2007年03月07日

「志野と織部」展

出光美術館で開催中の

「志野と織部−風流なるうつわ−」展
 2007年2月20日(火)〜4月22日(日)
http://www.idemitsu.co.jp/museum/honkan/exhibition/present/index.html
(会期中のみ有効)に行って参りました。
sinotooribe1.jpgsinotooribe2.jpg
上・志野草花文鉢        左・織部舟人物文蓋物  右・志野山水文鉢
下・織部舟人物文蓋物

 出光コレクションと館外の志野と織部の逸品を一堂に会した初めての展覧会。(パンフレットより抜粋)の触れ込みどおり素晴らしいコレクションの数々でした。 来訪者の数も程々で一つ一つゆったり自分のペースで拝見することが出来ました。

 志野も織部も美濃焼で、唐物写から離れ大量生産、堅苦しくない大衆性をめざし、自由で革新的作風を生み出しました。

        sinounohana.jpg
        国宝 志野茶碗 銘 卯花墻(うのはながき)
                      三井念美術館・蔵

 日本で焼かれたお茶碗で国宝に指定されているものは、この「卯花墻」と本阿弥光悦の白楽茶碗 銘「不二山」サンリツ服部美術館(諏訪)蔵 http://shinshu-online.ne.jp/museum/sanritsu/sanritu2.htmの2点だけです。

 見る角度により様々に変化する姿と景色を持ち、いくら見ていても飽きることのない面白さがあります。 

 卯花墻とはどういうものかを示す絵も合わせて展示してあったのですが、その絵のイメージとこの茶碗の文様は似ているとは思えず、何故「卯花墻」という銘がついたのかと考えあぐねておりましたが、命銘者 江戸前期の茶の湯の宗匠 片桐石州が残した箱書きの和歌にヒントがありました。

    やまざとの うのはながきの なかつみち

           ゆきふみわけし ここちこそすれ

 なんとなく(なんとなくですよ)納得致しました^^
つくづくと抽象画の世界ですね。 見る人の心により…です。

     hasihime1.jpg hasihime2.jpg
    志野茶碗 銘 橋姫  表        裏
                          東京国立博物館・蔵

 表と裏としてよいのかどうか分かりませんが、銘が「橋姫」なので、橋がある方を表と書きました。 太鼓橋を渡るとお社があるのでしょうか…静寂と共にどこか寂しさを感じます。橋姫はこの橋を渡ってどうされたのでしょう。

 作者が意図しなかったような物語が、お茶碗を手にした人々によって積み重ねられていく、そんな歴史もいとおしいです。

          minenomomiji.jpg
         重文 鼠志野茶碗 銘 峯紅葉(みねのもみじ)
                         五島美術館・蔵

 鼠色の釉薬の霜にあたり、紅色から臙脂色になった紅葉のような奥深い色あいです。 波打つ口縁が山の峯のようにも見えます。
亀甲模様は山里の籬、それとも降り初めの雪の結晶でしょうか…

kurooribeturusimon.jpg? 1496.jpg? 1498.jpg
    黒織部吊し文茶碗     勧請吊の一例    瓜?と五芒星文

 今回はどちらかというと志野の勉強に来たのですが、織部が唐三彩を目指していた節があるなど、興味深い解説を読み、また、従来「吊るし柿」だろうと言われてきた吊し文が道などの結界に吊るす「勧請吊」の類(真ん中のスケッチ・拙い絵でスミマセン^^;)ではないかとする新説に、民俗学好きのアンテナがピピピと反応してしまいました。

 そしてナント、この黒織部吊し文茶碗の中には、右のスケッチのような「瓜」が描かれているのです。 お茶を戴くと中から瓜が! まるで瓜から湧き出た霊水を戴いたかのようです。

 また写真は無いのですが、黒光りする織部の地にさっと一筆書きで仕上げたような星文(右のスケッチ)の付いた茶碗もありました。 

 そう言えば、志野の絵付け文様も、橋、籬(まがき。竹などで編んだ簡単な柵、垣根のようなもの)、その籬の亀甲模様または六芒星、五芒星、網干し、鳴子、川、その水辺の水鳥などなど境界線、結界を現すものがとても多いのです。

