2007年04月29日

思わぬ授かり物

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 去年、鉢植えで萎れさせてしまい地植えにして、春の芽吹きを
心待ちにしていたホトトギスの葉が元気に顔を出した!と喜んで
いたら、その間から何やら縮緬皺のある葉っぱがムクムクと…
この葉には見覚えがありますが、庭に植えた覚えは無いのです。
 
 縮緬葉を掻き分けてみると思った通り、あの花の蕾らしき粒々が
固まって顔を覗かせておりました。 去年、ご近所で沢山の鉢植え
を見せて戴き、いつか私も育ててみたいと思っていたあの花が、
思いもかけず、私の庭に舞い降りて来てくれたのです!

 去年の日記「日本桜草」
 http://yamasakuran.seesaa.net/article/17260795.html

 一体何色だろう? 凝った品種じゃなく普通の桜色の素直な花が
咲いたら嬉しいな…と、毎日楽しみに眺めておりました。

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 やがてすくすくと花柄を伸ばし、春の慈雨をたっぷりと受けた朝、
願いどおりの桜色が見え始め…

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     わが国は草も桜を咲きにけり (一茶)


 まさに桜の姿をそのまま写したような清々しい花型の日本桜草が、
見事に咲いてくれました! 賀茂葵を背景に咲くとは贅沢ですね。

 「みどりの日」から「昭和の日」に改められたこの日に、嬉しい
思わぬ授かり物でした。

 それにしても、ホトトギスは窮屈で気の毒かしら? 
それとも華やかな相方の出現を喜んでいるでしょうか? 

<<ピンク字追記 2007-05-08>>


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posted by 山桜 at 00:00| Comment(22) | TrackBack(0) | 園芸・庭仕事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まあ!山桜さんのお庭に女神さまが舞い降りた♪
花好きな人を選んで降りて来たよう。。。
スズランもそうですが、日本のモノはどうしてこんなに可憐な花を咲かせるのか、不思議でなりません。(身贔屓でしょうか?)
Posted by キミ at 2007年05月07日 14:21
メイド イン ジャパンが少なくなるなかで、
スズランもサクラソウも綺麗ですね。
Posted by 酒徒善人 at 2007年05月07日 19:03
見事な日本桜草ですね。
うちのは、日本桜草もヒマラヤサクラソウもなくなりました。

庭のリュウノヒゲが増えすぎたので、思い切って全部はがしてみたら、なくなったと思っていたクリンソウがいくつか出ていました。
他にも、いろいろな山野草が・・・。

小さいけど、また花を咲かせてもらいたいです。
Posted by YUKI at 2007年05月07日 21:04
 まぁ、可愛らしい♪ お花の妖精みたい-☆
もしかして、日本桜草は初めて拝見するかもしれません^^;

 山桜さんのお庭で出逢う植物は、鑑定済みの古美術を拝見する
ような感動を覚えます-☆

 ホトトギスは強い命なので、おそらく大丈夫では?私の庭のホトトギスは、
逞しすぎて、お茶花には一寸頂けないかなぁ?。?;窮屈なくらいの方が、
楚々として、皆から愛される花になると思います^^;
Posted by 飛翔 at 2007年05月07日 21:25
日本桜草可憐ですね
うちはマンションで
日当たり良好だから
からっからで
山野草は育てられない…んですよね(T_T)
Posted by 幽黙 at 2007年05月07日 22:39
四枚のお写真の流れを見ていて、勝手に台詞を付けました。
1、山桜さん「???あれれ、いつの間にこんな。・・・ううん、いなかった」
草の子「・・・」
2、(左側)山桜さん「おっおっ(ドキドキ)」
草の子「・・・うーん」
3、(右側)山桜さん「あっやっぱり♪」
草の子「にゅー」
4、草の子から花ちゃん「ママー!」
山桜さん「おはよう!!」
(終わり)

・・・勝手なネツゾーですが、なんとなく楽しい気持ちになりました。
Posted by 遊行七恵 at 2007年05月08日 00:34
◆キミさん、沢山のコメントありがとうございます♪
 私も流石にこの時は、よくぞ私の所へ…と天を仰ぎました!

