2007年01月08日

花炭焼き

 今日は先生のお宅での初釜の日。
丁度お稽古仲間の皆さんが和服を召して優雅なひと時を過ごされていらっしゃるであろう頃、私はこちらの先約優先で、炭手前ならぬ花炭焼きに、冴え渡る青空の下、元気に参加しておりました。

        ??〓 1265.jpg

 大きなドラム缶の中へ、鉄網のカゴに様々の炭材を入れ、3段に重ねフタを閉じ、下から周りからどんどん薪をくべ火を燃やします。

 最初の内は炭材の中の水分が水蒸気になって、白い煙がドンドンと出ます。中の温度が上がるに従って、褐色の煙、もっと温度を上げて紫の煙が出るようになるまで燃やし続け、隙間からチョロチョロと赤い火が漏れ出した頃、火を落とします。

 焦って早くフタを開ると、燻っていた所に酸素が供給されて、パッと火が燃え上がってしまうので、注意が必要です。 放って置けば、黒炭から白炭へ、そしてたちまち灰になってしまいます。

 炭が焼きあがる前に、美味しいスモークレバーが焼きあがりました。
          ??〓 1282.jpg
命の恵みに感謝しつつ、いただきま〜す! う〜ん、そのままでも、オリーブオイルと塩を振っても、喉の鳴る美味しさ。 普段はレバーが苦手という子供にも好評でした。 大人の私は出来れば、ビールが…。 

 さて、そうこうする内、こんなに色々な花炭が焼きあがりました〜
??〓 1270.jpg??〓 1269.jpg??〓 1278.jpg
 松ぼっくり       栗      栃の実
??〓 1273.jpg??〓 1279.jpg??〓 1274.jpg
瓢箪(金柑付き)    カラス瓜     蜜柑
??〓 1271.jpg??〓 1272.jpg??〓 1276.jpg
南天の実       桐の実     モミジバフウの実

急にモノクロームの世界ですね。 
静寂さと厳粛な気持を感じました。 黒の美、です。



人気ブログランキング 1クリック応援、ありがとうございます
ラベル: 花炭
posted by 山桜 at 00:00| Comment(37) | TrackBack(0) | 青少年活動 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
花炭とはこれでしたか〜。
綺麗ですね、この綺麗なものが炭なのですね。
まさに、神秘な世界、黒の美ですね〜。
Posted by 青い流れ星 at 2007年01月10日 19:03
ねね、さくらん、現代人の考え方ではずかしいんだけれど
この花炭って。。。何に使うの??
Posted by やゆよ at 2007年01月10日 20:13
山桜さんは、写真が本当にお上手ですね。
金柑付き瓢箪が気に入りました!スモークレバーも美味しそうですね。
利休は「黒キハ古キコヽロ」といいましたが、
黒という色、奥が深く、わたしも最近とても気になっています。 
Posted by fairy at 2007年01月10日 20:26
ああ果物とか野菜の炭って
よくインテリアに売ってますね
見ていいし
きちんと炭として空気の清浄化とか
機能するだろうし
Posted by 幽黙 at 2007年01月10日 21:18
 花炭、初めて見ました^^;遅れていますね。。。
こんなに綺麗に出来上がるのですね。炭になると全く違う表情になりますね♪
 山桜さんのお好きなカラス瓜も可愛らしい!南天は何かの結晶に見えます-☆

 スモークレバーもまだ未経験ですが、とても美味しそう♪花より団子になりそう^^;
Posted by 飛翔 at 2007年01月10日 22:50
テレビや本では見たことがありますが、本当に実践されているのですね。

ふと、陶芸の土を買ってしまったままなのを思い出しました。
野焼きで焼こうと思っていましたが、まず土で形を作らねば!!

凧も作りたいし・・・。
Posted by YUKI at 2007年01月11日 00:41
◆青い流れ星さん、こちらにもありがとうございます。
 「花」と言っても「花」ではなく、「花のある」とか
「華やかな」とでも言う意味でしょうか。
丁寧に扱えば、本当に「花」の炭も作れるそうです^^
Posted by 山桜 at 2007年01月11日 09:47
◆やゆよん、おはよう。
 ふふ、やゆよんならどう使う?
特に決まりがある訳ではないけれど、炭の消臭力や浄化力を
生かして、お部屋にアレンジして飾って置くことが多いかな。

 私は綺麗なのを数個だけ戴いて、後は専ら実用的な
竹炭を沢山戴いて来たよん♪ 花炭は、本音を言えば、あまり
いっぱいあっても困るかな〜って(苦笑)
Posted by 山桜 at 2007年01月11日 09:54
◆fairyさん、おはようございます。
 髪や瞳の色が黒い私達には、特に黒は身近で惹き付けられる
色に思えます。 黒の美しさをよく知っている民族ですね。

