2012年11月06日

暴走〇〇?

 (久し振りの雨が乾いた心に沁み、書けずに縮みこんでいた心を覚ましてくれました。)

 シャドーキャビネットなどと気取っていても到底政権運営能力のあろう筈ないあの未成熟な民主党が政権をとってしまった時、呆気にとられての脱力とともに一瞬、青島氏が都知事になってしまった悪夢を思い浮かべました。 あの時一番ビックリしたのは当のご本人だったのではないでしょうか。 イジワルばあさんがちょっくら引っ掻き回してやろうと思っていたら、本当に知事をやらねばならなくなってしまい、洒落にならない事態でした。 民主党もマサカの事態にさぞや慌てたことでしょう。 

 どんな時でも優れたバランス感覚は失わない日本国民が、あのように一気に極端に振れてしまうとはどうしたことか。 一斉にシーソーに乗ってバランスがとれるように自分なりに塩梅し左右を選択した積りが、まさかの一方への怒涛の偏りになってしまい…自民党政治に愛想が尽き政権交代までは願わないもののきついお灸をすえる積りだったのが、そう思う人々があまりにも多すぎて政権をひっくり返してしまったということだったのでしょうか。

 そんなマサカのアンバランスで気持ちの悪い日々がこんなにも長く続き、日本の国力がジリジリと低下していく様子には我慢も限界です。 いつまでこんな状態を許しておくのか、野党も国民もだらしがない!

 やむにやまれぬ大和心で奮起された石原前都知事に拍手です。 若い人にその覇気が無いのは情けないけれど、手本を見せる大人が少ない現在、石原氏のように行動を起こし、その背を見せ何とか育てていかねばなりません。 氏は、当初は歓迎されてないように見えた都の職員にも、最後は涙を流すほどに惜しまれていました。 氏の元での仕事は、大変だったかもしれませんし全てが成功した訳でもありませんが、やりがいがあり面白かったのに違いありません。 氏は都知事になられた時から「東京から日本を変える」ことに取り組んで来られ、その為にこそ今回、次の段階に上がられたのだと私は思っています。  決して「途中で投げ出した」のではないのは明らかです。

 何かをなして行く時、あわや暴走に見えるほどに大きな力で牽引する機関車は必要です。 一部のみを取り上げて報道されると乱暴に思えるような氏の言葉も、全体の流れからすれば決して筋の通らないことではなく、世論を喚起する一種の起爆剤として敢えて用いている部分もあると思います。 (誰かにとって不都合な人物を、悪意を持って作為的に貶めるあの報道手法に惑わされてはいけません。 一体あれは誰にとって得なのかを、一旦踏み止まって考えてみることが必要です。)

 さて、野田総理、名を挙げるのも不愉快なあの人やかの人よりはマシですし、友達になれそうな好人物かとも思いますが、よりによってあの人物を文部科学大臣に任命するとは、一国の総理としての末期症状極まれりです。 彼女がどうせ短いだろう任期を睨んで己の足跡を残すべく、何かしでかすのではと嫌な予感がしていましたが、やっぱりやられました。

 少子化社会でむやみに大学を増やすべきではない。 不法就学生の受け皿にしてはならない。 その大意には賛成ですが、何故今この進路決定の大切な時期に、多くの真面目な若者の夢を砕き、何年もかけて指導し指導を受け開設に向けて取り組んでこられた人々の努力を踏み潰さねばならないのでしょう。 時代の流れの中で自然淘汰の閉学もあれば、本当に今必要な開学もあるでしょう。 今回の新設申請大学を認可できない理由があるのなら、それらを直ちに明らかにすべきです。 まさか「何が何でも増設はダメ」という単純な門前払いではありますまい。 だとしたら訳の分からない暴走をしてるのは、ご当人に他ならないではありませんか。
 <<追記:なんとまぁ、先程これを書いている間に、不認可を取り下げたとか。 事務方の伝達ミスの所為にして…?>>

<<しかも
 「3校のどこが悪いなんて具体的に知りませんし、
  悪いとも思っておりません」
 と、お答えいただきまして、全く恐れ入りました。>>

 父君は「人間ブルドーザー」などと評され、時に横暴なほどの強烈な力を揮いながら、どこか憎めない愛される個性もお持ちでした。 残念ながら彼女にはその遺伝子は影をひそめ、行動・言語からは精神的な病をお持ちなのではと心配にさえなります。 どこもお悪くないのだとしたら、先ず夫君の教育からやり直され、そのご手腕を証明していただきたいものです。 

 「日本国の理想像」を明確に持たず語れず築けずの政治家に用はありません。

 同じく私たち一人一人も「我が国のあるべき姿」を思い描き、そこに向けて出来る務めを果たしていかねばなりません。 世界的に見れば、まだまだ日本は安定した国に違いはないのでしょうが、崩れ始めた足元は直ぐに手を打たねば手遅れになります。 最早、誰かが何とかしてくれるのを待っている時ではないのです。

(長々書いたわたくしの思いのたけを、大切な時間を割いて最後まで読んでくださりありがとうございました。)
ラベル:政治 教育
posted by 山桜 at 19:37| Comment(7) | TrackBack(0) | 時事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
私も都民だったので、最初に都知事になられた日のことを思い出しながら記事を拝読しました。