>日本のモノはどうしてこんなに可憐な花を咲かせるのか…

 このキミさんのコメントで一茶の句を思い出して日記に追加
することができました。 ありがとうございます^^
やはり風土が育むものにはどこか共通性があるように思います。 
猫も犬も狐も日本のものはどこか奥床しい愛らしさがありますね。 
きっと人間も。。。そうであり続けたいです。
Posted by 山桜 at 2007年05月08日 11:05
◆酒徒善人さん、こんにちは。
 メイド・イン・ジャパンを冥土の土産にばかりしないように
長く伝えて残していきたいですね。 

 日本は良いものは取り入れて和風にアレンジしてしまう
得意技があったのに、外来種の流入が加速しすぎて、段々
そのままに… 私の力で守れるものは何とか守っていきたいです。
Posted by 山桜 at 2007年05月08日 11:12
◆YUKIさん、こんにちは。
 リュウノヒゲ、雪ノ下、ドクダミなどはいくら取っても
またあっという間に広がってしまいますね〜
私も彼等に侵食されて失った植物がいくつかあります(゜―Å)

 九輪草の根が残っていて良かったですね! 
自生種の生命力はあなどれませんね〜バンザイ \(^O^)/
私も諦めずに、リュウノヒゲをめくってみようかな〜♪
Posted by 山桜 at 2007年05月08日 11:18
◆飛翔さん、こんにちは。
 日本桜草は荒川流域にかつて群生地があって、江戸時代には
品種改良も盛んで大流行しましたので、東京や埼玉近郊には
今でも愛好家が多いのです^^

>鑑定済みの古美術…

 自然のままのものは、神さま作、時の流れと人々の心の
磨き上げの賜物ですものね… 鑑定書はありませんけれど、
山桜好み、と言うことでお許しを^^; 
嬉しいお言葉をありがとうございます!
Posted by 山桜 at 2007年05月08日 11:30
我が家の小さな土地・・・お庭とはいえないシロモノ・・・の植物がちょっと変わってきました。アケビやらサンキライなんかがはびこって、都忘れや、名前を知らない小さなオレンジ色のグラジオラスみたいなのや、芝桜なんか消えてしまいました。野生の生存競争なんでしょうか。雑草かと思ったら、バジルってわかったときは嬉しかったです。そういえば、去年、一本もらって来たっけ・・
Posted by 山口ももり at 2007年05月08日 11:42
◆幽黙さん、こんにちは。
 ウチも元は造成地でカンカン日当たりのカラッカラ土でした。
@植えられるなら先ず落葉樹を南西の角に植え、西日を遮りましょう。
Aその木の根元に街路でも元気な躑躅や皐月などを植え込みましょう。
B木の周りから少しずつ腐葉土や堆肥などを混ぜ込んで土作り。
C幽黙さんのセンスで庭石を配置。そこに日陰が生まれます。
D上で増えて困ると書いた丈夫な雪ノ下や蛇苺などで地面を覆わせ
保水性のある土に変えて行きましょう。
E土がしっとりして来たら、近所で増えて困っているような丈夫な
ものを分けて貰って植えてみましょう。
F最初は遮光用のネットやスダレがけが必要かもしれません。
(木が育てば不要) 

本当に育てたいなら夢ではないですよ〜
でも、梅雨前に済ませないと暑くて大変なので秋以降ですね^^;
Posted by 山桜 at 2007年05月08日 11:54
◆七恵さん、こんにちは。
 可愛い台詞をつけて下さってありがとうございます♪
昔、娘が描いた絵を集めて作った「たねたねベイビー」と
いう絵本のことを思い出しました。 あれは何処へいったか…
あの頃、親は誰しもそう思うのですが、『この子は天才!?』
と思ったものでした〜(^▽^;)
Posted by 山桜 at 2007年05月08日 11:58
◆ももりさん、こんにちは。
 自然の生存競争による移り変わりを眺めて暮らすのは
楽しいですね。これはカートリッジ園芸には無い嬉しさです。

