先日の高尾山グリーン・クリーン作戦参加は、ガールスカウトの少女達が動き回るのを追いかけるばかりで満足にお役に立てず、森林インストラクター1年生としての初アシストは、「石斛と初夏の花々を訪ねて」となり、この日は一週間前の下見にやって来ました。
先輩方のお話では、今年のセッコクの開花は例年に比べてかなり早いそうで、この写真のように大株が満開!で、まるで杉の木に桜が咲いたような様子に感激だったのですが、先週はもっとすごかったのだそうです。 来年はその一大花盛りを是非ともこの目で見てみたいものです。 香りもほんのり漂ってきたような、気のせいのような・・・
(植物などの特徴は、今まで覚えて来たこと、先輩方に教えて戴いたこと、図鑑などで調べたこと、自分の意見や感想のまとめですが、皆様に見て戴いて更に正確を期していきたいと思いますので、誤りがありましたらお知らせ頂けると助かります。)


セッコク(石斛) ラン科 常緑多年草
・空中湿度の高い谷筋の杉の枝などに着生する。
・芳香があるが、高所に咲く為なかなか確かめにくい。
・漢方薬名「石斛」 健胃・消炎・強壮・美声薬等
「人参」に匹敵する薬効とみなされる。
・別名「イワグスリ」「イワトクサ(岩木賊)」
・古名「スクナヒコナノクスネ」
(少彦名/少名毘古那神=医薬・酒造等の神様)
・東洋蘭としての名は「長生蘭」で品種名多数。
・デンドロビュームの仲間で矮性種の交配親ともなる。
・「斛(さか)」=古い堆積の単位 1斛=10斗(180ℓ)
それでは何故、「石斛」の名がついたのだろうか?
茎の節目を計る升に見立てたのだろうか?
・岩に着く株を「石斛」、木に着く株を「木斛」と
呼んだらしいが、現代日本で「木斛」といえば
常緑樹で庭木に人気の「モッコク」なのでややこしい。
頭上の石斛ばかりでなく、足元にも様々な初夏の花々が咲いていてくれました。


サイハイラン(采配蘭) ラン科 常緑多年草
・和名は、花穂を軍陣を率いた「采配」に見立てて。
・別名「ハックリ」「ホウクリ」鱗茎を焼くと栗に似た味
・生薬名「采配蘭」 胃腸カタル、ひび・あかぎれ薬


ギンリョウソウ(銀龍草) シャクジョウソウ科(旧イチヤクソウ科)多年草
・和名は、葉緑素を欠いた半透明の下向き筒状花を
龍の顔に見立てて。
・別名「ユウレイバナ」「ユウレイタケ」など
・漢名「水晶蘭」
・キノコの仲間のようだが、赤茸菌類が樹木の根に
作る菌根への寄生植物。
・柔らかそうだか触ると意外に固い。
・覗き見ると雌しべの柱頭部分が青い。


イナモリソウ(稲森草) アカネ科 多年草
・和名は、三重県菰野の稲森山で発見されたことによる。
・別名「ヨツバハコベ」
・花色は白〜青みの強いものまで巾あり


ウメガサソウ(梅笠草) ヤマニガナ(山苦菜)
イチヤクソウ科 キク科
・花弁数7〜10枚


ハナイカダ(花筏) の若い実 サワハコベ(沢繁縷)
ミズキ科 落葉低木 ナデシコ科 越年草
・花弁とガクの長さがほぼ同じ
・花弁の先が中裂

(オカノ?)タツナミソウ(立浪草)シソ科

美人橅 高尾三名橅の一つとのこと。
すらりとした姿に繊細な枝ぶりのやさしげな姿が「美人」の名の由縁でしょうか? 長く人々に愛されてきた木には、人それぞれの思い入れがあるようです。
それにしても見事な石斛ですこと!@@ やはり小さな庭で見るのと深い山で見るのでは 迫力が違いますね^^;
立浪草も懐かしいです。 本当に優しげで可愛らしい。 余り平地で見かけない 珍しい花々をUPして頂き 有難うございますm(_ _)m
今年は季節の巡りが早いようで、もう我が家の吾亦紅が色づき始めました。 もう8月も終わりですね。。。
なかなか季節に更新が追い付かず、季節遅れの報告になってしまって、お恥ずかしいです。
メダカの目さんはお庭で石斛を育てていらっしゃるのですね。 私のお茶の先生も、日光の杉並木?で、強風で落ちて来たものを拾われて(幸運の徴だそうです)大切にしていらっしゃいます。
高尾山は一山で様々な気候条件を持ち、多様な植物生物を育む、いつ訪ねても飽きることの無い興味の尽きない山です。
本当に8月も明日でお終い…早いですねぇ ゆっくりとそちらにもお訪ねしたいと思いつつ、あっという間に一日が過ぎてしまい、申し訳ありません。
石斛は我が家にはありませんが、大分の実家に、二本の百日紅の幹の途中に、何か所か石斛が生えていて(これは父が大切の育てていました)、初夏の時期にとても慎ましく清楚に映えていました。 こちらのお写真で 山に咲き誇る この逞しい生命力溢れる石斛に感激致しました。
私こそちっとも更新できずに、ご無沙汰しておりました。 季節の変わり目、お互いに体調に気を付けて、無理なく歩いてゆきましょう^^¥
優しいお言葉をありがとうございます(^0^)♪
無理なく好奇心は旺盛に楽しく生きていきたいです。
石斛は結構強い生命力のある植物なので、乱獲などがなければ、このように立派な株に育つのも珍しくないようです。
とはいえ、小さな株が慎ましやかにそっと咲いている風情にも心惹かれますね。 本番の時にはそのような株を間近で見られて、違う感動がありました。
大雨や突風の被害、海上でも竜巻が発生したとか…油断できない気象の中、お互いが無事であることに感謝です。
好きになったら名前も知りたくなります…でも、段々と憶えられなくなってきて苦労しています。 苦も無く自然と憶えられた頃もあったのに。 誰かに教えるのでないのなら、好きなように名前を付けて楽しむのもいいですね。
夏も過ぎ、早や晩夏、秋雨前線が居座って最早初秋の陽気ですね。 ブログも順を追って遅々としているより、一足飛びに今の様子をお伝えしたくなってきました。