2015年02月12日
蕾ほころぶ
ポカポカ陽気に誘われて、庭の梅の蕾がやっとほころびました。
「冬至梅」という早咲きの品種で、早い時は年内〜一月早々に咲くこともあるのですが、今年はゆっくりのお目覚めでした。
枝々に蕾まろびて兆す春 山桜
こちらは、山茱萸(サンシュユ)。 秋に赤い茱萸(グミ)* のような実がなりますが、日本では実よりもマンサク等と並んで春一番に咲く黄色い花が喜ばれ、「春黄金花(ハルコガネバナ)」とも呼ばれます。
<2015-08-11 追加訂正>
*「茱萸」と書いて「ぐみ」の訓読みがあてられていますが、日本でいう「(ナワシロ)グミ」に相当する漢名は「胡頽子」であり、「茱萸=グミ(の仲間)」の認識は誤りです。
元々漢字の「茱萸」は単に「朱い実」程の意味で、そこに「山」「食」「呉」等がついて、特定の植物を指す固有名詞になります。 但し、今や中国でも文献に残る古名が現在のどの植物に相当するのか特定が難しくなっている所もあり、日本で誤用されていた固有名詞の逆輸入現象もあるようで要注意です。
<「武蔵野自然塾 梅田彰様のご指摘により訂正いたしました。
梅田様、貴重な情報ありがとうございました。
尚、過去の「山茱萸」関連記事「重陽の節供」にも梅田さまの情報を参考に訂正を入れましたので、ご興味がおありの方はご確認ください。>
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そろそろ、こぶしも咲き始めますが、夏の葉の時期に、花の姿が想像できない樹の代表選手でしょうか。
蠟梅もそうですよね。
ありがとうございます。 大人になってからもまだまだ夢は叶っていくものですね。 諦めずに進んでいきたいです。
寒い寒いと思っていたのに、あっという間に春がやってきましたね! 葉が出る前に花が咲くタイプは、葉の存在が忘れられがちですね。 ロウバイは、あの繊細な花と大きな葉っぱのギャップ、そして蛸みたいな実も意外で面白いです。
最近は、もう殆ど毎週のように山へ行っています。 自分のスキルアップの為の研修、観察会の準備、新しい環境で次々と現れるステージの中で未だ自分のリズムがつかめない感じ。 あれもこれも書きたくても、とてもブログまで手が回らないでいますが、忘れずに読んで下さり嬉しいです。 ありがとう!