アンズさんに鏡餅の戴き方のお返事を戴いてふと思い出したので、
忘れない内に書いておきます。
このところ、毎年お正月になると耳にして気になっていたのが、
「鏡割り」と「鏡開き」という言葉の使い方です。
私の理解では以下のようだったのですが、最近は混用されていて、
どうも釈然としないのです。
「鏡割り」:酒樽のフタを木槌などで威勢よく割って魔を祓う行事
「鏡開き」:歳神さまの依代だった鏡餅を分かちその分魂を戴く行事
(お年玉の元祖という説もある)
慶事に「割る」が忌み言葉であるとされ、結婚式などで代わりに
「鏡開き」が使われるようになったようですが、この用法は正しい
のでしょうか?
古来、土器などを割って魔を祓う行事はあちこちで(出産などでは
特に割れることによって新しい命が生まれるので)見られますし、
「割る」は決して縁起の良くない言葉ではなく、確か語源は「笑う」
から派生していると記憶しているのですが・・・。 破顔一笑のように
弾けて声を上げて笑う様子から来たものではないでしょうか。
とは言え、検索してみたネット情報でも混在し、同義語と書かれた
ものさえありました。 辞書には『開く=割るの意』という記載も
ありますし、上記のような言葉の使い分けは私の家だけのことなので
しょうか?
『祝の席で「鏡割り」の言葉を使うのは非常識で顰蹙を買います。』
とまで書かれては、モヤモヤしてどうにも黙っていられなくなりました。
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2007年01月29日
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1月15日に餅粥だったみたいだけれど。。。
いろいろあるよね〜
「どんどや」とかの方(実際に食べる日)だと
頻繁に言葉が飛び交ってるんだけれどさっ☆
私も山桜さんと同じように感じています。
と言っても、自分が正しいかどうかも疑問ですが・・・
書き言葉と喋り言葉(こんな言葉あるのかな?)は違うとも想うこのごろです。
最近気になっているのが 「すいません」 「すみません」 だろって、
テレビのテロップにもツッコミ入れるお父さんです。
余り突っ込んでは書けませんが、最近、イエずっと以前から釈然としないことが
多々あります。言葉に対して、鈍感になっていると言うか、丁寧に扱われていな
い様に感じます。あまりにもこだわらなさ過ぎると申しましょうか?
割るの語源が、笑いから・・・とは知りませんでした。ただ、「笑う」は、花が咲く、
果実が割ける、縫い目がほころびるといった意味合いもありと。。
岩手の実家では1月11日は鏡開きと言います。
御神酒を上げる時は鏡割りと言っていました。
でも最近はどうなのか?わからない。
だんだん社会に流されて変な言葉を使っている事が多いと思います。
鏡開き、ですが舞踊の『鏡獅子』にもあるように1月11日の行事として、江戸時代には定着していた模様です。
菰樽を木槌で叩いて<開く>のは<割り>を使い、割り開くことで喜びを皆と共に受ける。
割ることで新しい風を呼び込み、<わらう>。この言葉自体はたいへんめでたい面も多いと思います。
しかし、<割る>に<破れる>・・・負の意を見る側面もあることから、徐々に言葉も変化し、使う側の意識も異なったのではないでしょうか。
破顔一笑の他に<破>という字を使う熟語で、めでたい言葉・嬉しい言葉は少ないようです。
破鏡という言葉もあることから、意識的に忌避したのかもしれませんし。
ただ、地方・習俗の差異もあるようにも思われます。なかなか難しいものですね。
やはり地域性のある言葉なのかな? そちらではどちらもあまり
使われていないんだね。 一年のうちお正月の頃には気になって
あとは忘れてしまうので、一応ここに書き留めておいたんだ〜
「どんど焼き」の言い方も色々あって楽しいな♪
やゆよんの所では「どんどや」って言うんだ!