 アケビや山帰来(トゲがありますか?でしたら和山帰来の
サルトリイバラだと思います。 本物の薬草の山帰来はトゲが
ありません)茂ると、その下が日陰になるのでそれらの植物は
弱ってしまいますね〜 オレンジ色のグラジオラスみたいな
花は「姫檜扇水仙」という園芸種だと思います。あれは強い
ので、日当たりが良くなれば甦るかもしれません♪^^
Posted by 山桜 at 2007年05月08日 12:32
日本桜草、、、素敵ですね。
一言で言うと 品があって、可憐で、、、。
拝見していて 意味もなく嬉しくなりました。

ありがとうございました。
Posted by 鎌倉とんぼ at 2007年05月08日 19:33
こんばんは。お邪魔します。
名前も知らなかったこの花。
我が家の庭を探したら有りました。
家のも同じ桜色でした。
日本桜草。覚えておきますね!
我が家のアサザがもうすぐ咲きそうです。
Posted by ネットの中のお父さん at 2007年05月08日 20:51
山桜さん、こんにちは。

私もこの花どこかで見たのですが、どこだったか思い出せません…

いったい、山桜さん宅のお庭には何種類の植物があるのでしょう。
季節柄もあるかもしれませんが、次から次へと花が咲いて毎日楽しみですね^^
Posted by みかん at 2007年05月08日 22:21
◆鎌倉とんぼさん、こんばんは。
 喜んで戴けて、私もとても嬉しいです^^

 手要らずで長く咲き続ける園芸種ばかり重宝がられて、
日本桜草のようにほんの短い期間だけの花は、一部の愛好家
だけのものになってしまうのは寂しいですね。

 このように勝手に生えてくるのですから、多分そんなに
栽培法が難しいものではないと思いますので、もっと多くの
人に知られて愛されて欲しい花と思います。
Posted by 山桜 at 2007年05月09日 19:10
◆ネットの中のお父さん、こんばんは。
 お父さんのお庭にも咲いていましたか! 嬉しいですね^^
植えた覚えが無いのでしたら、自生種でしょうか?
尚なお素晴らしいですね〜大事にしてやって下さい。

 アサザが咲くのも楽しみですね! ガガブタは白、アサザは
黄色の花ですが、あれでどちらもリンドウの仲間なのですよね〜
Posted by 山桜 at 2007年05月09日 19:16
◆みかんさん、こんばんは。
 手元の図鑑によれば九州にも自生しているようです。
ただ、ちょっと目に似ている西洋桜草のプリムラ・マラコイデス
が、こぼれダネで物凄く増えやすくて日本中に広がっていますから、
こちらと間違えないようご注意下さい。

 マラコイデスは化粧桜とも呼ばれるように萼などに白い粉をふいて
いるのが特徴です。 また花は数段に重なりますし、葉っぱは丸くて
密な毛が生えているので区別し易いです。

 嗚呼、写真だけ撮ってとうとう載せられなかった可哀想な花々が
未だ在庫で眠って…4〜5月ってどうしてこう忙しいのでしょ〜!
Posted by 山桜 at 2007年05月09日 19:26
日本桜草 綺麗で可憐ですね〜
これを詠んだ一茶の句すばらしいですね。
正直いって知りませんでした。ありがとうございます。
駄歌をひとつ

 サクラいろ 緑の上で 騒いでる
Posted by 青い流れ星 at 2007年05月10日 21:25
◆青い流れ星さん、こんにちは。
 私もうろ覚えで『花も桜「に」』だとばかり思い込んで
いて、『花も桜「を」』にはガンと頭を揺さぶられました。
こういう所が常人とは違う所ですよね。。。流石は一茶!

 本当にこの時は瑞々しい緑を従えて我が世の春でした。

  新天地 見るものすべて 光る風

今は都忘れや紫蘭の勢いが増し、静かに種を熟成させてます。
Posted by 山桜 at 2007年05月11日 13:31
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