2006年09月30日
江戸東京たてもの園
銭湯「子宝の湯」(昭和4年) 田園調布の家「大川邸」(大正14年)
都立・小金井公園のことは、隅から隅まで知っている積りでした。 園内に両国「江戸東京博物館」の分園、「江戸東京たてもの園」が出来たことも、中にある銭湯が宮崎アニメ「千と千尋の神隠し」の「油屋」のモデルとして注目され、なかなかの人気を博していることも知ってはいました。
しかし慣れ親しんだ「武蔵野郷土館」にちょっとした古い建物が増えただけだろうという程にしか思わず、小金井公園には何度も行っていたのに、これまで入園の機会を逸しておりました。
それが、それが…こんなに面白い所になっていたとは! 私にとっては「ディズニーランドよりずっと面白い!」所でした。
2月に行った上野「下町風俗資料館」も長屋や商店の中に上がれ、当時の暮らしの空間を経験でき、とても楽しく過ごせましたが、こちらはその何倍もの規模で、本物の建物の移築が並んでおり、江戸〜昭和初期の建物を、一部を除いて内部まで堪能することが出来るのです。 ちょっとしたタイムスリップ旅行です。
「江戸東京たてもの園」HP
http://www.tatemonoen.jp/
最初に西ゾーン、大正〜昭和初期のモダン建築を見たのですが、まるで「サツキとメイの家」のような「大川邸」などでは、みんな、
「あれ〜? あれ〜?」
「あ、お便所〜!」
「さ〜て、二階にあがる階段はどこにあるでしょうか?」
「まっくろくろすけ〜出ておいで〜!」
「お父さん、お花屋さんね…」
などなど、すっかりアニメの世界に入り込んでしまいました。
(どの家がそっくりそのまま、という訳ではなく、この家の外観がどことなく似てるとか、あの部屋、この廊下、こっちのお風呂、あっちの階段、あそこの家の屋根裏納戸…が何となく似てるよね〜という感じです。)
まっくろくろすけの住む暗がり わっはっはっと笑いたいお風呂
ヤドリギを模したライト
隅々まで意匠を凝らした二階の小さな和室(この2点は三井邸内)
この西ゾーンで、トトロごっこをしたり、大きなお屋敷の奥様・お嬢様気分に浸ったりで、すっかり午前中を費やし、早くもお昼タイム…
午後一番でお邪魔した茅葺の農家では、囲炉裏に火が赤々と…
「キャンプのにおいがする!」
炎には目が無い私達、時間が無いと言いつつ、ついつい上がり込み、私が最初に神棚にご挨拶すると、皆ごく自然に続いて帽子をとってお辞儀と二拍手でご挨拶。 そこにいらしたボランティアの方々に
「こんなこと初めてですよ…」
と驚かれてしまいました。 私もちょっと驚き、嬉しかったです^^
私が一番見たかった歴史ゾーンの高橋是清邸などを泣く泣く素通り、東ゾーンの下町の町並みゾーンへ…。 でも、アレアレ〜っ??
みんなが直行したのは竹馬遊びと土管の広場! 竹馬に夢中…
「大きなお風呂屋さんとか見ないの〜?」
そう誘ってやっとこさ、銭湯「子宝の湯」だけは入りました。
残念ながら、お湯は入っていませんが、湯船の中には入れるのです。 みんなの声や桶の音が高い天井に響いて懐かしい…
「もう先に出るよ〜」
という若い日の父の声が聞こえてきそうでした。
「帰りたくな〜い!」
「ここに住みた〜い!」
「また来た〜い!」
そう口々に言うみんなに、
「違う季節にまたゆっくり来ようね…」
とにっこり約束しつつ、
「ええっ、こんな所通るの〜っ!?」
と言われるような草の中を突っ切って、キチキチバッタを飛ばし
草の種をくっつけながら、楽しく駅へ向いました〜♪
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まーーーーー
へーーーーー
ほーーーーー
ふむ ふむ ふむふむ
是記事 感嘆詞のあまたこぼるるばかりなり
有難し有難し
江戸は小金井市なるか
いつか上京のあかつきには是非是非訪れてみむとぞおもへり
もりが感じられます。ただの上っ調子な外見重視
のイノチが宿らない建物とは資質が違いますね。
何時から この国はタマシイや温もりを捨ててし
まったのでしょう。
の部屋に入り込む陽射しと。。和室の雰囲気が
とっても素敵ですね〜〜。。
こちらの博物館ぜひぜひ訪れて
みたいです! 竹馬は以前やってみたこと
あるけど。。あれ。難しいですねっ。
上手に乗れたら楽しそう☆
日本の古き建物や文化などには。。何か
粋さも感じます。。風情が感じられるのって
素敵ですよね゚.:。+゚
山桜様が真っ先にお手本をしめし、みんながまねtくれるなんて、感激ですね。
下町でずっと育ちましたので、銭湯にかよっていました。とっても懐かしいです。 髪の毛の長い人は、料金を余分に払ったり、さんすけさんがいて、マッサージをしたり、お湯の温度はすごくあつかったことなど、はっきり覚えています。
主人の実家が昭和の時代 そのものなのです。今空家で、私のほうが、組み込まれた神棚や、床柱などに愛着を感じ、守りたくおもっています。
いまへほふ…立て読みで何かの意味が(??)
