因みに「巨樹・巨木」の定義は、
地上1.3m(大人の胸高)で幹周3m以上の樹木
と、1988年の環境庁の巨樹・巨木林調査の折に定めらました。
1号路の沢沿いで見られた湿り気の多い所に咲く花々・・・
キツネノボタン(狐の牡丹・キンポウゲ科)の花と実
ハエドクソウ(蝿毒草・ハエドクソウ科) オオバジャノヒゲ(大葉蛇の髭・ユリ科)
マメヅタ(豆蔦・ウラボシ科) ユキノシタ(雪ノ下・ユキノシタ科)
・マメでもツタでもなく、シダ植物
ヤマムグラ?(山葎・アカネ科)
・八重葎の仲間は名前も似通っていて覚えにくい。 姫四葉葎かと思ったが、葉の形から山葎のように思える。
アカショウマ(赤升麻・ユキノシタ科チダケサシ属)花穂・葉
・雄蕊と花弁がほぼ同じ長さ
・複葉の頂葉の基部が楔形(湾入しない)
・根茎の部分が赤い
麦播きイチョウ
・麓の農家ではこの公孫樹の黄葉を見て、麦播きを始めたとのこと。
火の無い所に謎の煙!? 結局何かは分からぬまま、シャッターを切りましたが・・・なんだったのでしょう?? 煙の臭いは感じませんでした。
「天狗の腰掛杉」だったか? 天狗の目眩ましにあって上の方が良く見えず・・・
「地蔵ブナ(通称)」 但し、鎮座されているのは、お地蔵様ではなく「弘法大師さま」とのことなので、「弘法ブナ」と呼ぶべきでしょうか、無粋なことは言わぬが花?
モミ・樅は成長が早く巨樹になりやすいけれど、枯れるのも早く倒木が目立ちます。
「美人ブナ」
高尾山一の美しい姿を誇るブナの美人さんです。
ちなみにブナは、白神山地に代表されるような寒冷・多雪地を好んで生育する冷温帯を代表する樹種で、高尾山の標高・気温では本来生育しない筈なのですが、現在も樹齢2〜300年程のブナが生育しています。 これは、今から2〜300年程前(江戸時代中期)が小氷河期であり、その時に南下し芽生え育ったブナの生き残りとみられています。
今もブナは実を付けていますが、芽生えてくるのは近縁のイヌブナばかりで、ブナの実生はみられません。 温暖化などの影響か、高尾最大の「元禄ブナ」はかなり弱っていた処を、平成23年、台風により倒されて枯死、現在は「将軍ブナ」が最大で、再び小氷河期でも訪れない限り、高尾山の70数本のブナは徐々に消滅していく運命を避けられそうもありません。 まぁ、その頃には、私も最早生きてはいないので確かめようもありませんが。
梅雨の晴れ間、こちらは植栽されたものでしょうが、紫陽花が盛りでした。
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