民主党政権になって後、私の周囲にいらっしゃる、少しだけ年下の方々の言動には驚きを隠せない数年でした。
例えば、子ども手当てが入るので新車を二台購入した、とかセンガク諸島はあげてしまえばいいのに。何が問題なの?等。。。

これらは教育の結果でもありますし、親の家訓なき躾の結果でしょうし、普段の生活に見るマスメディアの結果でしょうし、それらのぬるま湯につかって楽しがっていた我々のフヌケになった姿でした。

悔いても仕方ないことですが、本当に以前話しがあっていた魂抜きとはこういうことだったのか、とある種トンデモ説であったかの如き話が現実味を感じさせてくる日々です。

若者が育っていません。まして、その周辺にそれを育てうる人物がいません。
どんなに遅くても、全ての国民の気がついた人から始めなくてはならない時代となりましたね。。。

私もいろいろ知らないことばかり。
教えてもらうことばかりで恐縮だけれど。。。
これからもどうぞ
宜しくお願い申し上げますm(_ _)m
Posted by やゆよ at 2012年11月07日 20:29
この苦境とも言える状況になって、日本の国民は少し考える事をするようになれば結構ですね。昔むかしの東大騒動のときに、時の政権は学生の興味を政治から遠ざける政策をして・・・それ以来、ゲームだナンだと遊び狂ってしまった学生、若者!
Posted by 鎌倉とんぼ at 2012年11月08日 08:07
◆やゆよん、鎌倉とんぼさま、おはようございます。
 コメント有難く拝読いたしました。(感涙;;)
 帰宅しましたら、改めてお返事申し上げます。
 先ずは御礼まで、失礼をどうぞお許しくださいませ。
Posted by 山桜 at 2012年11月08日 08:42
◆やゆよんへ
 民主党、特にK氏などは「弱い立場の人々の味方」を標榜する余り、「弱い振りをして利益を得られる抜け道」を広げてしまったように思うの。

 可能なら上手いことやろうとする人は必ずいるもの。 ズルが出来ないように法整備をしてこなかった怠慢が国費の無駄遣いを生んでしまっているんだよね。

 狡さや卑怯さは日本人が最も忌み嫌うことだったのに、自分さえよければという公徳心とは真逆の心理が幅を利かせるようになったのは、(魂抜きの仕掛けで?)道徳教育を疎かにしてしまった報いだろうね。 そういう世代が親となりその子もまた親になり核家族化で古からの伝えは途絶え、家庭教育も風前の灯…。

 今日の帰り道も、狭い歩道で前から中学生と母親が急ぎ足で向かって来たので『面談の時間でも迫ってるのかな?』と、少しでも早く通れるように立ち止まって身体を横に避けて待っていたんだけど、それに気づいたか気づかなかったか二人で喋りながら、私には一瞥もくれずに通り過ぎたんだよ…。 そういう時に母親から一言「すみません」でも「ありがとうございます」でもあれば、子供はお礼を述べることも道を譲ることも覚えると思うのに。 そんなに難しいことではないよねぇ。 眼中になかったというのも、それはそれで周りが見えてない訳でナントモハヤ。

 まぁ、今年は古事記編纂1300周年記念の年で、古きに学ぼうという機運が少なからず高まっているのは嬉しいよ。 
Posted by 山桜 at 2012年11月08日 18:15
◆鎌倉とんぼさんへ
 安保に守られ平和ボケの飼い犬のように安穏としている内に、身の内から崩れだしまた周辺の脅威は増すばかり。 流石に色々なカラクリに気づき自ら考える人が増えてきたことだけは良かったと言えますね。

 良い資質を沢山持っているのに、ダメだダメだと国内のマスコミが騒ぎたてて自信を喪失させるなんて、他国では考えられません。 マスコミも「弱い立場の人の味方」であろうとしてきた結果、いつの間にか社内の立場が逆転しているようで…。 それに気づいた人から、一方的に与えられる情報を鵜呑みにしない姿勢が見えてきたのも頼もしいです。 私も自分の六感で選び集め判断できるようでいたいです。

 明日を担う子供や若者が人との関わり・外遊びさえ厭うような傾向に、少しでも歯止めをかけていきたいと思っています。
Posted by 山桜 at 2012年11月08日 18:30
憤懣やるかたない・・・その気持ち日本人みんなが持っているでしょうねえ。今にして思えば・・・国賊???利敵行為としか思えない政策で学校の先生方を洗脳した党もあったでしょう???教育もホント問題多いですよ。個人主義、拝金主義・・・いけません。騙された国民も悪いとか言ってすむ問題じゃありません。
Posted by 山口ももり at 2012年11月21日 10:19
◆ももりさんへ
 純情無垢で教育への熱意溢れる若い先生方を洗脳した咎は重いです。 先生になった友人達とは、未だに雰囲気が悪くなりそうであるカテゴリーの話が出来ません。(一度は思い切って話したこともあるのですが…。)

 国民も人の振り見て、何でも人の所為にする醜さに気付くべきですね。
Posted by 山桜 at 2012年11月21日 20:16
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