グスタフ・クリムト「接吻」1907-1908 オーストリア・ギャラリー蔵(ウィーン)
「世界ふしぎ発見!」に、選手生活休養中の浅田真央さんがミステリーハンターとして登場!という、嬉しいサプライズがありました。 今まで、彼女は言葉で表現するのは余り得意ではないのかな…と思っていたのですが、とんでもない! 心に響いた感動を素直に伝えてくれる彼女の感受性豊かな言葉の数々に私は感激してしまいました。 恐らく、選手としてのこれまでのインタビューの受け答えは、あらゆる方面への気配りと用心の末に選びに選んだ言葉だったのでしょうね。
クリムトの「接吻」を前にした真央さんは・・・(走り書きのメモから起こした彼女の言葉の概要です。)
「これが世界で最も有名な「キス」の絵ですね。 カップル競技の選手などが、最初のポーズに使ったりするのでよく見ます。 この手の位置とか・・・すごい・・・」
「男性も女性もキスをすることによって、すごく心の中から本当にこの体の全体から輝いていたというのが伝わりますね。 そしてキスをすることによって心の光と言うのが明るくなって・・・花もあって・・・金色に輝いているというのが伝わってきます。」
「多分彼女も男性にキスをされて、花のような気持になったのかな〜って・・・」
「圧倒されますね。 素晴らしいなって。 一枚の絵ですごい愛を感じます。」
真央ちゃんも素敵な恋をしているのかな? それとも未だ恋に憧れているのかな?
続いて2010年から2シーズン、フリーの演技で滑った「愛の夢」の作者リストの記念館で、リストの肖像画の数々を目にした真央さんは、
「カッコイイ! 憧れちゃいます・・・惚れちゃいます!」
「高い目標のある感じが伝わってきますね。」
「リストの顔を知っていたら、演技も変わっていたかもしれません。」
「こんな人に会えたら・・・なんて思い浮かべて・・・」
リストは本当にイケメンさんで、ご自分でもそのことを自覚していたようで、ハンサムな横顔の左右を観衆に見せられるように、ピアノを左右2台用意していたのだそうです。
大きく手を広げたリストの像に出会うと、力強く宙を掴むようなその指に何度も触れながら、
「ありがとうございます。」
って・・・最愛のお母さまとの悲しいことのあったシーズンを支えてくれた曲の作者への思いが伝わって・・・。
大ホールでは、真央さん一人の為に、「愛の夢」のピアノ演奏が・・・そして、原曲の歌まで披露されたのです。 真央さんの目に溢れる涙・・・その歌詞に私も心を打たれました。 目を覚まされた思いです。
「愛の夢」
おお 愛しうる限り愛せ!
愛の為に尽くせ
どんな時も彼の者を喜ばせよ
どんな時も悲しませてはならない
おお 愛しうる限り愛せ!
そして、町に出て、颯爽と歩く真央さんの姿の美しいこと! 楽しそうなこと!
芸術って素晴らしい!と感激したり、民族衣装をまとって踊ったり、フィギュアスケートの歴史に触れ、氷穴の中の元スケートリンク(今は斜め!)に『初心者になったみたい!』と、恐る恐る立ってみたり、日本人の世界的バレリーナご夫婦に出会ったり、土地のお料理をご馳走になったり・・・
色々なことを経験して、きっとスケートでもっともっと新しい表現をしてみたくなってくれるに違いない・・・などと淡い期待を持ちつつも、今も、あの真摯さも厳しさも包み込んだこの天使のような柔らかな笑顔に癒され、とても幸せな気持ちにして貰えていることに気付いた私でした。
真央さん、ありがとう! また心躍る旅のレポート、待っています♪
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私も真央ちゃんの番組を楽しみに見て、同じ感想を持ちました。それも嬉しい限りです。
特にクリムトの「接吻」でのコメントはよく覚えています。
そして、やっぱり同じ淡い期待を持ちました。
私は今、目の前の一つの関門を突破するまでは、必要以外のネット接続を控えようと思っているのですが、スケート以外での真央ちゃん(もう素敵な大人の女性なのですから、真央さんと書こうと思って…でも、ブログの文中にも真央ちゃんって書いてしまってました。(。。;))の姿に感激してしまい、素敵な真央ちゃんの言葉を書き残さずには居られなくなってしまったのでした。
人間って自分の感動を表現したい生き物だと思います。 その方法は人それぞれで、真央ちゃんは世界に稀なるスケートでの表現者なのですから…と、勝手に淡い期待を膨らませています。