         ? 1500.jpg

 籠目や亀甲型の六角形は魔除の力があるとも言われます。

 また風にそよぐ草木の姿も多く描かれています。 
目に見えない神霊の気配を表しているという解説もありました。

 お箸と同じように、口に運ぶもの、体に入る食べ物飲み物を入れる器に、そのような魔除と神様のご加護を念じたのでしょうか。

 茶の湯という俗界を離れた境地への結界なのでしょうか。

 このように長く伝えられ使われ残されて来たものには、古人からの伝言が沢山秘められていることでしょう。 用いて語り合ううちに、何かを教えてくれることがあるかもしれませんね。

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ラベル:志野 織部
posted by 山桜 at 00:00| Comment(49) | TrackBack(2) | 美術・書画・工芸 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
さくらん、丁寧な記事を拝見できて
本当に嬉しいよ〜o(⌒▽⌒)ノ♪ありがとね♪
志野のお茶碗は鎌倉とんぼさまから伺っていたので
スッと話題に入っていけて嬉しいな♪
卯花がき、私も不思議に思っていたの。
さくらんのお陰で、私もその景色に飛び込めた気がしたよ♪(*^^*)
いつか、本物を見に行こうっと♪
Posted by やゆよ at 2007年03月09日 20:42
我が家の近くの集落にも、結界をしている地区があります。
陶器はいくら見ていても飽きませんよね。
Posted by 酒徒善人 at 2007年03月09日 20:54
小生も瀬戸方面を旅行して
あちこちの美術館やらなんやら
見学してきましたけど
織部はやはり独特ですね
個人的にあまり好きではないですが
でもあの独特な風合いは好きです
そこで
いくつかの織部と鼠志野と
御深井を買ってきました♪
Posted by 幽黙 at 2007年03月09日 21:15
星と瓜と聞いてすっとんで来ました。
こ、これは…(*´Д`)ハァハァ
カラスウリも5の倍数だし。
なんかもう、分けもわからず萌えました。
Posted by ひらりん at 2007年03月09日 22:58
◆やゆよん、おはよう!
 出光さんの後、三井さんにもお雛様を見に行ったので、
三井さん蔵の国宝を出光さんで見たという、なんだか妙〜な
気分だったよ(笑)

 卯の花の白、雪の白、志野の白にはさまざまな白が写る。
そこに茶の緑が相まって…あぁ、心まで染み渡る美しさだね〜
Posted by 山桜 at 2007年03月10日 09:15
◆酒徒善人さん、おはようございます。
 そちらは禁足地が沢山なのでしょうね。 どんな縄飾りが
ありますか? 私には吊るし柿の方に近く見える文様もあった
ので、もっといろいろな形を見てみたいと思っています。

 というか、吊るし柿の形がこの勧請吊を真似たとも考えられ
ないでしょうか?
Posted by 山桜 at 2007年03月10日 09:19
志野と織部は以前から好きでしたが、今回の展覧会はみごとですね。
しかし山桜さんの手書きに感心しました。
わたしもチョイチョイと図像の簡略図など描きますが、きちんと整頓された上、わかりやすく書いているので、<実物を見ていない人たち>にも、とてもわかりやすくなっています。
いい感じだなぁとノートを眺めておりました。
Posted by 遊行七恵 at 2007年03月10日 09:24
◆幽黙さん、おはようございます。
 お家にはさまざまなお道具が伝わっておいでなのでしょうね〜
差し支えない範囲で紹介して下さると嬉しく思います。

>いくつかの織部と鼠志野と御深井を買ってきました♪

 おおっ(@@;)ノノ お大尽様!数寄者でいらっしゃる!
欲しいと思うようなものは、みな目の玉が飛び出るような
お値段でいつも溜息をついて眺めるばかりです。
Posted by 山桜 at 2007年03月10日 09:24
◆ひらりん、おはよ〜
 わ〜い、ひらりんが吊れた〜!バンザイ♪ \(^O^)/♪
…なんて、この瓜と星を見つけた時は、ひらりんに教えなきゃ!
ってドキドキが最高潮に達したんだよ〜そしたらひらりんから
メールが来ていて、そりゃぁもうビックリさ〜☆
以心伝心?? 早速、将門さんにもお礼に伺いました〜(−人−)
Posted by 山桜 at 2007年03月10日 09:32
◆遊行七恵さん、おはようございます。
 ナント、キッチリ同時投稿でビックリ(@@;)!
七恵さんは光琳や乾山のような華やかな器がお好きかと思って
いましたが、志野・織部もお好きと伺って嬉しくなりました。

