2016年01月12日

氷華シモバシラと御嶽神社初詣(下見・本番)

「初雪!?」この冬一番の冷え込み、終日曇りの予報にシモバシラ結晶の期待も膨らんでいたが、チラホラ降り続く雪模様にどうやらそれも怪しくなってきた。
  
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直に止むだろうと思っていた雪は、バスに乗り込む頃も降り続け、遂に雨具装着。 下見(12月21日)では開けていた眺望(左)もケーブルカーで標高が上がるにつれ徐々に雪景色(右)に。

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下見時には遠く雲の上に筑波山のガマ型双耳峰が望めたが(上)、本番では目前真っ白、心の目で想像(下)
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下見時の見晴らし台、藤棚とベンチ、沢山落ちていた藤のねじれた豆鞘と弾き飛ばされた豆たち。

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雪の下では、暖冬で早まって咲いたタチツボスミレや咲き残っていたアキノキリンソウが凍えているのだろうなぁ・・・

シモバシラの結晶は色々な条件(地中に水分がある。宿根草の根が休眠せず水分を吸い上げる余力を残している。 地上部の枯れた茎が毛管現象で水分を引き上げる。 その水分が少しずつ外に沁み出していく時、気温が零度を下回り且つ風が吹いて結晶が巻いて・・・)が揃わないと育たず、また気温が上がれば直ぐに溶けてしまう繊細で儚い氷の華なので、お目にかかるのはなかなか難しい。 御岳山では御師集落の古民家裏のカメバヒキオコシ群落などで見ることができる。 斜面の枯茎の根本に目を凝らすと・・・小さいながらも氷の華が一つ、2つ、3つ、初雪をまとった神秘的な姿で溶けずに待っていてくれた。
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下の写真は下見時のもの。 シモバシラと共に霜の結晶の美しさにも魅了された。
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雪化粧した茅葺屋根の古民家といつもの姿

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覆いかぶさるように聳える神代ケヤキにも雪がふりしきり、その豊かな懐に避難して来たか桃色の胸のウソが嘘か誠か数羽見え隠れしたように思えた。 

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御嶽神社へ向かう階段で天邪鬼を2匹、自分の中の怠け者をやっつける勢いでエイエイ!と踏みつけながら登る。 あれあれ、後方の足音がどんどんドスドス!と大きくなる(笑)

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ワンコの支えるベンチ と 狛犬たち    
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狛犬もこちらでは、眷属の大きな山犬=狼(オオカミ)たち  この奥には、彼等お犬様を祀る社もある。

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 本殿 神明造  明治11年造       常盤堅盤社(旧本殿)

【武蔵御嶽神社】
 御祭神 元は蔵王権現を祀り、明治以降は、
   櫛麻智命(くしまちのみこと) 占いの神
   大己貴命(おおむなちのみこと) 大国主命の元のお名前、出雲で国造
   少彦名命(すくなひこなのみこと) 医薬の神 大国主命と共に国造
   日本武尊(やまとたけるのみこと) 熊襲征討・東国征討の古代の英雄
   廣國押武金日命(ひろくにおしたけかなひのみこと)安閑天皇=蔵王権現

拝殿 入母屋造 元禄に改築、天保に修復、明治に檜皮葺から銅板葺に改修。
本殿 神明造  明治11年造 旧本殿は常盤堅盤社へ移築

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大口真神社 日本武尊をお守りした白狼=お犬様=大口真神を祭る
ここが御岳山山頂929mにあたる。 元々は、おおかみ信仰なのではないだろうか。

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奥の宮遥拝所 日本武尊を祭る奥の宮の峰を遥かに拝することが出来る。 
奥の宮の峰=男具那の峰(なぐなのみね)、甲籠山(こうらさん、こうろうざん)

手水での柄杓を用いた清めの作法、参道の歩み方、参拝作法などをお伝えしつつ、雪の中の初詣で一層心身も清められた。

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水瓶に張った氷  今年は殊の外開花期間が長い「十月桜」
レンゲショウマ と ヤマユリ の 種を飛ばした後の実鞘

御嶽神社での参拝の後、新たな気持で大楢峠へ向かう。
最初の沢を渡ると、そこは行き交う人も無い静寂な山懐、しんしんと降り続ける雪の中を笠地蔵の如き一行が進む。 ハンモック型の蜘蛛の巣に新雪がふわりと積もった様子は、作りかけの綿菓子のようで束の間の淡き美の切なさが沁みる。P1120030 (400x267).jpg

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ミヤマシキミ(深山樒・ミカン科) イイギリ(飯桐)入りのフン?ペレット?

イイギリは小さな赤い実を房状にして沢山着けるが、どうやら不味いらしく不人気でいつまでも木に残っている。 他に食べる物が無くなって口にしたものの、不味くて吐き出したのか、不消化で排出されたものか、どちらにしても実から種を出した形で散布して貰えたので、イイギリとしては成功なのだろう。

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倒れ伏した峠のシンボル大楢にも等しく雪は降り積り、滅びた古代の恐竜が深く永い眠りについたように横たわっていた。

明るい平坦な尾根道に出ると、積雪の中にリンドウと思しき葉が沢山。 辛うじて花弁を残していた株があった。
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雪の中でお客様が赤い実を発見! リンドウはリンドウでもツルリンドウだったのだ。 もしかすると上の写真の花が実ったものかもしれない。 探さずにして2度も同じ個体に出会えるとは嬉しい。 
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実際に目で見た時には、ツルも見えず地面から上向きに咲いていたので、まさかツルリンドウとは思わなかったが、リンドウ科で赤い液果を着けるのは、ツルリンドウのみということなので、間違いなさそうだ。

同じ道の目線の高さで揺れる追羽根(衝羽根)形のツクバネの実も次々とみつかり、その愛らしさに歓声が上がる。 自然の造形の繊細さ不思議さ見事さには、驚かされ見飽きることがない。
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やがて長い下り道の果て、どこからか聞こえて来る有線放送?の音に人里を感じつつ車道へ出る。 ニジマスやヤマメの養殖場の辺りにはそれらを狙う白鷺(コサギ)が…
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眼下に氷川の碧く澄んだ清流を眺め奥多摩駅へ。
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そば処「おく」の手打ち田舎蕎麦 ビア・カフェ「バテレ」の生ビールたち
 
[コース] 
JR御岳駅(9:20)〜(バス)〜滝本駅〜(ケーブルカー)〜御岳山駅〜駅前広場〜御師・馬場家裏〜武蔵御嶽神社〜大楢峠〜城山分岐〜JR奥多摩駅(14:30)
posted by 山桜 at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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