2017年09月01日

コガタコガネグモと隠れ帯・X

<2017-09-01 高尾山にて>
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【コガタコガネグモ/小型黄金蜘蛛(メス)】 コガネグモ科 メス 6〜12o  オス 4〜5o

 秋になるとよく見かける、赤茶の濃淡とクリーム色の縞模様がオシャレなクモ。 円網の上に幼体では円盤状、成長すると写真のようなX型の「隠れ帯*」を作る。 但し、全部のクモが隠れ帯を作るわけではなく、巣を張った環境にもより、メリットの少ない場所では隠れ帯を作らないらしい。 

 クモの巣自体の張り方も美しいが、「隠れ帯」もまた芸術的で惚れ惚れしてしまう。 クモは、山を歩いていて蜘蛛の巣に引っかかるのは不快だし、家に巣が張られるとみすぼらしい雰囲気になるし、天井からツーと下がって来たりやコソコソ歩いたるする様子は忍者か泥棒のようで、どうも嫌われることの多い虫だが、その姿、生態のいろいろ、分からないことも多く、なんとも魅力的で興味が尽きない。 

「隠れ帯(白帯)は何のため?」
 「隠れ帯」という名がついているが、かえって目立ってしまい、ちっとも隠れられてはいないように思える。 そもそもそこに網が張ってあることに気付かないことで、餌となる者たちは網にかかる筈ではないか。 小さな虫からすれば、この帯の陰でクモの姿が見えないことはあるかもしれないが…。

 昆虫の専門家たちもいろいろその役目を調べていて、幾つかの効果が挙げられていた。 (日本では古くから「隠れ帯」の呼称が用いられてきたが、先入観を除くため単に「白帯」とも呼ばれる。)

・隠れ帯の白い部分はが光(紫外線)をよく反射させ、光に集まる虫を引き寄せ捕獲量を増やす為。

・鳥や大型昆虫に網を壊されないよう、網の存在を知らせる為。
 (但し、このことにより却って捕食者に存在を知らせることにもなり、襲われやすくもなるらしい)

・繁殖期にメスがオスを引き寄せる為。

・自身の姿を大きく見せて身を守る為。

・直射日光を遮り体温上昇を抑える。(山桜考:だとしたら、帯の裏側にいた方が…)



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posted by 山桜 at 00:00| Comment(3) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
 本当に 自然界の造形美には惹きつけられますね@@
よく見かける蜘蛛ですが、脚から伸びた この4本のレースのような螺旋状?の様にも見えるものは、「隠れ帯」というのですね?
 つい「隠れ蓑」を連想して仕舞いましたが、そんな意味合いとも違うようですね? 昆虫カメラマンの栗林さんにお願いして、虫の目から見た「隠れ帯」が、どんな風に見えるものか確かめてみたい気分です^^♪
Posted by メダカの目 at 2017年09月04日 22:44
 そうそう、書き忘れましたが、私も丁度、ユニークな可愛らしい蜘蛛をUPしたばかりで、なんだかテレパシーを感じます^^¥
Posted by メダカの目 at 2017年09月04日 22:51
◆メダカの目さんへ

 今日は富士山が間近に見える河口湖畔の三ツ峠へ登ってきました。 富士山は未だ冠雪前のてっぺんまで青い姿をほんの一瞬だけみせてくれました。

 「隠れ帯」はクモの種類によって様々な形があるので、また見つけたらご紹介しますね。 クモの罠にかかった虫の目線というのは、考えてみたら気の毒というか恐ろしいものでしょうね…(怖!)

 可愛いクモ、早速拝見に参りま〜す♪
Posted by 山桜 at 2017年09月05日 22:04
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