 こんなに名品を集めてしまって大丈夫なのか、何かあったら
どうするんだ〜などと心配な位の品揃えでした。
一つだけ心残りなのは、「卯花墻」の正面に座り込んで
とうとう私が一巡しても尚そこに居続けた御仁がいらして、
正面はその人の肩越しにしか見られなかったことです(−−;)

 でも、Takさんに教えて戴いた出光の会員証を手に入れたので
会期中にあと一度は絶対に行きたいと思っています♪

 拙いスケッチでお分かり戴けたか心配です^^;
勧請吊のふさふさに付いているのは、玉梓のように縛ったか
挟んだかされた細い紙です。 紙垂はこの勧請吊の上に下がって
いました。
Posted by 山桜 at 2007年03月10日 09:46
わたしも、織部を2点持っていました。最近、そのうちの水差しを妹に進呈しました。妹はお茶をやっていますから、それにいつも気を使ってナンヤカヤとあり難いもんですから。そしたら、間もなくお披露目のお茶会をしてくれるそうです。ある時、さあ、20年ほど前、岐阜県の陶芸家、掌一行という作家の家に友人に連れられて行きました。その時、1000坪以上もある大きな古いお屋敷の、全く手入れのされていないお庭の隅に大きな杉の木があり、その杉にテッペンまで、藤が巻きついていました。」これって咲いたらすごいんでしょうね」って言いましたら、「もう、全部が藤になりますよ」っていうお返事。藤を描いた水差しが、一度に気に入り衝動買い。そんな藤を見慣れていないと描けない藤だったのです。いずれ、その内にブログで紹介するでしょう。
Posted by 山口ももり at 2007年03月10日 10:41
とても興味深く読ませていただきました。
勉強になります〜〜〜
門司の出光美術館にも来てくれれば見に行くのに〜。

>お箸と同じように、口に運ぶもの、体に入る食べ物飲み物を入れる器に、そのような魔除と神様のご加護を念じたのでしょうか。
>茶の湯という俗界を離れた境地への結界なのでしょうか。

私はあえて結界を作ろうとしたわけではなく、ただそれらの文様がそれだけ人々にとって身近にあったんだな〜、自然に対する信仰心が当たり前にあったのだと思いました。

茶椀の模様から当時の生活をイメージする…
何だか遺跡の壁画みたいですね^^
Posted by みかん at 2007年03月10日 23:10
今月の最終週に関東に行く予定でして、茶道関係の展示がないか
美術館を調べていました。
時期が良くなかったのか、出光美術館でのこの展示だけのようで、
なるべく足を運びたいなと思っていたところでした。
訪れる前に勉強ができて嬉しいです♪
Posted by りんず at 2007年03月10日 23:20
◇山桜姫 おはやふにござる
さても
いと美しき記事に
休日の朝を彩れるをよろこびたり
有難く厚礼申し上げる次第なり 

 卯花墻を拝するに詠める  友部丹人

その色に心魅かるるものありて造りし人のことをしのびつ

文様の横に伸びゆく線二つの春風にごと柔く靡ける

この碗の神々しさよ文様の鳥居にも似て畏かりけり
Posted by Akahito〜友部丹人 at 2007年03月11日 08:37
先日、釣りキチのお料理のページ。右上と左下は私が作った陶器。お尋ねのウグイの南天のお皿は友人の八田富釉さんの作品です。少々ゆがんでいても、水がもれても、自分で作った器って好きで、本当に楽しんでいます。
Posted by 山口ももり at 2007年03月11日 10:33
お大尽…(^ ^;
おっと勘違いされたかも(^m^;
茶器のご大層なものではなく
家庭雑器のようなものを…あはははは(^-^;;;

我が家は稽古道具は多いですが
作家ものとか銘のついたようなものは
ないですね〜(^ ^;;;
親父もあまりそういう方面には
興味が向かなかったのかな
本物に触れる機会はたくさん作って
くれたのはくれらのですが…
家には置かなかったようですね
Posted by 幽黙 at 2007年03月11日 12:17
 今回は、酸欠にならずにゆっくり観賞出来て良かったですね。私も実は今日、
九州の焼き物・茶道具展を見てきましたが、何故かとても身近に感じました。
 美術品・工芸品等は魂が込められているから、目に触れたその時から、
見た人達と一緒に、其々の旅に出るんでしょうね♪
 形もですが、色々な模様がとても面白く、山桜さんの解説も添えられて、
大変興味深く読ませて頂きました。瓜の花は五枚に分かれ、先が糸の様に
なっているし、謎が秘められている様で楽しいです♪有難うございました。
 
