2017年09月25日

ツルギキョウ 蕾・花・実

 今年の高尾山では、ツルニンジン(ジイソブ)の花の数が少し減った代わりに、ツルギキョウの花には3ヶ所で出会うことが出来ました。 蔓人参の花のインパクトある存在感に対して、蔓桔梗の花は薄く柔らかなハート形の葉陰で控えめな小さな鐘をぶら下げていますので、開花を楽しみにしている人以外に気づく人は殆どいないようです。 もし運よく出会えた時は、絶滅危惧U類ですので大切に見守って頂きたいです。

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<2017-09-13撮影> 昆虫の目線になると・・・ポッと恥じらいで赤く染まったような中の色合いにこちらもハッとします。

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雌性期の花 開花時は雄性先熟(後述)ですが、この花は雌蕊の先が開きだして雌性に転換しています。

【ツルギキョウ/蔓桔梗】キキョウ科ツルリンドウ属 蔓性多年草
絶滅危惧U類 絶滅の危険が増大している種
 分布:関東地方以西〜九州
 花期:8〜10月
 花径:1〜1.5cm 
 その他:キョウチクトウ科の外来種 ツルニチニチソウ(ビンカ)を茶花などとして用いる時に和名が必要なのでツルギキョウと呼ぶことがありますが、全くの別種です。

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こちらが自然の状態。 なんと控えめで可愛らしいこと♪

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またまた失礼して、少し下から仰ぎ見ました。 

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蕾を見れば、桔梗に似た風船型でキキョウ科に納得でしょう。

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<2017-09-25撮影> 雄性期の花
キキョウ科は雄性先熟型なので、雄蕊は雌蕊に沿ったまま花粉を放出しますが、雌蕊の先は閉じたまま。 やがて使命を終えた雄蕊が雌蕊から離れ、雌蕊の先が開いて他の花(出来れば他の株)の花粉が昆虫等によって運ばれてくるのを待ちます。(上の2枚の写真は、雌しべの先がすでに開いていますが、この写真は未だ閉じています。) 花を撮る前に手前の枯れた葉を除いたので、切り口にこれもキキョウ科の特徴である白い汁が出ているのが見えます。

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大きな萼片があります。

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<2017-09-27撮影> 既に果実が膨らんでいるものもありました。 この後秋の深まりと共に赤紫色に熟していく液果です。 この点、ほぼ同時期に咲くツルリンドウと同じです。 

 ツルニンジン、ツルギキョウ、ツルリンドウ、同じ蔓性で名前も姿もちょっと似ているので、知っていても気を付けないと言い間違えそうで困ります。



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posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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