 一口に黒と言っても、様々な色合いがあり、その魅力は
尽きないですね。 法事で喪服が並ぶと、思わず様々な黒の
違いを見比べてしまう私です^^;
Posted by 山桜 at 2007年01月11日 10:01
◆幽黙さん、おはようございます。
 そうですね〜、この所ちょっとしたブームにもなりましたね。
最近はなかなか庭で火を焚くことも出来なくなってしまった
ので、炎好きな私は久々にストレスを発散できました。

 皮に油分のある蜜柑は、焼物の釉薬のような青光する色が
浮かび出たりして感動でした。 写真には上手く写らず残念!
Posted by 山桜 at 2007年01月11日 10:07
◆飛翔さん、おはようございます。
 こういうものは、やはり自分で作るのが楽しいですね♪
水分の多いミカンが真っ黒な軽い炭になってしまうのを
目の当たりにすると、ちょっと大袈裟ですが人生観が変わる
ような気がします。 人間も炭素と水素と酸素なんだなぁ…
なんて^^

 子の他スモークハツも更に美味でしたし、豚汁や焼き芋まで
作って下さった方がいらして、最高に幸せな日でした。
里山の生活を伝えようと頑張っていらっしゃるNPOの方々に
感謝感謝です。
Posted by 山桜 at 2007年01月11日 10:13
◆YUKIさん、おはようございます。
 子供の頃、埴輪を作るのが流行って、陶芸クラブなんて
いうものもできて、窯を組んだり土を捏ねたり楽しそう
でした。確か弟が「土こねクラブ」?に所属していたような。

 木火土金水、五行の力を得ての陶芸は、正に「天地に遊ぶ」
ものですね。 私も憧れています。
Posted by 山桜 at 2007年01月11日 10:20
山桜さん、こんにちは。
お元気ですよね^^
私もやっと元通り靴が履けるようになりました。

炭焼き楽しそう。。
年末に竹炭をいただいたので
炊飯器に入れて使ってます。
炭って不思議ですよね。
私も焼いてみたいな。

本年もよろしくお願いします☆
Posted by noriko at 2007年01月11日 10:32
◆norikoさん、こんにちは。
 年末年始、ネットをお休みしていたので(ブログは後日の
タイムマシン投稿^^;)、norikoさんの足のことも知らず
にいてごめんなさい! Mixi日記を確認してきますね。

 私も炭をお風呂に入れています。 水がツルツルになって
汚れにくいように思えます。 竹炭入りの石鹸や洗顔料も夏の内は
さっぱり洗えるので愛用していました。 

 不思議な炭パワー、まだまだ解明されていないこともある
かもしれませんね。 なんとなく手許にあると落ち着きます。

 そういえば、炭焼きの副産物の木酢液って、腫れ物にも
効くのでは? 試したことはないのですが…

 こちらこそ、今年も宜しくお願い申し上げます。
Posted by 山桜 at 2007年01月11日 10:50
花炭とは見事な。
こんなにきれいに形が残るものなのですねえ。
素敵なものを見せて頂きありがとうございました。
Posted by m-tamago at 2007年01月11日 13:05
山桜さん
私もずっと日記書いてないし、
マイミクさまのところへ訪問もしてなくて^^;