 >長く伝えられ使われ残されて来たものには、古人からの伝言が沢山
  秘められていることでしょう。
<いつか山桜さんとも、そういう品々を手に、色々と語り合いたいです。
 
Posted by 飛翔 at 2007年03月11日 20:27
◆ももりさん、おはようございます。
 仲の良い姉妹って憧れます。 私は弟ばかりなので羨ましい!

 常陸の方にGWに出掛けると、山の木々が藤蔓で覆われて
花房で紫色に染まっている風景を良く目にします。
藤棚にしゃなりとお行儀良く誘引されている藤とは違う迫力が
ありますね! 「藤の水指」楽しみにしております^^
Posted by 山桜 at 2007年03月12日 10:00
◆みかんさん、おはようございます。
 2008年1月4日〜3月30日
「志野と織部−風流なる桃山のうつわ−」
と、かなり先ですが、門司でもほぼ同じタイトルの展覧会が
予定されてますよ! お見逃しなく〜♪

>私はあえて結界を作ろうとしたわけではなく、
>ただそれらの文様がそれだけ人々にとって身近に
>あったんだな〜、自然に対する信仰心が当たり前に
>あったのだと思いました。

そうかもしれませんね〜 お皿などの草木柄はそういう自然な
ものをただ描いたと考えてもいいように思えます。

 ただお茶碗の方は、お茶というものの価値が今よりもずっと
貴重であったでしょうから、そこに込める気持も特別のものが
あったかなぁ…と自分なりにも想像してみました^^;
籠目・六芒星・五芒星・瓜・鳥居・橋…とにかく住吉神社のような
太鼓橋が多いのが一番気になります。

>茶椀の模様から当時の生活をイメージする…
>何だか遺跡の壁画みたいですね^^

 ♪すべてのことは〜メッセージ〜 ですね^^
Posted by 山桜 at 2007年03月12日 10:24
◆りんずさん、おはようございます。
 出光美術館だけ…なのは、ここに三井・東博・根津(休館中)
・五島・野村…などの美術館から名品を集めてしまったからかも。
かえってアチコチに足を運ばなくて済みラッキーですよ♪

 同じ日に行って未だレポを書けないでいる三井美術館の
「三井家のお雛様展」もお薦めです。 茶道具名品と茶室・如庵の
「春の取合せ」も合わせて見る事が出来ます。出光からぶらぶらと
歩いて行けますので、お時間があれば是非!
Posted by 山桜 at 2007年03月12日 10:39
◆丹人さん、おはようございます。
 やはり丹人さんにも「鳥居」に見えますか…
私も同じです。 それで口にするのも畏れ多いような気持が…

 こぼれんばかりに咲き誇る白い卯の花に埋もれ隠れ見えた墻
とも見えますし、なにか他の含みが込められているようにも
思えます。 命銘されたその時の一期一会に思いを馳せ、暫し
夢見心地を楽しむも幸せですね^^
Posted by 山桜 at 2007年03月12日 10:47
◆ももりさん、おはようございます。
 そうでしたか! 右上はとても手が込んでいて目に留まり
ましたが、さすがにこれはプロの仕事かと…それに美味しそうな
山盛りのお料理に目が奪われ…^^ 

 ホントだ、左下も手作りのいい味の小皿で楽しいですね。
ウグイの白いお皿の指跡の温もりにももりさんを感じたのですが
お友達作でしたか…ということは、最早ももりさんの作品は
プロ作家さんと同じレベルということですね〜おみそれしました<( _ _ )>
Posted by 山桜 at 2007年03月12日 11:09
◆幽黙さん、おはようございます。
 読み直してみたら漢字、間違えてましたね〜お雛様の記事を
作成中でお大尽様がお大臣様になってました(恥;)

 本物を知りつつも手を出さずにいらしたお父様のご見識、
そういうお心の持ち方も素敵ですね。 いや、本当はあった
としても出さない方がいいのかも…色々聞きますから^^;
Posted by 山桜 at 2007年03月12日 11:10
◆飛翔さん、おはようございます。
 やはり志野・織部というと、観覧者も自ずと限られるのか、
大混雑で酸欠にはならずにすみました^^;

