
ケロが小さい頃、公園を一緒に散歩していると、
「あ〜っ、木の上にちびトトロがいっぱい!!
とってとって〜〜!」
と、主人にねだり、主人もまだ若くて元気でジャンプして手を伸ばしてみたり、(周りに危険を及ぼさないことを確認して)木の枝などで狙ってみたりしてみましたが、ちびトトロの実はしっかりと枝についていて、なかなか落とせるものではありませんでした。
何とかして丸のまんまのヒマラヤ杉ボックリを手に入れたいと、毎年の様に大騒ぎして挑んでいましたっけ・・・。 何年かして嵐の翌日だったか、労せずに丸ごとを拾えてしまった時は何だか興醒めでした。 なかなか手に入らない憧れの実であって欲しかったんですよね。
その後主人が入院した病室の窓辺にもヒマラヤスギの木があり、まるでサツキとメイがお母さんの病室にトウロコモシを届けた後、木の枝に座っていた様子さながらにヒマラヤ杉ボックリが並んでいるのが見えたものです。 それもそのはず、この病院はその物語の一つのモデルとなった病院だったのです。
ケロの手を主人と私でそれぞれに繋ぎ、真ん中にぶら下げて三人で歩いた道、ちびトトロの実をいっぱいにつけたヒマラヤスギを仰ぎ見ながら、今は一人、歩きます。 ケロが巣立ったら、二人手を繋いで歩きたかった道なのに。
「あ、あそこであなたとケロが笑った気がする」
「案外そうかもしれないよ・・・」
優しく風がそう言って通り過ぎてゆきました。
ケロが帰って来た新暦のお盆の連休中、一緒にお仏壇を見ていろいろなお道具も共に求めました。 一人ではなかなか決められないことも、ケロがいると頼りになって心強いです。 私の中には主人の心が宿っていてくれますが、ケロの身体の中には主人の遺伝子も宿っている、主人が生きた証なのだと思うと、命のバトンを繋いで生まれて来てくれたこと、共に人生を歩んでくれていること、本当に有難いことと思います。
【ヒマラヤスギの実】
秋に茶色に熟すとバラバラになって落ちるのですが、天辺の部分だけはばらけずに落ち、その姿からシダーローズ(ヒマラヤ杉の薔薇)とも呼ばれています。


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「足跡ノート(2)」にお越しの「ぴのりこ」さまに、お心当たりありませんか? もう30年近く前のことですから、記憶を辿って段々と甦って来たらよろしいのですが・・・
ももりさんのHPとブログのURLをお知らせしましたので、そちらへご訪問されるかもしれません。 そうしたら、刺激的なニュースになるのではないでしょうか?
ぴのりこさま、こちらをご覧でしょうか? 不思議なご縁の行く末に注目しております。 亡きお母さまが桃里先生を探してと仰っているのかもしれませんね。 私も主人を亡くしたばかりですので、亡き人と現世の方の仲立ちが出来たらとても嬉しいです。
私も欲しくなりました。
今度気にしてみようっと。
処で、今夜18時半から、
NHK-BSプレミアムで、長岡の花火
を放映する模様です。
私は母にビデオ収録依頼済みです。
シダーローズは、ヒマラヤスギのある所さえ覚えていれば、気にして歩くと結構沢山落ちていますよ。 私は拾っても人にあげてしまうことが多いので、手許にはこんな半端な形のものしか残ってませんでしたが、もっと本当に薔薇の花にしか見えないような見事なものもありますね。
今、BSプレミアムを見ています〜♪ いよいよ始まりますね☆
おっと、森林インストラクターに、そこを突っ込みますか・・・話が長くなり、ややこしいとこになりますが、どうしましょう。 一応、説明(言い訳^^;)しておきますね。
確かにヒマラヤスギはマツ科ですが、いわゆる松の木=マツ科マツ属ではなく、マツ科ヒマラヤスギ属で、「松ぼっくり」のように、毬果が其のままの形で落ちず、バラバラになって散ってしまう為、「松ぼっくり」とは呼びづらく、敢えて「杉ぼっくり」と呼びました。
但し、ヒマラヤスギは、スギ=ヒノキ科スギ属(以前はスギ科が存在)でもないので、「杉ぼっくり」と呼ぶのも正しくなく、厳密に言えば「ヒマラヤスギぼっくり」と呼ぶべきでしょうか。 その部分、
杉ぼっくり → ヒマラヤ杉ぼっくり
に、訂正しておきますね。 ご指摘、ありがとうございました。
シダーも正しくは日本の杉ではなく、ヒマラヤスギのことで、日本のスギ・杉は日本固有種なので、ジャパニーズ・シダー/Japanese cedar)になります。(英名と日本の樹木名、また材木名の間には混乱あり。)
因みに、マツ科の中には、他にカラマツ属、モミ属、ツガ属、トウヒ属などがあり、いわゆる松の木(マツ属)とはかなり異なります。