また、何か耳にしたら教えてね〜( ^ 0 ^ )/
「割る」が縁起が悪いからと誰かが言い出せば皆一斉に
右へ倣えになってしまうのが、へそ曲がりの私には気分が
悪いのです(苦笑)
どこかの有名酒蔵あたりが、結婚式のキャンドルサービスやケーキ
入刀の代わりに「初めての共同作業」用に「鏡割り」を売り出す時、
「縁起が悪い」とケチがつかないように言い改めたのでは?と
勘ぐってしまいます。 私も「ケーキ入刀」より「鏡割り」の方が
ずっと好きですけれど^^
「すいません」も気になりますよね〜! 私は口で言う時も意識して、
「すみません」と「み」を発音するように気をつけていますが、時々
忘れて「スイマセ〜ン!」とやってしまいます・・・orz
賛同して下さってありがとうございます〜(゜―Å)
もう今年は、小言ばあさんと言われようと、言いたいことは
言い、書きたいことは書いていこうと思っています^^v
でもすぐ忘れるので、備忘録ブログをやっていて良かった〜
割るの語源「笑う」説は、頭の片隅の記憶ですので、「一説」に
あり、ぐらいに留めておいて下さい^^;
縫い目の綻びにも「笑う」を使うの素敵ですね!
私はスクワットをやりすぎて膝が「笑って」ます(^∇^)
(*´∀`)人(´∀`*)ナカーマ!! 同じ文化圏で嬉しいです♪
NHKのアナウンサーがお神酒の樽割りをやっているのを
「鏡開き」と言ってるのを聞いて、煤i ̄口 ̄;)ナンデスト!
と固まってしまいましたが、最近はそういう風に言い換えて
いるのだと知っての上なら仕方ないのでしょうね・・・。
私には、と〜っても気持が悪いんですけれど(苦笑)
鏡餅の鏡開き、酒樽の鏡割り、と分かれていたほうが
ややこしくないと思うのですが、言葉も生き物なので仕方
無いということでしょうかねぇ・・・。 私のような古い人間は
すぐに「間違っている」とばかり思ってしまいます^^;
本当は結婚式などの機会に敢えて「鏡割り」の言葉を使い、
「割る」に込められた意味を新郎新婦の床入りなども絡ませて
面白おかしく話して聞かせてくれると良いのになぁとも思います。
一月の白川静先生のカレンダーは、「折・誓・契」などが載っていて、
斧などで書券などを二つに分かち双方が一片を保有することを誓約
とした、などと書かれています。 それなら、まさに結婚も誓約、
「鏡割り」が相応しい…などとも思って見たり。
「破鏡」は確かに日本では縁起が悪い感じがしますね〜
破鏡重円なんて故事もありますけれど・・・ああ、面白い話題の広がり!
素晴らしいブログ友達に恵まれて、私は幸せ者です♪
同じなんでしょうか?辞書も変わってきているのかもしれません。
学生の頃の辞書をひけば違うかも。
もっとも私は結婚式では実際に鏡割りを見た事がないのでそういう違和感は感じた事ないんです。
ケーキ入刀同様、英語ではカットだから同じですよね…。
そうですね〜私も辞書を幾つか引いてみたのですが、
はっきりしませんでした。鏡割りという言葉自体が載ってない
辞書もありましたよ〜(><)
そうそう! ケーキ入刀だって「切り分け」てますよね〜
あれは幸せのお裾分けでOKで、鏡割りはNGって・・・ねぇ??
結婚式の引き出物やお祝いに包丁を未来を切り開くといって使われているとか。
梨は無しで縁起が悪いので、有りの実と言ったりするとか、言霊を必要以上に意識しすぎていることもありますね。
ラジオを聞いていてインタビューの途中で、不適切な言葉があり申し訳ございませんでしたというアナウンサーに腹が立ち、電話で文句を言ったことがあります。^^;
その時は飯場という言葉に対してでした。
誰がどのような価値観で不適切と考えたのか。
表現が痩せてしまうのではないか。
そんなことを心配しました。
疑問に思ったことは、どんどんと言った方がいいです。
「鏡開き」は毎年のことですけど、「鏡割り」に遭遇する
ことは滅多にありませんものね^^ 私はお酒が好きなので
樽を割って振舞われるとあれば、ついつい耳がソバだって(笑)
包丁や割れ物の陶磁器をお祝いにって、ちょっと昔は確か
タブーでしたよね。 でも、どちらも新生活には必要なもの
ですし、いいものを経験者に贈って貰えると有り難いですね。
そういう点では、「言い換え」も智慧なのかもしれません。
目くじら立てすぎだったかな。 ただ「鏡割り」という言葉が
葬り去られてしまうのが悲しかったんです。
洞窟の奥の山椒魚の呟きみたいなものですが、このように発言できる
場があって幸いです。 これからも黙ってないで書きまくり?ま〜す^^v