 九州は素晴らしい陶磁器が身近にいろいろあって羨ましいです。
飛翔さんはスジャータさんのような親しい陶芸家のお友達も
いらして、余計に作家の魂に触れやすいですね。

 織部をご夫婦で見ていらしたご主人が、
 「こりゃぁ失敗して落っことしたのを拾ってきたんじゃないの?」
と冗談まじりで仰ってました。 ホント、最初は案外そうだったの
かもしれませんよね。 打ち捨てられたようなもの誰も目を向け
ないような雑器の中に、侘び寂びの美を見出した日本人って
本当に楽しい♪ 

>瓜の花は五枚に分かれ、先が糸の様になっているし、
謎が秘められている様で楽しいです。

 飛翔さんも「カラスウリ」がお好きですか!
(*´∀`)人(´∀`*)ナカーマ 是非、我等「瓜と星」の仲間に!
お時間がありましたら、このブログの記事内検索に「カラスウリ」
といれて検索してみて下さい♪ 
Posted by 山桜 at 2007年03月12日 11:26
結界を表す模様が多かったとはなるほど!
確かに器は口にいれるものを盛るものとして穢れのない神聖なものである必要があったのかもしれませんね!
この展示私も興味持っているので気をつけて拝見してみます。
ありがとうございました。
Posted by m-tamago at 2007年03月12日 12:17
◆m-tamagoさん、こんにちは。
 志野の茶碗に「橋」の絵が多いのが気になっていたのですが、
今回の展示の勧請吊の解説に出会い、我が意を得たりと思いました。
そうしてみると、全ての絵付けになにかしらそのような意図が
あるようにも思えて妄想が膨らみ、存分に一人異界にトリップ
して参りました〜☆★

m-tamagoさんもブログで紹介されていらした藪内流の燕庵、あの沢山の窓と
窓格子が織り成す明暗の美しさも、織部焼の意匠と通じるものがあると
思いました。 窓と壁の明暗=濃緑と黄の陰陽…
Posted by 山桜 at 2007年03月12日 12:51
織部は豪放磊落なようで
繊細さも持ち合わせてはいると思うのですが
どうもやっぱりちょっと苦手…(^m^;
逸話にも事欠きませんよね
有名な茶碗を手に取るや
見込みに両親指をかけて
ふん!とばかりに
メキメキって茶碗を真っ二つに割って
それを漆とかで接いで悦に入ったとか

織部の緑は好きな色ではあるんですけど
瀬戸黒の流れの黒織部の色も好きですし
でもあの轡の歪みとかは極端すぎて
ま好みの問題ということで…(^ ^;

どっちかというと遠州系が好きかも(^m^;
Posted by 幽黙 at 2007年03月12日 13:52
道具好きの私としては、山桜さんはじめ皆さんのコメントがたまりません。

道具の話は大好きです。
今回 志野について勉強させていただきました。

愛知県は織部や志野の作家さんも多いですよ。
Posted by さかもっちゃん at 2007年03月12日 23:04
◆幽黙さん、おはようございます。
 織部が苦手って分かりますよ〜 ピカソが苦手という感覚と
似てるかしら? 小堀遠州は、気品があって端正でいて独創的、
う〜ん、そうそう、ダ・ヴィンチの雰囲気! 

 織部はお菓子やお料理が添えられて一層映える器だと思います。
織部の喰籠の蓋を拝んでからパッと開けた時、並んだお菓子の
美しさが一段と輝くような気がします。 にじり口をくぐり茶室に、
の感覚とも似ているような… なんなんでしょうね〜私はまだまだ
お楽しみはこれから…なので分からないことがいっぱいで嬉しいです♪
Posted by 山桜 at 2007年03月13日 10:15
◆さかもっちゃんさん、おはようございます。
 私もお茶のお稽古は始めたばかりですが、お道具やそれに
まつわる歴史などには以前から興味を持っていたので、こうして
一緒にお話できる方々に恵まれて、色々教えていただくことが出来、
とても嬉しく光栄です^^ 

 作家さんの窯が多い町って憧れます! 散歩がてらに作品やそれらが
作り出されていく行程を見て歩けたらどんなに楽しいことでしょう♪
Posted by 山桜 at 2007年03月13日 10:22
器に御幣が着いているのをはじめてみました。
籠目や亀甲型の六角形の文様にも、驚きました。
しかし、よく考えれば当然のことですよね。
現代のように、衛生状態のいい時代ではありませんから、このような非科学的な方法であろうと、何かにすがらなければ、安心して口にできなかったのでしょう。
けれども、こういう模様は本当に効果があったのでしょうか?

