トランプ(切り札)と言う名前が良かったのか、登場時点ではただの話題作り候補かと思われた彼が、「まさか」の次期アメリカ合衆国大統領に当選してしまった。 ご本人にとっても「まさか」だったのではなかろうか・・・いやいや、こうなってしまった以上、そうでないこと=「本気」を祈るばかりだ。
並べて比較するのは憚られるが、あの青島幸男氏が東京都知事に当選してしまった時、あの民主党が政権をとってしまった時、と同じ空気を感じた。 都民の、国民の、良識ある判断を信じていた私は、「まさか」の結末に唖然とした。 あの時の青島氏、菅氏も「まさか」の事態に、これからどうして行こうかと困惑しているように見えた。
イギリスのユーロ連合離脱の是非を問う国民投票の顛末に引き続き、世界の大きな体制を揺るがしかねない「まさか」がまた現実となってしまった。 結果が出た後、勝ち組に投票した人の中にも「まさか」が顔に浮かんでいたことも、みな共通している。 現政権への不満の表明、お灸をすえたい気持ちを込めた反対票が、本当に自分の乗っている船を転覆の危機にさらしてしまうとは思ってもいなかったのだろう。
それにしても一体、今年は何と言う年なのだろう!?
今、自分が立っている、「まさか」の「足元が大きく揺らぐ」ようなことが次々と起こっている。
熊本、エクアドル、イタリア・・・大きな被害を出した地震、また竜巻・洪水などの風水害などの天変地異と呼ばれるような酷い災害も続き、今なお平常な暮らしに戻れない方が大勢いらっしゃる。
一方、運転中のポケモンGOや、まるでキャンプファイヤーの点火装置のような「アート」の危険性に思いが及ばない感性の鈍り、気の緩みが大切な命を奪っていく人災。 博多駅前通りの道路が陥没していく実写は、先日見たばかりの「シン・ゴジラ」の中のシーンかと見紛うようで、とても日本で本当に起きたこととは思えなかった。
一つ間違えば、あっという間にこのような事態に陥るような社会基盤の上に暮らしているのかと思うと、空恐ろしい。 東京の地下もミルフィーユのように地下通路が重なっている上に、最下層は地下水で浮き上がっているとも聞くが、見えないことには人は鈍感だ。 「大地震の時、頑丈に作られている地下の方が安全だ」というのは、本当なのだろうか? 国家機密があるとか、また、徒に不安を煽ることを避けているのかもしれないが、CGで作成したものを見せ安全性を証明して貰えれば不安も解消されると思うが・・・。
豊洲の地下空間ですら未だ靄が晴れない今、望むべくもないのだろうか。
2016年11月10日
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菅、鳩、鳥、弱者の味方のようなことばかり口にして、その手立てに責任を取らない輩は信用なりません。
トランプは政治の素人ですが、人の心を捉えて動かす経営手腕を政治に生かし、又よいブレーンを揃えれば、この世界の閉塞感を破る役割をするかもしれないかと・・・。
日本もアメリカ頼りの戦後から脱却する機会を−これまた外圧ではありますが−得たと思い、喝!を入れて国体の再生をして欲しいです。