかるものであったようですが
Posted by 幽黙 at 2006年09月24日 02:41
ああ既に006さんご紹介のブログに出てた…(汗)
Posted by 幽黙 at 2006年09月24日 02:43
田んぼの畦にも、赤い花が沢山咲いています。
この季節、この咲き方・・・
他に代わるもののない植物ですよね。
Posted by 酒徒善人 at 2006年09月24日 11:24
★鎌倉とんぼさん、おはようございます♪
 昨日は赤とんぼの群舞の中を歩きました。 蒲の穂先葉先の
全てに赤とんぼが一斉に止まったり飛び交ったり・・・あまりにも
素早くてとても写真には撮れませんでした^^;

 秋は味覚も嬉しいですね! 我が家にも有難い巨峰の舟が着いて、
食べきれずにとうとう一部は冷凍になりました。でも冷凍巨峰も
シャーベットのようでなかなか美味しいです^^

 いよいよ来年のカレンダーが店頭を飾り始めましたね・・・
この歳もどの歳も二度と戻らないと思うと愛おしさも一入です。
Posted by 山桜 at 2006年09月25日 09:34
★006さん、おはようございます♪
 この花に何かを感じない日本人は・・・最近は居るかも・・・ですね。

 実は、彼岸花のお蔭で「三倍体」の意味をやっと把握
できたという私です。 生物は好きなんですけど、染色体とか
分子配列とか苦手なんです・・・それでそっちには進み(め)ません
でした〜^^; 少しその方面にも興味が湧けば人生変わったかなぁ
Posted by 山桜 at 2006年09月25日 09:41
★そらっち、こちらへもサンキュ!
 今年はドンピシャにお彼岸に咲いた所が多いみたいで、
まさに彼岸花の面目躍如だね! 
昨日は霧島、お天気もさすがの天晴れで素晴らしかったでしょ☆ 
今日はどこへ行くのかなぁ・・・お土産話が楽しみです^^
Posted by 山桜 at 2006年09月25日 09:52
★幽黙さん、こちらにもありがとうございます♪
 今でこそ「アレロパシー」などと名付けられていますが、
共生作用・発芽抑制作用・忌地現象など等、天地の理に学んで来た
ご先祖さまたちは、先刻ご承知でしたでしょうね^^
私もそれらを生かした土いじりに日夜励んでおります。

 毎年植物仲間の掲示板では「彼岸花の実をみつけた!」大会(笑)が
開かれますが、リコリス仲間との交配種か原種のシナ彼岸花の
二倍体染色体が残っているのか、はたまたこれだけ中国からの
輸入が増えていれば、シナ彼岸花も入り込んでいるのか・・・
とにかく彼岸花や木犀属には「○○と思われる」の部分が多くて、
謎に満ちている所にまた魅かれるのですよね・・・

 006さん、酒徒善人さんは、私が進みたくても進めなかった道の
プロですから・・・
Posted by 山桜 at 2006年09月25日 10:31
★酒徒善人さん、おはようございます♪
 昨日、主人と一緒にトトロの舞台にもなった山の麓の公園に
彼岸花の群生があると聞いて見に行きましたが・・・
いかんせん、人気沸騰中の高麗の「巾着田の彼岸花」にあやかり、
観賞用に植え込んだ彼岸花の「花壇」は、迫力に欠けました。

 やはり田の畦や墓所を守ってこそ、その命の焔も生きると
言うものでしょうか・・・。
Posted by 山桜 at 2006年09月25日 10:39
昨日は、重い主人のお尻をたたいて、久しぶりに主人の今は空家になっている実家に、雑草とりにいってきました。
去年104歳でなくなった義祖母の家。面倒みていた庭に今年だれも植えてはいないのに、真っ赤な彼岸花が咲いていました。周りは住宅地で、花なんてないのに??
不思議で不思議で????
Posted by チャチャ at 2006年09月25日 22:27
★チャチャさん、おはようございます♪
 百四歳とは素晴らしい! 突然の彼岸花は大往生された
義祖母様の彼岸への旅立ちのご挨拶のようにも思えますね・・・。

 去年までは花を付けなかった小さな球根が、養分を蓄えて、
今年やっと花芽を作り姿を現したのではないでしょうか・・・?

 その小さな球根は、義祖母様が植えていらしたものか、
何かの苗に混じって来たものか・・・植物を育ててると、たまに
こういう不思議な奇跡を見せて貰えますね。 

 彼岸へ渡られた義祖母様のご冥福をお祈り申し上げます。 合掌
Posted by 山桜 at 2006年09月26日 08:57
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