Posted by 普賢のゾウ at 2007年03月13日 17:21
わぁ〜すごいコメント数ですね!
夫も10日に見に行きました。
わたしも一緒に行きたかったのですが、残念。
「卯花墻」は今まで何回も見たことがありますが
何回見てもいいものだ、と言っておりました。
図録も素晴らしいですね。
図録で我慢しておきます(笑)。
Posted by 宗恵 at 2007年03月13日 22:25
◆普賢のゾウさん、おはようございます。
 茶入の蓋に象牙を使い裏には金を張ったのも、毒消しや毒見の
為という説もある位、当時の有力者が集う茶席には緊迫感が
あったのでしょうね。

 金が毒に反応するかどうかは?ですし、文様の効果というのも
分かりませんが、それを見る人の心には確かに作用したのでは
ないかと想像します。 

 橋文には「ご縁に橋をかける」意もあったのかなと思います。
Posted by 山桜 at 2007年03月14日 08:28
◆宗恵さん、おはようございます。
 ずっとこの記事のまま更新していないので、皆さまのコメントも
積み重なって…^^; こうした遣り取りの中で気付くことも多く、
大変ありがたく楽しく嬉しいです^^

 その拝見するときどきで、同じお茶碗でも感じるものが
異なりますね。 こうして名品が一堂に会していることで
初めて浮かび上がることもあったように思います。

 この日は他も回る予定でしたので、図録はぐっと我慢o(´^`)o
次回4月に参ります時は、私も是非手に入れたいと思います♪
Posted by 山桜 at 2007年03月14日 08:36
山桜さん、こんにちは。

>2008年1月4日〜3月30日
>志野と織部−風流なる桃山のうつわ−」

ありがとうございます♪
来年かぁ〜でもあっという間なんでしょうね。
覚えておいて楽しみに見に行きます。

Posted by みかん at 2007年03月14日 15:26
◆みかんさん、こんにちは!
 約一年ほど先ですものね〜 来年の春先はどんな天候になって
いるのでしょうね。。。 なんて去年の今頃言ってましたね〜
なんて言う日もあっという間に来てしまいそう!

 バタバタしていると時の流れも加速しますね…もう少し
ゆったりと落ち着いて歩んでみたいものです(−−;)
Posted by 山桜 at 2007年03月15日 17:13
◆みなさまへ◆

 ということで…という訳でもないのですが、暫しブログ更新を
お休み致します。 なんて、今までも充分休み休みですよね^^;

 来週には復帰できると思いますので、また覗いてみて下さると
嬉しいです! 

 それでは、皆さま、どうぞ佳き日々をお過ごし下さいませ〜!
お元気で〜♪♪ ( ^ 0 ^ )ノシ
Posted by 山桜 at 2007年03月15日 17:16
ご無沙汰ばかりで失礼しておりますm(_ _)m
焼き物の展覧会って長く行ってないですが
綺麗ですね(^-^)
ゆっくりと備前か立杭にでも行きたくなりました♪
ありがとうございます。
Posted by じゅんぺい at 2007年03月16日 01:16
山桜さま、ご無沙汰しております。久しくお邪魔しておりませんでしたので、今日拝見いたしましたら「志野」と「織部」。私のような者が云うのもなんですが、山桜さまの観察眼はなかなかのものと思いました。私は漫画コミックの「へうげもの」(古田織部
が主人公です)を読んでいますから、「織部」は好きです。ではまた。
Posted by ぞうべ at 2007年03月18日 01:12
山桜さん、こんばんは。お久しぶりです。
橋、籬、その籬の亀甲模様または六芒星、五芒星、網干し、鳴子、川、その水辺の水鳥などなど結界をあらわす模様には、いろいろなものがあるのですね。
実物を観に行きたくなりました。
Posted by fairy at 2007年03月19日 20:17
◆じゅんぺいさん、こんばんは。
 折角いらして下さったのに、留守をしていてお返事が遅れ
申し訳ありませんでした。<( _ _ )>

