「みどりの日」です。 皐月の明るい光を受け煌めく若葉に真っ白な花の映える頃となりました。 ヤマボウシ(山法師)や ホオノキ(朴の木)の白花も大好きですが、今時分はこの雄大に枝葉を広げるミズキ(水木)が武蔵野の林の中で目立ちます。 小花の房を一斉に真上に向けて咲かせるので、皐月の風に煽られて揺らぐと、まるで若葉の青波の上に小花の白波が跳ねているようで見惚れてしまいます。 名前の通り水を好み、川や池などの水辺で良く育ちます。 春先に枝を折ると水が滴り出すほどに吸い上げているそうです。 一度試してみたい…。
10メートルもの高木になるので、なかなか花を近くで見られないのですが、階段の近くに生えている木があってラッキー! ちょっと暗がりでしたが、白い花を見るには丁度良かったです。 明るいと白花は眩しすぎるので。
よく見ると、同じミズキ科のヤマボウシと似て4弁の白い花びらに見える苞片*があります。
【卯波小波(うなみさなみ)】
陰暦卯月の頃に立つ波、さざ波のことだそうです。
山桜的には、因幡の白兎のように波頭をピョンピョンと
白波が跳ねていくイメージ…
【苞(ほう)】
花や花序の基部にあって、つぼみを包んでいた葉のこと。
苞葉ともいう。また個々の苞を苞片という。
大抵は普通の葉より小さくて緑色をしたものであるが、
花弁(花びら)や萼(がく)に見えるような植物もある。
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ハナミズキやヤマボウシは見るけど、ミズキはあまり見ないですね。
そういえば私の好きなハナイカダもミズキ科でした。
白い花シリーズになってしまってますね〜 新緑に生えるのは何と言っても「白花」ですから♪ 一方この季節に増えてくる「青い花」も堪らなく好きです^^
ミズキは大きくなるので庭木で植えられることは無いかなぁ…。 武蔵野の山林に来て下されば割に普通に見られますよ。 特徴的な段々畑の様な花の咲き方で遠くからでも一目でそれと分かります。
花筏は雌雄異株ですよね〜 見つけて種を撒いても花が咲くまで雌雄が揃っているか分からないので気の長い話になります。 花屋さんでは雌雄セットで売っているのかしら?
江戸時代、最初に英国に渡ったアオキは雌株だけだったので、英国の人があの赤い実を見るまでに80年かかったという有名な話がありますよね。
英国ではアオキの他、日本ではやっぱり地味な扱いで、これも私の好きなヤツデも観葉植物として利用されているようですね。
以前よく見ていたテニスのウィンブルドン大会のTV中継のアナウンサーや選手のインタビューの背後にヤツデがあったのが凄く印象に残っています。
日本では、雌雄異株の片方しか渡来せず実がならない…っていう話はキンモクセイとかジンチョウゲとかヒガンバナとか結構あっても、花や香りが目立つので地味な実は問題にならなかったのでしょうが、あの珍しいものには目が無いプラント・ハンター国家の英国が、美しいアオキの実を知らずに80年も過ごしていたなんて、知りませんでした〜葉の美しさだけで満足していたのかな?
あちらではヤツデの下葉を取ってしまって椰子の木みたいな形に仕立ててますね。 なかなかスマートで花壇の背景としてカッコイイなと思います。 日本では雑草の「タケニグサ」(切ると血の様な赤い汁が出るアレ…教会の前の駐車場に沢山生えてた不気味な奴)もお洒落なイングリッシュ・ガーデンに植えられていて、気付かなかった美しさを教えられました。)
イギリスのアオキの話、調べてみたら赤い実がなるということは知っていて持ち帰ったものの、雌雄異株であることに気付かず、気の毒にも実を付けることなく80年…だったのですね! 日本だったら例え家に雌株しかなくても、何処かから花粉が運ばれて来て実っていたのでしょうけれど…。
艶々の青葉に赤い実は、クリスマスの象徴・西洋ヒイラギのようで好もしかったのでしょうに、どんなに赤い実を待ち焦がれたことか…。 去年やっと大きくなって実がなった我が家のアオキが大寒波でやられてしまったので、何だか身につまされる話でした。
高校時代、通学路のお宅の塀の中に見つけ、欲しい気持ちを抑えきれず、一枝失敬してしまいました(ゴメンナサイ)。
それを挿し木して、今も我が家と職場にあります。
それ以外では見たこと無いかな。
一つの木で紅白の実が成ったら綺麗だし縁起がいいと思って、接ぎ木したこともありました(成功!)。
ヤツデの斑入りもめったになくて、その昔・・・(ゴメンナサイ)。
その斑入りも我が家と職場にあります。
希少価値の植物を見かけると、居ても立ってもいられなくなりますよね^^;
>一枝失敬して…
おおおっ、真面目で固い優等生のイメージのくさやさんの意外な一面! 私はそれがどうしても出来なくて、その家の方が外にいらっしゃる時を何度も狙って歩き続け、思い切って声をかけてオネダリする…というパターンです。 幾らかお支払したり家の珍しいものと交換の約束をしたりして分けて戴きます。 お庭のお手入れ中、特に株分け中だと、もうバッチリですよ^^v