【武蔵御嶽(みたけ)神社 奥宮遥拝所】
JR青梅線「御嶽」駅で降り、「御岳山」に向かう多くの人が思う疑問のひとつ、
『何故JRの駅は「御嶽」で、
山の名前は「御岳」の漢字を使うのだろう?』
『山の名前は「御岳山」なのに、
神社は「御嶽神社」の漢字を使うのだろう?』
思うに、先ず「御嶽山」と書いた場合は、木曽「御嶽山(おんたけさん)」を第一に指すので、全国に数多ある「おんたけさん」や「みたけさん」の最高峰(3,067M)で筆頭である「木曽の御嶽山」に崇敬の心を表し、こちらは謙り「御岳山」の漢字を用い「みたけさん」と呼んでいるのではないでしょうか。
またJRの駅名「御嶽」の方は、御岳山にある「武蔵御嶽(みたけ)神社」最寄りの駅であることから、「御嶽」の字を用いているとのことでした。 ケーブルカーの「御岳山」駅との混同を防ぐ意味もあるのかもしれません。 事実、先日JR御嶽駅で「ケーブルカーの乗り場はどこですか?」と聞かれました。 漢字を違えていても勘違いされる方は存在するということですから、意識的に区別しているのは正解だと思います。
ところで「嶽」という漢字の成り立ちは、「山」と「獄」。
「獄」は「裁きを受ける場」、
真ん中の「言」は神への言あげ、またはご神託?
左右の「ケモノ偏」と「犬」は生贄。
「人の命運を握る程の霊力のある山」との意味と思われます。
「武蔵御嶽神社」の方には「嶽」の字が掲げられているのも「ご神威」の具現でしょうか。
神社の形としては、
山(神)
犬 言(人・神官) 犬
「山」の麓、「言」神託を得る神官(人)、両脇に眷属の「山犬」
ということも考えられます。(こんなことは武蔵御嶽神社の正式HPのどこにも記載はなく、私の勝手な想像ですので、誤解のありませんように。)
そのHPでもご祭神の「櫛眞智命神(くしまちのみことのかみ)」
や、櫛眞智命神を祀る旧(明治まで)社名「大麻止乃豆乃天神社(おおまとのつのあまつかみのやしろ)」
について殆ど触れられていないことも不思議なのですが、調べてみるとどうやら、
「くしまち」=「奇しき=霊妙なる/まち=卜占(鹿卜・亀卜)を司る神」
「おおまとのつ」=「大きく丸い地の津(船着き場)」
とも思われ、これらは上記の「獄」の意味とも一致しそうです。
「岳」は「嶽」の新字体とされていますが、成り立ちは「丘」と「山」。
「尖ったゴツゴツした山」と言う程の意味で、随分レベルが落ちる気がします。
何故成り立ちの違う漢字を旧字体と新字体のように扱っているのかにも謎を感じます。
山伏の修行の場でもある御嶽神社、大口真神として祀られている眷属が山犬(狼)で、日本武尊・倭建命(ヤマトタケルノミコト)を助けてここに祀られたという伝説もあり、愛犬を連れた参拝も許されています。
「山伏」「嶽」どちらにも「犬」の字が入っているのも興味深いことです。
山伏= 山(神)・人・犬
嶽= 山(神)・言(人)・犬」
と置き換えることも出来るのでは・・・?
久し振りにまた、こちらの世界の考察に足を踏み入れてしまったようですが、不思議なことに考えを巡らせていると、あっという間に時が過ぎてくれるので、今の私は大いに救われます。
人気ブログランキング 久しぶりに2017年9月2日からランキングのバナーを入れてみました。(少しずつ関連ページ等にも遡って貼ってます。 《クリック》応援、ありがとうございます
【気になること思考の最新記事】
雲取山から無事戻りました。
以前からこの世界を彷徨いつつあったのですが、もうそんな余裕の無い日々が続いて忘れかけておりました。
そういえば、大岳山の山頂下にも「大嶽神社」がありました。 神様をお祭する社に略字は畏れ多いということなのか、それなら尚更ご神体とされるお山に略字はどうなのかと・・・文字の無い時代からの言霊の方に重きがあるのでしょうか。