 このような陶器は好みが分かれるところだと思いますが、
気に入って戴けて嬉しいです^^

 整い過ぎたものより、不完全でいて手にする人の心でその
時々の世界を醸しだす器を好む、余白に思いを馳せる日本人の
感性、私はとても好もしく思います。
Posted by 山桜 at 2007年03月22日 20:46
◆ぞうべさん、こんばんは。
 折角いらして下さったのに、留守をしていてお返事が遅れて
しまい、申し訳ありませんでした。<( _ _ )>

 ぞうべさん、そんな…お褒めに預かり大汗(−−;;;)赤面(#..#)
恐縮の極みでございます…。

 「へうげもの」は以前に爽子さんに教えて戴き、面白そう!と
思っておりました。 ぞうべさんもお読みと伺い、早速今日、
発注してしまいました^^
Posted by 山桜 at 2007年03月22日 20:53
◆fairyさん、こんばんは。
 折角いらして下さったのに、留守をしていてお返事が遅れ
申し訳ありませんでした。<( _ _ )>

>結界をあらわす模様には、いろいろなものがあるのですね。
 日本人は、けじめをつけることを好み、穢れを嫌う民族(だった?)
ようですね。 履物を脱いで家に上がるのも世界から見れば
珍しい習慣ですが、ごく当たり前にそうしていますものね^^
Posted by 山桜 at 2007年03月22日 21:02
>けじめ
そうですね。
履物を脱ぐといえば、
以前教えていただいた「下町風俗資料館」、行ってきましたよ。
行ったのは平日だったのですが、
上がってまったりと寛いでいたら、小学生の団体が押し寄せてきたので、譲り、
御神籤のところも、すぐに集りが出来、ひけず、
二階のバーでは、オバチャンが占領していていた為、座れませんでした。
でも、昔の人の暮らしぶりがうかがえ、楽しかったです。ありがとうございます。
美術館や資料館は空いている日に限りますね。
Posted by fairy at 2007年03月27日 15:03
◆fairyさん、おはようございます。
 「下町風俗資料館」行ってらしたのですね!
こじんまりとした可愛い資料館で、守ってらっしゃる方々も
素敵な雰囲気ですよね。 但し小さいので混雑すると確かに
ちょっと厳しいかもしれません。 春休みに入ると平日でも
混むのでしょうね。 また空いていそうな時期を見計らって
是非お出掛け下さい。 別館もお薦めですよ!
Posted by 山桜 at 2007年03月28日 08:43
今ごろ、すみません。今日行って来ました。山桜様が詳しく書いてくださっていたので、予習でき、
少しは頭に残りました。
柄一つとっても、知っていると 面白いですね〜〜。
ありがとうございました。
Posted by チャチャ at 2007年04月05日 18:53
◆チャチャさん、おはようございます。
 わぁ、いらしたのですね! 私は出光の水曜講演会会員に
なりましたので、同伴者も入場無料になるんですよ〜 
今度は是非、ご一緒したいです♪

 何気ないような柄に込められた思い、暗号を解くようで
楽しいですね〜 ☆印の一筆書きなんて晴明紋みたいで
ドキドキしました(*^^*)
Posted by 山桜 at 2007年04月06日 07:04
はじめまして♪
チャチャさんの日記でこちらのブログのことを知りやってきました。
とっても丁寧な解説で大変興味深く拝読させていただきました。
皆様のコメントにも勉強になりますね。
関西在住なのでなかなか出光美術館には伺うことができませんがこちらのブログを拝見できまるで美術館に行ったかのようです。
Posted by ジジのママ at 2007年04月06日 18:19
◆ジジのママさん、ようこそお越し下さいました!
皆さんの所でお名前とコメントを拝見しておりますので、
何だか初めてのような気が致しません^^ 
これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 こういう話題で盛り上がれる方々がいらして下さり、本当に
勉強になります。 ありがたいことです!

 出光美術館は有楽町の駅のすぐ近くですし、東京駅からでも
歩いて行けますので、こちらへお越しの際は是非お立ち寄り
下さいませ。 常設のムンクやお茶室や陶片の展示、皇居の
お堀などを見渡せる休憩所もお薦めです♪
Posted by 山桜 at 2007年04月07日 20:00
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