関東の道の多くは鎌倉に通じているのですが、私の家の近くにも、「鎌倉古道」という往時の面影を残す道があります。 散歩の時にここを通ると、馬のヒヅメの音が聞こえ、無性に鎌倉へ行きたくなります。
「いざ、鎌倉!」 今回は鎌倉は初めてという友達の希望で、北鎌倉の円覚寺をゆったりと時間をかけて回り、その足で不思議なご縁に導かれるまま、今思い出してもちょっと大胆な冒険をしてしまいました。
北鎌倉駅を降りると、ふわっと甘い油揚げを炊く匂い。名物に・・・の言葉が頭をかすめ、いつも素通りしていたのですが、今回は朝が早かったのもあり、ついに空腹に負けて購入。
「お昼にお食事処が混んでいたら、これを食べればいいしね!」

瑞鹿山円覚寺 三門
三門をくぐるとベンチが・・・ちょっとお茶を飲んで一服・・・。
寿司折から漏れる誘惑の香りにまたしても負け、早々に戴くことに。
未だ作りたての為か、お揚げと酢飯がしっくりしていませんでしたが、
空腹は最上の・・・です。 美味しゅうございました^^
二人で一折の助六寿司で軽くお腹を満たした後、この日第一の目的地、
佛日庵へ向いました。 今回の旅、私はお供の腰元気分。 主役の友達
が写真を撮っていたのを傍観、どういう訳か自分も撮った気になって
いたようで、後で殆ど写真を撮っていなかったことに気付きました。
仕方がないので、宜しければ春先に佛日庵を訪ねた時の日記を・・・。
http://yamasakuran.seesaa.net/article/14691654.html
この日記の中にある緋毛氈をしいた腰掛でお薄と豆鳩のお菓子を
戴きました。 佛日庵は本堂?とお茶室「烟足軒」が工事中で、
いつもの静けさはありませんでしたが、非公開のお茶室の中が少し
だけ覗けました。 とても人懐っこいワンコが撫でてくだ〜さいと
ばかりにお腹を上にしてゴロリ。撫で撫でしながら、ひらりんちの
小太郎くんを思い出して可笑しくなりました。
その後は一番奥の黄梅院で聖観音さまを拝み、咲き零れる秋草に
心和まされながらまた登ってきた道を戻ると、国宝の舎利殿を背景に
大勢のお坊様方が記念撮影中・・・その様子をまたカメラに収める人達。
私も撮ろうとしたのですが、真っ白な長いお髯の方を認めたら、
シャッターが切れなくなってしまったので、それ以上の失礼はやめて
置きました。
前回は法事の準備中で入れなかった方丈のお庭で大きなビャクシン
の木と百観音さんを拝み、続いて山の上の弁天堂へ階段を昇りますと、
いつも混雑している茶店もこの日はひっそりと静かで拍子抜け。
錦に染まり始めた北鎌倉の山々をゆったりと眺めることが出来ました。
三門を挟んで向かい側の塔頭(たっちゅう)松嶺院は、春の牡丹で
有名ですが、今は秋の草花が可憐に咲いていました。鎌倉とんぼさん
お勧めのこの塔頭は、春秋の限定期間のみの公開です。



(写真左から、柿とピラカンサ、リンドウ、大文字草)
(右2枚の写真は炉開きの日記でも使用しました。)
最後に弓矢が沢山納められている桂昌庵と弓の稽古場を拝見し
円覚寺を後に致しました。 これだけ時間をとって何度来ていても
未だに全てを拝観できずにいます。 今度は冬に来ようかな。
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小春日和の中「仏像 一木に込められた祈り」行って参りました。会期も残り少ないとあって待ち時間がありましたのでさっそく庭園を散策してきました。鮮やかな紅葉はあまりありませんでしたが人も少なくのんびりと茶室を見てまわりました。九条邸は私もガラス越しに覗いて来ました。欄間・襖絵見事でしたね。
仏像展気持ちが高揚しました。本館の常設展も見てきました。こちらも見学者は驚くほど少なくゆったりと鑑賞できました。
正午の茶事私も参加しているような気持ちで読ませて頂きました。むか〜し一度経験しただけですのでとても勉強になりました。
ふみこ
奈良のお寺とは何処か違う雰囲気がありますね。
違いが分かる男・・・になりたいものですが、
本日少々二日酔いで、違いどころではありませんでした。
わびすけ様の所でお目に留めて戴き、ご縁を嬉しく思って
おりました。 こうしてこちらまで来て下さり、大感激です。
東博の特別展と庭園開放に間に合われて、私も嬉しいです。
都心の紅葉は寒暖差が少なく色の冴えが乏しいようですね。
特別展に足を運ばれる人は多くてもお庭や常設まで行かれる
方は少なくて、私は却ってこれらを回るのを密かな楽しみに
しております。常設と言っても展示替えされますし、とても
見応えがありますね^^
茶事の日記まで読んで下さって、ありがとうございます。
ここでキーを打ちながら、手足体も動かしておさらいして
おりました。 流れるように自然に動けるようになれる日は
なかなか遠そうです^^;
これからもまた色々お話聞かせて下さいませ。
どうぞ末永く宜しくお願い申し上げます。
夜まで二日酔いとは、一体どれだけ・・・(^▽^;)
鎌倉は京ではなくて幕府ですし、円覚寺は禅寺ですので、
いわゆる質実剛健な気風を感じられたのでしょうか・・・
って、それはもう充分違いが分かる男ではありませんか、
流石です!