殆ど同じような時期に同じような場所でみられるセンニンソウとボタンヅルは、しばしば混同されがちだが、よく見ると違いが分かる。 花期は、場所にもよるが総じてセンニンソウの方がやや遅い。



【センニンソウ/仙人草】キンポウゲ科センニンソウ属
・蕾の先が尖る
・花弁に見える萼片は、花芯よりも長く細く、白色
・花径は2.5p程
・三出〜奇数羽状複葉で小葉はふつう全縁、時に浅い切れ込みあり
・成葉はほぼ無毛(幼葉には毛が散生したり斑入も)
・葉柄、小葉柄で他のものに絡み付くので、一見羽状複葉に見えない
・果実の先の羽毛は3pほど





【ボタンヅル/牡丹蔓】キンポウゲ科センニンソウ属
・蕾の先は丸い
・花弁に見える萼片は、花芯とほぼ同じ長さ、やや黄色味あり
・花径は1.5pほど
・3出複葉で小葉に鋸歯、表裏に短毛あり
・果実の先の羽毛は1pほど
ボタンヅルの変種のコボタンヅルは2回3出複葉で、ボタンヅルより小さめ。 高尾山域では、コボタンヅルが多い。

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仙人草は何度か見たことがありますが、牡丹蔓は初めてかも知れません。葉っぱが可愛らしいですね。貴重なお写真を有難うございます。
どちらも他の植物に絡み付いていて、どれが葉っぱかわからないようなことも多いので、よけいに混乱しがちです。
葉っぱさえわかれば、ボタンヅルは葉の形が牡丹に似ているので分かりやすいですね。