<2017-09-19>


背中に4対の突起。 尾端は開かない。(ゴマダラチョウは突起が3対、尾端が完全に開く。)
アカボシゴマダラについては以前にも書いたように思いますが(追記:すみません、ブログ内検索しても出て来ませんでした。 書いた積り更新した積りで闇に消えた記事の多いこと…)、日本での自然分布は奄美大島の亜種のみで、最近関東地方で分布を広げているのは、大陸(中国)から人為的に持ち込まれたアカボシゴマダラ原名亜種で、ゲリラ放蝶されたものと判明しています。
詳しくはこちらへ: 国立環境研究所 侵入生物データベース アカボシゴマダラ
元々関東地方に分布していない生物なので、幼虫が同じエノキを食草としている、オオムラサキ、ゴマダラチョウ、テングチョウと競合し影響が出ないか危惧されています。 悪いのは放した人間で虫たちに罪はないのですが、これ以上分布を広げないよう、私たちの自然塾では見つけたら捕獲し大ケージ内に放して飼育しています。
この仲間の幼虫には触角と愛らしい顔を持つもの(ナメクジ形イモムシと呼ばれているのはどうかと…)が多く、この子もまるで新種のポケモンかなにかのように凝ったデザインで、思わず見入ってしまいます。
こちらは2015年5月に高尾で撮影した成虫(春型)で、赤星が薄く目立ちません。

元々この地域にも生息しているゴマダラチョウは黒い部分がもっと太く濃く、白地に黒い筋というよりも黒白のチェッカーフラッグのように見えます。(写真が無くてごめんなさい。)

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昆虫の変態は本当に摩訶不思議な世界ですよね!
地球上で一番特殊な生命体ではないかと思っています。