足は年末にダンベルにつまづいて、
小指にヒビ入ったんだけど、書いてないョ。
ありがとう^^

Posted by noriko at 2007年01月11日 13:49
山桜さん日記にコメントありがとう^^
今見てきました。

入れ違いになっちゃった^^



Posted by noriko at 2007年01月11日 13:59
なんだか俗世間の諸々のことを
忘れてしまうような空間にホォ・・・と
します。

花炭 私も初めて知りました。

山桜さんの村は
清浄で美しい空気の村だなあと
いつも思います。
Posted by 爽子 at 2007年01月11日 18:55

 ご訪問ありがとうございます。私の記念すべき3000アクセスが山桜さんでした。
 少しだけ日記を拝見いたしましたところ、一読三嘆知識の広範にして深いことに驚かされました。これは腰を入れて読まねば失礼にあたるとおもいましたので、後日しっかり拝見しました後コメントいたしたいとおもいました。今日はこれにて失礼いたします。
 かさねてご訪問ありがとうございます。
 kazimodoより
Posted by kazimodo at 2007年01月11日 21:11
この週末は村のとんどです。
いろんなものを火の中に入れて燃やしてみたいと思います。
燃え残ったものを炭と云っていいのかどうかは別問題ですが。
Posted by 酒徒善人 at 2007年01月11日 22:20
◆m-tamagoさん、おはようございます。
 材質、天候、火力、ドラム缶の中の位置など様々な要素が
絡み合った末の産物なので、全てが写真のように綺麗な花炭と
言う訳ではありません。 その分を見越して大量に仕込み、
いいものを拾い出すという感じですが、本当に黒い宝物ですね。
Posted by 山桜 at 2007年01月12日 09:02
◆norikoさん、おはようございます。
 あ〜っ、そうそう、ダンベルでしたね! それが思い出せず
もどかしくてポンコツ頭を叩いておりました。 スッキリ^^
って、norikoさんが痛い思いをされたというのにすみません。
靴が履けない程の症状では、お母様の介護も大変でしたね。
よくなって来たと伺ってホッとしました。

 二人の同じ誕生日は、そそっかしい星の下にあるのでしょうか…
お互い充分、気をつけて今年も元気に参りましょ♪
Posted by 山桜 at 2007年01月12日 09:08
◆爽子さん、おはようございます。
 ありがとうございます^^行政的には一応「町」では
ありますが、「村」の雰囲気を多分に残した嬉しい郷土です。

 都心に出掛けて我が里の駅に戻ってくると、空気も味も香も
確かに違っていて、思わずただいま〜と深呼吸してしまいます。
Posted by 山桜 at 2007年01月12日 09:16
◆kazimodoさん、おはようございます。
 なんと、私が3000歩目を踏ませて戴いてしまったそうで、
常連の皆々様には、大変申し訳ないことでした!<( _ _ )>

 「3」は、私のラッキーナンバーと思っている大好きな
数字ですので、その1000倍だなんて、本当に、
 「こいつぁ、春から縁起がいいねぇ!!」
です。 

 また、勿体無いお褒めのお言葉まで賜り、赤面大汗ですが、
ありがとうございました。 是非、またお気軽にお立ち寄り
下さいませ^^ お待ちしております。
Posted by 山桜 at 2007年01月12日 09:22
◆酒徒善人さん、おはようございます。
 何か花炭にしてみたいものをアルミホイルで何重かに包み
密封できる海苔缶などに入れてとんどにくべたら上手くいく
かもしれませんね。 でも燃えないものを入れたら怒られる
かな…。 アルミホイルがくっつかないようにふんわりと
した方がいいかしらん。 やったことが無いので想像で
いい加減なことを言ってます。 ごめんなさい。

 Nでは、「とんど」って言うのですね。 「唐土」からの名残?
こちらでは「どんど」焼きと言っていますので、ドンドン燃すから
かと思っていました^^;
Posted by 山桜 at 2007年01月12日 09:28
黒って、本当にいろいろな表情がありますね。
一昨年、上野の東京都美術館で行われたプーシキン展に行ったとき観た、ルノアールの「黒い服の女たち」は、遠目で観ると黒い服なのですが、近くで観ると、紺や赤色も使われていて、それが効き、より黒っぽくみせている感じがして、とても不思議でした。
絵画は見て判るけれど、織物って織り込んであるから判らない。
黒のお着物って普段、あまり見る機会がないですが、どうなのでしょう???
地の色そのものだけでなくて、光のスペクトルの形によっても現れる色が変わるし、色って本当に奥が深いです。
最近は黒髪の人も少なくなりましたね。わたしは黒髪守っていますよ。
Posted by fairy at 2007年01月12日 21:06
◆fairyさん、おはようございます。
 「黒」は単色のようでいて仰るように光を持つと赤や青や
いろいろな表情をみせますね。 染めの秘伝も奥深いようで、
どこかでは下色に赤を使うというようなお話も聞いたことが
あるような…ウロ覚えなのでいい加減です、ごめんなさい。

 黒は並ぶと、和服洋服に関わらず、本当に質の差が出ます
ので、怖いです。 黒を買うときだけは、ちょっと奮発しよう
と頑張ってます^^;

