2017年09月28日

アオムシサムライコマユバチの繭塊

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<2017-09-28 むさしの自然観察園

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 先月末、観察園の大型ハウス・ケージの中で先輩が発見したノダフジの小葉の先にぶら下がっている見慣れない黄色の塊はナンダロウ?ということになり、顕微鏡で拡大して見てみると、明らかに何かの小さな繭で、穴が開いて既に羽化したものと、未だ中に蛹が入っているものがあった。

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 そもそもこれだけの繭の数の幼虫が食べたにしては、フジの羽状複葉の中の小葉一枚の半分ほどの量は少なすぎる。 もし、小さな幼虫が何匹かで食べたにしても、その後、固まって繭を作る意味が不明だ。 これは、この部分を食べた他の幼虫に何かが寄生したものではないだろうか? と考えた。

 あれこれ調べて、繭の大きさ・色・付き方からして寄生蜂のコマユバチの仲間のものと思われたが、写真を見るとどれも寄主の体が残っていて、そこに繭が付着している状態のものばかりで判然としない。 更に調べると、寄主の体は落ちてしまうこともあるようで、青虫侍小繭蜂・アオムシサムライコマユバチの繭塊と同定した。 寄主は、ノダフジ(マメ科)の食痕からコミスジではないかとの先輩のお言葉。 後にコミスジの幼虫と蛹も見つかった。

 そうなると、これはゆゆしき事態である。 蝶を放して飼っているケージ内は、寄生蜂にとっては餌の宝庫、天国だ。 駆除された繭塊の数は30を超えた。 30匹のコミスジの幼虫が犠牲になったということだ。 しかし、今後あの小さな寄生蜂の侵入を防ぐ手立てはあるのだろうか・・・。


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posted by 山桜 at 00:00| Comment(0) | 山川・自然観察 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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