世界中で広く愛されているクレマチス属(日本ではセンニンソウ属)の自生種は、世界で250〜300種もあると言われていますが、特に中国・朝鮮半島・日本に最も多くの種があり、「中国植物誌第28巻」には百余種の記載があります。
上向きに平らに花を開く一般的な花型の他、半鐘蔓(ハンショウヅル)の名のように釣鐘型の花もあります。
先の日記で「テッセン≠カザグルマ≠クレマチス」と書きましたが、誤解をまねかないように、もう少し分かりやすく系図を書いておきたいと思います。
クレマチス(センニンソウ)属
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仙人草 鉄線 風車 牡丹蔓 半鐘蔓 草牡丹 ・・・その他
(原種) (原種) (原種) (原種) (原種) (原種) 250種以上
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白万重 −−−−−−−−−−−−−−−−
(白八重変種) | | |
↓ 紫、桃、覆輪 雪おこし 瑠璃おこし
鉄線、白万重 等変種多数 (白八重変種)(紫八重変種)
共に交配親 ↓
となる。 欧州に渡り、早咲き種の数々の交配親となる。
(フロリダ系) (パテンス系:ザ・プレジデント、ビーズ・ジュビリー
H.Fヤング、ネリー・モーザ、Dr.ラッペルなど)
日本での代表的な交配種:白王冠、水前寺
但し、現在では交配が複雑化しており、〜系と簡単に分けられないものも増えています。
仙人草(06年8月) 鉄線(07年5月) 風車(日本放送出版協会「クレマチス」より)
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2007年05月30日
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粘り強く声を上げて参ります!
<うわ〜、なんて頼もしいんでしょう*^^*
流石、お花の鑑定士!山桜さん♪ 二つの日記で、とても良く分かりました。
詳しく教えて頂いて、本当に勉強になります。有難うございましたm(__)m
実家から貰った、丁度今頃咲いていた風車は、とうとう消えてしまいました。
大好きなクレマチスのお写真でうれしいよん♪
家の方は、もう盛りは過ぎて、アジサイの
季節かな☆
好きな花が二つできました。それは
*折目正しい鉄線花(蓮)・テッセン (キンポウゲ科センニンソウ属中国原産)
*朝・昼・晩ニオイバンマツリ(ナス科 中央・南米原産)
です。とても不思議な魅力がある花ですよね。ありがとうございました。
昨年から気になっているのがクレマチスと釣鐘鉄線です。
茶花に興味を持つようになってから散歩が楽しいです。
例の「沙羅双樹」=「夏椿」説も同様に根強い誤った浸透で、
歯痒い思いがしますよね! そんな細かいことどうでもいい
と思えればいいけれど、知ってしまった以上、見過ごせない
性分なので…^^;
風車も山から持ってくるといつの間にか消えてしまうことが
多いようです。 元々この仲間は植替えが苦手なので、根を
損ねるとダメージが大きくて弱ってしまうのでしょう。
私は未だ実物を目にしたことがない、憧れの花の一つです。
クレマチスって洋風な名前で里帰りして来たけど、元々
お里が日本でもあるから、日本のお庭にもしっくりと良く
似合うよね〜 種を実らせずに剪定をするとまた花を付けるよ。
紫陽花も色づいてきて嬉しいね♪
やはり青い流れ星さんは青のあるお花に惹かれるのですね〜
変化が楽しめるところもこの花たちの魅力だと思います♪
>釣鐘鉄線
多分、西洋種の半鐘蔓タイプの品種に新しくこの名前を付けた
のでしょう。 売れそうな名前を考えるものですね〜(><)
「鉄線」の血は流れていないのに…
インテグリフォリア系などの交配種だと思います。
篭口(ろうぐち)http://shop.yumetenpo.jp/goods/d/clematis-net.com/g/03936/index.shtml
などは割に古くからあるこの系統の有名品種です。