木遣り腰は軽症のご様子で良かったですね、安堵しました。
全てに上がって見学するには、かなり時間が掛かりますので、
公式HPをご覧になり、行かれたい建物を絞りこんでから
お出掛けになることをお薦めします^^
参加した子等が、嬉しそうに神様にご挨拶したり、
柱や床の木肌の感触を楽しんだり、畳に寝転んでみたり、
襖絵や調度品に見入ったりするのは、その家の温もりや魂を
感じるからでしょうね^^ 子供であっても新建材の家よりも、
自然材で作られた古い家の方がずっと好きだといいます。
このような感性がある限り、まだまだ未来は明るいと信じたいです。
この三井家のお屋敷は、まるで美術館のようにどこもかしこも
素晴らしい芸術がいっぱい! 撮影禁止の仏間がまた…
奥様が趣味の手仕事をされるお部屋など、羨ましい限りでした。
ちびこちゃんが歩けるようになったら、是非遊びに行って
みて下さい。公園も広くて芝生すべりなども出来楽しいですよ♪
私が子供の頃は、何処のおうちに上がっても、神さま仏様に
ご挨拶するのは自然なことでした。 それが珍しがられるように
なってしまうなんて…。
この日は小2〜中2の子が参加していましたが、
みんな無垢で素直で可愛いの…今の世の中で貴重と思うけど、
ちょっと心配な所もあるかなぁ^^;
あの庭で、息子がオットのカードを持ち出したことが発覚。
確か文京区の写真館の建物を出たところでした。
メールで「バレたよ」と送ると
半年ほど行方をくらましました・・・という
思い出深い場所です。
「三鷹の伯母さまの家」とか
「本郷のおじいちゃまの家」なんていう
風情の家が懐かしくて、
今度はゆっくりと行きたいと思いつつ・・・
あの時も金木犀が満開でした。
そうでしたか! あの写真館のノートに何か痕跡を残されて
ましたか? 見つけられたら面白かった(失礼)のに、残念…
そう言えば、小金井公園にはとても大きな金木犀が何本か
ありましたよね。 花が散ると丸いオレンジ色の絨毯になる…
香りは感じていましたが、見るのを忘れていました。
子供の頃にはこういう家が未だ沢山残っていましたよね。
どんな家族が住んでどんな会話が…なんて考えると胸が
キュンとしてしまいます。
あれ、ご近所だったっけ? えっと沿線ではあるのかな…
花小金井の駅からは、歩いて15分ぐらいだから、
そらっちなら軽いね。遊歩道から裏門コースは少し遠回り
だけど、車が来ないから空気が良くて気持いいよ〜♪
いいところだね〜。一日中いたかったよ。さくらんと同じ場所で
同じアングルでとっていた写真が
あっておどろくやら可笑しいやら。
さすが、そらっち突撃隊は速攻だね〜(@@;)
携帯からのチェックで、ここの写真は見ないで行ったの?
それで同じものを同じように撮ったのだったら面白いね。
私はヤドリギのライトを見た時、そらっちもきっとこういうの
好きだな…って思いながら撮影したよ^^