新芽が吹いてまだきらきら光る柔らかな葉が展開しきらない頃は、葉の色や質感の個性が様々なので、丁度その頃に咲く山桜の薄紅色と織り成す彩りは例えようもなく美しく、幾ら見ていても飽きることが無い。 この夢のようなひと時をこころゆくまで愉しみたい。







森林インストラクターとあらば、この様々な緑を見てなんの木か分からねば・・・。 さて、幾つか分かるかな? 一番上の白っぽい緑は産毛の多い「コナラ」の木、2番目は「ヤマザクラ」と低木はネジキとか? 3番目の赤味を帯びているのは「イロハカエデ」、4番目の黄土色っぽくて花房が沢山下がっているのは「クヌギ」 クヌギのアップの下は カキノキの若葉と花芽 そして一番下は ケヤキ です。


左:ホウチャクソウ(宝鐸草)ユリ(イヌサフラン)科チゴユリ属
右:ヤマツツジ(山躑躅)ツツジ科ツツジ属


高圧線の鉄塔下が帯状に伐採されて明るい草地になっていました。 こうして人の手が入り、暗かった林床に光が当たるようになると、今まで眠っていた植物が甦って来ます。 去年まで殆ど限られた場所でしか見られなかったジロボウエンゴサクがものすごい範囲に広がっていて驚きました。


ジロボウエンゴサク(次郎坊延胡索)ケシ科キケマン属
きっと最近増えて来たキンランやギンランももっと出て来るのではないかな。


左:クサイチゴ(草苺)バラ科キイチゴ属
右:カラスノエンドウ/ヤハズエンドウ(烏/矢筈豌豆)マメ科ソラマメ属


左:ミツバツチグリ(三葉土栗)バラ科キジムシロ属
右:オオジシバリ(大地縛り)キク科ニガナ属
こんな素敵な季節に一緒に散歩したかったけど、ずっと花粉症でダメだったなぁ 今は何の障害もなくなって、いつも一緒に歩いてくれている。 否応なく・・・いや、きっと興味が湧いてきているに違いない。 専属森林インストラクターと歩いて面白くない訳ないです・・・よね。