 私は生まれつき茶色っぽい髪なので、黒髪にとても憧れます。
Posted by 山桜 at 2007年01月13日 09:49
染めの秘伝も、奥が深そうですね。
Posted by fairy at 2007年01月13日 15:02
◆fairyさん、こんばんは。
 日本刺繍をされるfairyさんならば、糸の染めも気になるで
しょうね。 染めの素材によって糸の滑りも異なりますか?
Posted by 山桜 at 2007年01月13日 20:39
こんにちは。
花炭、というのですね。
以前島根の道の駅で購入したことがありますが
作り方はじめて見ました。
キレイに作れるものですね〜もちろん、熟練した技術も必要なんでしょうけど…
Posted by みかん at 2007年01月13日 22:48
染めの素材による糸の滑りの違いは、特に感じませんが、糸の品質には、とてもこだわっています。日本刺繍は、地も糸も絹で、安価なものではないですし、とても時間のかかる作業であります。せっかくですので、良いものを使いたいと考えます。
兎に角に、人の造る美にも心動かされますが、花炭のような「自然の美」の素晴らしさには感服致します。自然って素晴らしいですね。
Posted by fairy at 2007年01月14日 17:13
◆みかんさん、こちらにもありがとうございます。
 花炭、お持ちなんですね^^ こちらでの炭焼きはプロの
仕事ではありませんので、熟練の技というよりも、おおように
たくさん材料を投入して中からいいものを拾い出すという
感じでした。 瓢箪などは時間が経ったら冷えて割れて
しまったものが多かったです^^;
Posted by 山桜 at 2007年01月14日 17:45
◆fairyさん、こんにちは。
 自然素材で糸を染め上げると色によって少しずつ風合いが
異なるのではと想像しましたが、そんなことはないのですね。
ありがとうございました。

 それにしても、fairyさんの日本刺繍作品を是非とも拝見
したいです。 作品をブログに載せる予定はありませんか?
Posted by 山桜 at 2007年01月14日 17:51
違う釜で染めたものだと、多少の色の違いはあったりします。でも、時には色の微妙な違いも、味わいが出て良い結果となったりします。
しかし大きな面を縫う場合や、色を変えたくない場合は、同じ釜で染めたものだと色の違いが無いので、まとめて確保するようにしています。
(日本刺繍で使用する絹糸を「釜糸」といい、同じ製糸工房の同じ釜でも、違う機会に染められた絹糸なら「違う釜で染めた」といういい方をします。わたくしのついていた先生は、そのように仰っていました。)
風合いの違いというと、正しい縫い方をすると、地との摩擦で絹糸に艶が出るなど、仕上がりに差が出ます。技量がものをいいます。熟練された方の縫われたものは、やはり違います。職人さん曰く、十年はまだまだひよっことの事。わたくしは十年にも満ていません。がんばります。
作品は、進捗状況を載せることが出来たらと考えています。日本刺繍はあまり知られていないので、興味を持っていただけると、とても嬉しいです。
また、本物を知る方に見られると思うと、とても励みになります。(打たれると成長します!でも、時には褒めてほしいですぅ。)
花炭の話題なのに、何故か糸の話に…。すみません。
Posted by fairy at 2007年01月15日 09:20
◆fairyさん、こんばんは。
 今朝は入れ違いになってしまってコメントに気付けず
大変失礼致しました。

 釜糸のお話、詳しく教えて戴け、拝見しているうちに、
頭の中は釜で染め上げられた艶やかな絹糸でいっぱいです♪

 絹の台布と絹糸の摩擦で一層の艶が増すだなんて、素敵!
今朝は、人間国宝の方の作品を少しだけ検索で拝見しましたが、
糸での表現の可能性の広がりの大きさを感じました。
Posted by 山桜 at 2007年01月15日 17:49
福田喜重さんですか?
わたくしも実物の作品を観てみたいと思っています。
御返事もいつも丁寧にありがとうございます。山桜さんとのやりとりは、本当に楽しいです。
山桜さんと、やりとりをしているうちに、自身の日本刺繍への興味もより膨らみました。ありがとうございます。山桜さんを慕い、ここへ集っていらっしゃる沢山の素敵な方達も、きっと同じ気持ちでありましょう。新参者ですが、これからも宜しくお願い致します!
また、遊びに伺います。今日も「ポチっ!」
Posted by fairy at 2007年01月16日 11:23
◆fairyさん、こんにちは。
 私は日本刺繍のことは、着物にしてある刺繍?くらいで
何も知らなくて、fairyさんのお蔭でこのように学ぶ機会を
戴き嬉しく思っています。

 以前あるお宅で大きな額に入った刺繍絵を拝見して、無知から
 「文化刺繍ですか?」
などと言ってしまい、その時に初めて
 「日本刺繍と言います」
と教えて戴いたことを思い出しました。違いまでは伺えず
そのままになっていて、ずっと心に引っかかっていました。
こういうことって、縁があれば必ずまた巡りあうものですね。

ポチッ!をいつもありがとうございます^^
Posted by 山桜 at 2007年01月16日 13:09
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック